そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『転生したら破滅フラグしかない悪役貴族だった件』について

 今回紹介する作品は、『転生したら破滅フラグしかない悪役貴族だった件』です。

転生したら破滅フラグしかない悪役貴族だった件~エルフ、獣人、吸血鬼をメイドにしました~ (美少女文庫)

どんな話か

 ソーマは前世の記憶を思い出した。両親が死に、家督を継いだ彼は廊下で転び、後頭部を打ちつける。
 その時に思い出したのが、自分は前世では過労死したオタクサラリーマンであることと、ここは自分が昔プレイしていたゲームの世界であることだった。
 さらには、自分がゲームでは悪徳貴族として登場しており、主人公に粛清される運命ひあることを知る。
 粛清を恐れた彼は、いい子の仮面をかぶることに、幼い領主として善政を敷き、奴隷となった亜人を積極的に助けるように動いた。
 すると、ソーマはひょんなことから、ゲームでは悪徳貴族を粛清していたシャルロットを奴隷として雇うことになる。
 粛清を恐れた彼は、シャルロットに優しく接すると、次第に彼女は、ソーマに惹かれるように。シャルロットから誘われる形でセックスする。
 獣人のエリシア、吸血鬼のシエラにも惚れられ、関係を持つようになる。
 

どう面白いか

 本作は射精音の長さでTwitterで話題になりました。そのことは読む前から知っていました。読んでみると、じつはこの射精音の長さには理由があるんですよ。
 主人公には回復魔法があり、これを自身の男性器にかけることで、精液を大量に出せるようになり、媚薬のような効果を持っている。
 と、いう理由がちゃんとあったのが面白い。
 また、本作は文章がとても個性的。美少女文庫でありながらも馬路さんが書いてるって感じがすごい出てるんですよ。
 で、ありながらちゃんとエロい。
 流れは王道のおねショタものになっている。性行為を重ねていくことが主人公の成長につながっていく点も良かったです。
 主人公の善政の積み重ねがラストのカタルシスにつながっていた点もよかったです。

キャラクターの魅力

 主人公がとても面白い。
 彼の一人称によって物語は語られる。
 その語り口はとてもIQが低く感じるんだけど。突飛な行動に繋がるから、次にこの主人公が何をしでかすだろうと思って目が離せない。
 ヒロインも魅力的だ。彼女たちも、主人公と関わったからか。もとからなのか単純な性格をしている。
 しかし、セリフや行動がコミカルで可愛く見える。
 また、3人はエルフ、獣人、吸血鬼というそれぞれ種類の違う亜人だ。亜人としての特性がキャラクターとして描かれているし、性行為にも活かされていて面白い。

どこがエロいか

 エロシーンの導入は意外と王道だ。
 主人公を誘惑する3人のヒロインたちのセリフはそれぞれ三者三様でエロい。
 また、作者の筆力や発想は面白いとエロいを反復横跳びしている。作者の突飛な発想は読んでいると、これはエロいのか? となる時があります。
 人間である主人公は、亜人であるヒロインとのエッチで生命の危機を感じます。それに対して、主人公は性行為に回復魔法を駆使することで切り抜けます。
 その辺に切り抜ける展開はまるでバトル漫画を読んでるかのよう。俺は美少女文庫を読んでたのでは!? と動揺します。
 獣人のエリシアとの性行為シーンで、アナルに手を入れて大腸ごしに膣をオナホにする場面はビックリしましたよ。

 とても面白かったです。ぜひ読んでみてください。

『悪徳貴族の三男なのにエルフハーレムの王ってそれはないでしょう』について

今回紹介する作品は、『悪徳貴族の三男なのにエルフハーレムの王ってそれはないでしょう』です

悪徳貴族の三男なのにエルフハーレムの王って、それはないでしょう! (美少女文庫)

どういう話か

 主人公のフランツは領主を務める悪徳貴族の家の三男であった。
 彼の父と上の兄弟は自分たちが貧しくした領地の経営をなんとかするために、エルフの村を焼くことにする。
 村を焼いて、エルフたちを奴隷として捕え、彼女たちが持つ技術や富を独占しようと考えたのだ。
 その策はエルフの能力を過小評価した希望的観測に基づく、浅慮な思いつきでしかなかった。
 自分たちの領地を救う策としては愚策であることを上の兄弟二人と父に進言するフランツ。
 しかし、彼の意見を無視し、小心者と笑う家族たちは、フランツをエルフの森を焼く兵の一人に任命し、前線に立たせる。
 拒否もできず、己の運命を悟った彼は、この戦いで死んでしまうのだ、と諦観したまま戦地に立つ。
 案の定、エルフは彼らとの戦争に一瞬で勝ち。フランツたちを捕えてしまう。
 このまま見せしめに処刑されるのだと考えていたフランツであったが、族長であるリーファは捕虜として、彼を自身の館に住ませる。フランツに魔法の才があることを見抜いた彼女は、彼を自分の村の王として育てようと考えていた。
 そんなことも知らずに、自分はこれからどうなるのだろうと、暗澹とした気持ちでいたフランツ。
 そこで暮らしていくうちに、エルフの族長であるリーファと性行為するだけでなく、メイドのイスタ、魔術師のエトナとも身体を重ねていく。

どこが面白いか

 シチュエーションはオネショタもの。逆光源氏でもあります。
 主人公は3人のエルフと性行為をすると同時に、教育を受ける。これにより、性行為を重ねるにつれ、ヒロインと関係を深め、剣術や魔術の才能を開花させる。
 最終的に主人公はエルフハーレムの王となります。そこまでの成長過程と意思決定の流れがしっかり描かれています。そのため、底辺から上まで成り上がっていく物語を読んだかのようなカタルシスがあります。
 主人公の障害として出てくるキャラも序盤はハラハラとさせられますが、主人公が強くなるにつれコミカルな小物として描かれていくのも面白い。

キャラクターの魅力

 まず、主人公のフランツは魅力的な主人公です。物語は彼の亡き母に向けた独白からはじまる。
「神様、お母様、僕に勇気を……そして奇跡を…」
 この台詞の後に描かれる兄弟と父との間の確執とどうなるかは想像に難くない悲惨な運命。家族とのセリフのやりとりは舞台のシンデレラのよう。主人公の賢さと優しさを強調しつつ、現在の状況やこれから起きることを読者にわかりやすくしています。
 そして、主人公はエルフに捕まり、物語は思わぬ方向に進む。族長のリーファにエルフハーレムの王として育てられるという"奇跡"を受けた主人公は、彼女たちとの交流を通じて成長する。最終的には障害に立ち向かう"勇気"を得るのだ。
 ヒロインたちも魅力的です。本作はとある事情から女性だけの村になっているリーファ族と
何も知らない主人公のふたつの視点で描かれている。
 ヒロインどうしの会話がコミカルで面白い。主人公に対する好意が会話から出てきますから、エロシーンが楽しみになります。
 

どうエロいか

 筆下ろしおねショタシチュがとてもいいです。ヒロインたちは年下で未経験の主人公をリードするために本で得た知識で性行為をほどこす。
 本当は処女なのに、そのことは主人公に隠す。主人公が知らずに処女を奪っているシチュがとても良いです。
 主人公は3人のヒロインから個別で教育を受けるのですが、その過程で流れでセックスするのもよかった。流されてってのが、背徳感があってよかった。
 コスチュームプレイも豊富で、よかったです。

 オススメの作品です。ぜひ読んでみてください。

『異世界(エロ)チート賢者 銀髪の宮廷女魔術師とハーレムを! 』について

 今回紹介する作品は、『異世界(エロ)チート賢者 銀髪の宮廷女魔術師とハーレムを! (美少女文庫)』です。

異世界(エロ)チート賢者 銀髪の宮廷女魔術師とハーレムを! (美少女文庫)

どういう話か

 現世で社畜をしていた伊藤雅貴は車に轢かれて死んでしまった。しかし神により、異世界に転移される。
 転移先のアルスター王国では、伊藤雅貴を賢者として迎えてくれた。彼は王子のライオットに仕える形で、異世界で現世の技術を再現する。
 伊藤雅貴の価値を高く評価したライオットは、雅貴を国にとどめるため女をあてがうことにする。雅貴にそれとなく尋ねると、彼には王宮で気になっている女性がいた。
 彼女の名はエレナ、銀髪の宮廷魔術師。
 エレナは自分の研究資金のため、雅貴の扱う魔術について学ぶため、彼に夜伽を行うようになる。
 エレナと関係を持つようになった後も、精力的に新しい技術の開発を進める雅貴。合間に、風俗嬢で獣人のメイサ、若き女騎士のリア、未亡人でメイドのイリーネとも関係を持つ。

どう面白いか

 莫大な魔力とイメージを具現化する創造魔術を持って異世界に転生。現代の技術を異世界に持ち込むことで、賢者としての地位を築く。その傍ら、主人公は複数の美女と関係を持ちハーレムをつくる。
 典型的ななろうのチートハーレムだが、ただの紋切り型にとどまらない。美少女文庫の作品として、読者にエロを届けるための工夫が込められています。
 なろうといえば、チートをしていくにあたって障害が立ちはだかるものだ。本作もその例に漏れず。
 主人公が転移した王国内には、彼を快く思ってない者や、その力を独占しようと考える者がいる。
 その影が匂わされてはいるものの、それ自体が主人公の前に現れない。
 なぜなら、主人公に王国を去って欲しくないと考える王子のライオットがそれらが近づくのを阻んでいるからだ。
 これにより、男性キャラが作品では主人公とライオットしか出てこない。代わりに、ライオットのセリフで、主人公は自身の障害を間接的に知る。
 これらを意図的にカットしたぶん、スムーズに主人公のハーレムが出来上がっている。
 主人公とヒロインの性描写も、とてもエロく魅力的だ。

キャラクターの魅力

 本作のヒロインたちも、魅力的に描かれている。主人公とヒロインの関係は、最初は半端打算的なものだ。
 しかし、主人公のテクと、彼が作り出した催淫魔術により、ヒロインたちは彼との性行為を強く求めるようになる。
 本作はエロシーンの描写が多い。作中の性行為の本数が多い。回数を重ねるたびにの主人公に対する心理が変化していく描写はとてもいい。
 また、もとからエッチなことに興味のあった初心な女性がエレナと主人公に触発されて、彼に身体を許していく流れもとても良かった。

どこがエロいか

 本作はなろう小説としての話型をとっている。で、ありながら官能小説としての用途をなすための物語のショートカットをするための工夫が丁寧に仕込まれている。
 そのために、なろうとしての立身出世の物語から得られる満足感がありながら、性描写の量の多さが両立している。
 主人公に対して強い関心がない女性が、体を重ねていくうちに、淫なことに適応し、その精神が変化していくまでの心理の変化がとてもエロく、キャラクターどうしの関係性の変化としても魅力的に読めた。
 また、元から性的なことに興味のあった女性が、主人公に流されて好奇心のままに未知の快楽を知ってしまうパターンもあり、それもとてもよかった。
 最後の5Pもエロく、全員の妊娠が示唆された後で、ヒロインから新しい女性が紹介される流れも、開かれた窓から見える景色を想像させるいい終わり方だ。

 オススメの作品です。ぜひ読んでみてください。

『母乳ちゃんは射したい』について

 今回紹介する作品は、『母乳ちゃんは射したい』です。

母乳ちゃんは射(だ)したい。 先輩と妹、ミルクハーレム (美少女文庫)

もくじ

どんな作品か

 主人公の甲斐ヒカルは吹奏楽部、全国大会に出ている。ある日、先輩の桜沢ともみに放課後に呼び出され、自分の赤ちゃんになってほしい、と頼まれる。彼女は胸から母乳が出る体質で、自分の母乳を吸ってくれる相手を探していた。母乳は、エッチな気分にならないとよく出ないため、甲斐ヒカルと桜沢ともみは、性行為をしながら母乳を出す。
 しかし、そんな自分達の活動を、主人公の妹である甲斐すずかは見てしまう。彼女も、主人公たちの性行為に加わるようになる。
 文化祭、遊園地、プール、温泉旅館。主人公は桜沢ともみと甲斐すずかに、いろんな場所やシチュエーションで性行為を行う。」

どう面白いのか

 「私の赤ちゃんになってください!」
 開始して、5ページで生徒会長であり、先輩でもある桜沢ともみから母乳が出る体質であることを告白される主人公。
 なぜ、母乳が出るのか。出るとしてなぜ主人公に頼むのか。吹奏楽部所属であることと母乳を吸うことは関係あるのか。数ページでいろいろな疑問が出るのですが、ツッコミ不在の中ではなしは進み。当然のように、流れるようにベッドの中にいき、母乳を吸う主人公。心中は頼られた先輩に答えたい、という思いからくるもの。
 本作は同人誌のノベライズです。その同人誌のスピード感を文章にそのまま置き換え描かれています。
 駆け足で進む導入には、勢いがあり、没入感があります。
 そこからは、さまざまな場所での性行為が描かれています。短編の連作集の形をとっています。
 誰もいない場所でしっぽりとヤるだけでなく、人混みの中でのプレイも多い。
 バレるのではないか、というハラハラ感でのプレイには倒錯的な興奮だけでなく、ハラハラする緊張感があります。
 途中で加入する妹のすずかもいいキャラをしている。トラブルやアクシデントが起きた際に起点を効かせて解決に回るし、3人での性行為につながっていく。

キャラクターの魅力

 生徒会長、胸が大きい。学園のあこがれの的。序盤で、モブキャラたちによるヒロインに対する所感が描かれたうえで、その中の一人であるはずだった主人公が彼女に呼び出されて、赤ちゃんになってほしいと言われる。
 ここまでの流れが数ページにも満たない。とても早い。
 みんなのあこがれの的である桜沢ともみ。唐突に距離が縮まった二人の日常はとてもいいです。
 エロ描写を中心とした作品でありながら、クラスメイトとの会話や、文化祭での出し物、体育祭で先輩とお弁当を食べるなど、学園モノの日常も丁寧に描いている。だからこそ、母乳がたまり、胸が張ってしまうというアクシデントが唐突に起き、火急にひと目を偲んでエッチしなければいけないというシチュエーションが際立っています。
 主人公に対して反抗期の妹の甲斐すずかもとてもかわいいです。
 生意気な態度でありながら、陥没乳首という身体的なコンプレックスを抱えている。
 日常での生意気な態度と、性行為中の甘えた様子がとてもギャップが会ってエロいです。

どうエロいか

 クラスのあこがれの的である生徒会長であり、主人公にとっても憧れの先輩である桜沢ともみ。
 彼女がたくさんいる生徒の中から頼れる存在として選ばれた主人公。
 彼女の胸に吸い付くという行為を、頼まれてやるという立場の優越感。
 胸を活かした性行為の数々がとてもエロいです。また、人の多い場所、イベントでの搾乳場面が多く。
 背徳感や倒錯感の溢れた描写ば多い。同じ秘密を共有し、二人の性行為に加わる妹の甲斐すずかも魅力的なキャラです。

 スピード感があり、濃度の濃い性描写が最後まで連続する作品です。オススメの作品ですので、ぜひ読んでみてください。

『灼炎のエリス』について

 今回紹介する作品は『灼炎のエリス』です。

灼炎のエリス 私、勇者やめて雌豚になります! (美少女文庫)

もくじ

どんな話か

 勇者エリス、しばらくの休職届を出す。彼女は勇者としてさまざまな任務にあたっていた。周囲に強気に接し、美人ではあるが他者を寄せ付けず、浮いた噂はない。
 大臣であるキリュウは彼女の休職理由を知る。任務先で魔物たちにつかまり、「オークの精子」を塗られた。
 これにより彼女は常時発情する身体になり、一日中チンポのことしか考えられなくなっていた。
 キリュウは、休職中、自分のチンポの世話をすることを彼女に求める。はじめは強気に断る彼女だったが、チンポのことしか考えられなくなっている彼女は、処女を奪わないことを条件に任務を受ける。
 しかし、キリュウに奉仕するうちに身体が疼き、自分から処女を奪ってほしい、とねだってしまう。
 男性器による快感を知ってしまった彼女は、キリュウの性奴隷として淫らに堕ちていく。

どこが面白いか

 本作の構成は、勇者として活躍する彼女の地位や名声が、あることをきっかけに転げ落ちてしまうという流れになっています。
 そこにカタルシスを感じるし、サディズムを刺激させられます。
 しかし、本作の面白いところは、勇者としての誇りと責務と性奴隷であることはイコールでないということだ。
 男性器による快楽を知ってしまった彼女は、大臣のキリュウに命じられるがままに。取引先に対しての性接待、貴族社会のパーティの余興、兵舎での肉便器を行います。
 築き上げてきたイメージが崩れてしまう。しかも、崩されるのでなく、なかば自分の意思でそれを行なっている。
 このまま勇者でないべつのなにかになってしまうのではないか、という不安が渦巻くなかで。
 終盤のバトルシーンは、驚きとともに胸をすくうような爽快感がありました。
 言葉にせずとも、「それはそれ、これはこれ」というのが伝わりました。

キャラクターの魅力

 エリスはとても魅力的な人物として描かれています。英雄として単騎で先陣をきり活躍する。自分にも他人にも厳しく、それを知っている周囲から距離をとっている。
 そうした部分が、彼女の英雄性を引き立てると同時に、単独で任務にあたるからこそ、今回のようなことが起きたのだ、という妥当性を感じる。
 だからこそ、事件後に裏で性奴隷として扱われるようになっていくまでの築き上げてきた誇りの崩壊にカタルシスを感じる。また、ラストにキリュウと協力してのアクションに、キリュウとエリスの両方の成長を感じます。

どうエロいか

 みんな尊敬される勇者の女の子。周囲の男性は彼女を遠巻きに見ていた。
 彼女が大臣に弱みを握られ、みんなの知らないところでいやらしい奉仕をする。最初は嫌がるも、身体の疼きは理性を凌駕し、最後には淫らなおねだりをするようになる。
 心が折れていくまでを丁寧に描いており、とてもゾクゾクしました。
 彼女がキリュウの性奴隷になるまでの過程で、服装はしだいに淫らになっていき、周囲もそれに気づきはじめる。
 そこから、裏では大臣の政治のために性接待に駆り出されている彼女。
 ついには、兵舎の肉便器を行うことになる。
 キリュウの彼女の心を堕とそうする試みは読者の予想を上回り、彼女の変貌に目が離せない。
 その上で、そうした騒乱をぶった切るように現れる魔物と、アクションシーン。
 まさかラストがハッピーエンドになるとは思わなかったので驚きました。

『落ちこぼれ剣士は魔滅の刃で反撃ハーレム』について

 今回紹介する作品は『落ちこぼれ剣士は魔滅の刃で反撃ハーレム』です。

落ちこぼれ剣士は魔滅の刃で反撃ハーレムを築きます! (美少女文庫)

もくじ

どんな作品か

 妖魔が人々に恐れられ、蔓延る世界。妖魔に対抗する剣術の達人は剣聖と呼ばれる。剣聖が後進を育成するための施設は、剣士院と呼ばれる。主人公の桜井洸弥は、父の影響で剣聖を目指していたが、病気の母と家族たちを養うために、剣士院への受験を諦めることを決意する。
 そんななか、いつものように村のはずれで、剣術の修行に励んでいると、村が妖魔に襲われているのを発見する。
 妖魔、蛇王により、石化される村人たち。さらには妹の理洲まで蛇王に吸血され、妖魔に変えられる。
 後から助けに来たカナデ・エクセリアと、父の形見の刀を使い謎の力を覚醒させた洸弥により、蛇王は一時的に退散する。
 しかし、妖魔になった理洲は剣士院で監視されることになる。妹と一緒にいたい洸弥は皮肉にも一度は諦めた剣士院の受験を決意する。
 剣士院の受験のなか、妖魔化を抑える拘束具の力をもってしても暴走しかける理洲。妖魔化を止めるには、妖魔に対抗できる力を持った人間の体液が必要と聞き、月夜の夜に理洲にも求められた洸弥は兄妹での性行為をすることになる。
 妖刀についた妖魔、カナデ・エクセリアとも仲を深め、性行為をする関係になる。

どう面白いのか

 随所に近年、話題となった漫画を想起させるパロディがあります。そのパロディがただのパロディでとまらず、ジャンプ漫画のエッセンスを抑えた王道異能力ものとして描かれています。
 エロシーンへの導入も自然です。
 バトル漫画のツボを抑えつつ、ちゃんとヤることヤっています。

キャラクターの魅力

 キャラクターが魅力的です。
 貧しくも温かい村での暮らし。
 そこでの兄妹のふれあいを丁寧に描くことで、妹が妖魔になったことにより、兄妹間で性行為をしなくてはいけない、という流れに背徳感があります。
 最初は、妹を助けるためと言いながらも、行為を繰り返すうちに自分の中に秘めていた情欲に自覚していく主人公の心理の流れは丁寧に描写されています。
 主人公と恋仲になるエクセリアも魅力的だ。ふだんは強気の女性が、主人公にだけは献身的につくす姿はとてもいいです。

どうエロいか

 最初の性行為が突発的で、それでいて主人公が自分の行為に許しを与えられる余地があるとこがいいですね。
 妹の妖魔化を抑えるために主人公の精液が必要。妹もそれを求めている。妖魔化により、舌ったらずな口調で訴えてくるところがいい。
 また、エクセリアもあるトラブルにより妖魔化してしまいそうになってしまう。ここでもやはり主人公は応急処置として性行為を行うことになる。
 異能力バトル漫画のツボを抑えつつ、エロいシーンはちゃんとエロい作品でした。

 オススメの作品です。ぜひ読んでみてください。購入の際は、下記のアマゾンリンクからどうぞ。

『うちの魔女様は世界唯一の最強エルフのくせに、セックスを知らない』について

今回紹介する作品は、『うちの魔女様は世界唯一の最強エルフのくせに、セックスを知らない』です。

もくじ

どんな作品か

 長命で偉大な魔女のフェリスと、その弟子のシオンとの恋愛もの。
 魔女のフェリスは、弟子のシオンに「セックス」とはなにかを尋ねる。自分の師に性知識がなかったことに驚く弟子。他の男性に同じことを尋ねられるなら、と考えた彼はフェリスを抱く。シオンは密かに、フェリスに対し想いを抱いていた。
 抱いたのち、理由を尋ねると。古くからの伝承により、セックスには魔力を高める効果があった、と書かれており、彼女はそれを読んだ。そこからセックスに興味を持ったフェリスはシオンに訪ねたのであった。
 セックスの快楽を知ったフェリスは弟子のシオンと何度も肌を重ねるようになる。
 

どう面白いか

 弟子と師匠のやりとりがコミカルで面白いです。セリフやアクションから、2人のこれまでの生活感が伝わる描写があります。だからこそ、師匠と弟子の関係を超えてからの淫らな日常のエロスがとてもいいです。
 世界観も魅力的。フェリスとは旧知の関係の黒猫のニキータ。黒猫が思わせぶりに語る魔女に対しての設定の一つ一つは詳しく知りたくなるものばかりだ。
 設定の出し方に過去を感じさせる。何かあったんだろうな、と思わせるような描写があるんです。そのなにかが知りたくて、ページをめくる。
 そして、これまでの積み重ねの上にある非日常としてのセックスというのがエロいんです。

キャラクターの魅力

 キャラクターも魅力的です。
 師匠であり、エルフのフェリスはとてもかわいいです。身体は大きいが内面は子供な彼女は、内面も挙動もコミカルです。
 世話焼きの弟子にかいがいしく世話されているところがよりいっそう彼女の大きな子供感を引き立てている。
 弟子のシオンもいい。子供の頃は師匠に甘えていた彼が大きくなったら、逆に師匠を世話しているという立場の違い。
 そんな彼が媚薬を飲んだとはいえ、尊敬している師匠にサディスティックに振る舞い、師匠を白く染めているのは、とてもエロい。

どうエロいか

 師匠と弟子の関係によるセックス。ふだんは師の世話を焼いているが床のうえでは立場が違う倒錯。
 最強のエルフが相手だからか、師匠が作った媚薬の効果により部屋全体を白く染めるほどの中出しの連発がエロい。
 魔法による認識阻害を使った街中でのセックスもよかった。バレそうだという危機感があるのに愛液を溢れさせてしまうフェリスの内面は官能的だ。
 また、本作は妊娠が重要なファクターであり、エルフと人の間では子供が生まれないという不文律がある。
 そのルールの隙をついた展開が起きた時、もしやこれで孕むのでは、という期待感のような背徳感があった。

 オススメの作品です。ぜひ、読んでみてください。
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『天才妹メイドはモルモルエロエロ』について

 今回紹介する作品は『天才妹メイドはモルモルエロエロ』についてです。

天才妹メイドはモルモルエロエロ! (美少女文庫)

 もくじ

どんな作品か

 主人公の迅と結衣は、両親の結婚をきっかけに兄弟となる。妹の結衣は天才で、天災。さまざまな実験に兄を巻き揉む。
 お互い時間を過ごすうちに兄も妹も互いのことを好きになっていた。兄である、迅は妹である結衣に好意を抱いていたが、表立った行動には移さなかった。ということに、妹の結衣は気づいていた。むしろなぜ早く手を出さないかと期待している。
 兄の迅に媚薬を飲ませ、自身はメイド服を着て、誘惑するも、迅は兄としての態度を強固な理性で崩さなかった。
 迅がお風呂に入っているうちに、兄のベッドで自慰にふけりながら、どうするかと悩んでいたところ。兄が戻ってくる。
 戻ってきた兄と対面すると、ペットとして飼っていたモルモットの突然の行動で迅と結衣は事故に近い形でキスをする。
 その流れで、兄の想いを問いただし、恋人関係になった二人はそのままベットイン。
 晴れて付き合うことになった二人だが、結衣の望みはこの先にあった。
 迅は結衣に流されるままに、彼女と恋愛実験を行うことになる。

どこが面白いか

 タイトルにいろんな意味がかかっています。マッドサイエンティストで、メイドで、妹で、という設定を持っている。妹は兄をモルモットと称している。彼女はモルモットを飼っていて、その鳴き声は「プイ!」。モルモットの頭はなぜか緑色。
 それでいて、混沌としたストーリーでなく、わりと理路整然とした話として読めました。
 本作は着エロを重視したプレイが多い。メイド服で誘惑する妹。恋人になったあとは学校を模したホテルを貸し切っての制服エッチ。
 終盤は文化祭でひと目を偲んでの性行為。これらの行為は、3歳差の結衣と迅の関係にある、学園生活を十全に過ごせなかったことに対する不満から行われていた、というのがわかるのがエロ描写に正当性があってよかったです。
 

キャラクターの魅力

 結衣が可愛い。知的で丁寧な口調で兄をからかう妹の要素とメイドの要素、天才キャラとしての要素がセリフの中で両立している。
 盛りすぎかと思われた設定が一人のキャラクターとして独立しています。
 彼女のキャラクター性は性行為にも出ています。キスのときは目をつぶらずに、見開いて見つめるとか、いろんな理論をたてた結果、メイドで誘惑するのが成功率が高いと結論を出していたけども、実際はある種の妹としての嫉妬みたいなのが絡んでたりとか。いろんな要素がちゃんと絡んでいるところが良いです。
 キャラとしても魅力的だし、ちゃんとエロい。

どこがエロいか

 本作のプレイは着エロを重視したプレイを中心としています。兄を誘惑するための露出多めのメイド服。表紙に描かれていますが、まさに二次元でしか見れないようなエロい衣装ですばらしい。恋人になれた結衣はさまざまな場所で兄と性行為に興じます。
 この着エロの目的が、兄にとっての青春を妹で塗り潰そうという彼女の独占欲から出るものだった。
 そういう想いの強さが性行為描写の興奮をそそります。
 メイド服や学生服でさまざまなシュチュエーションや趣向に凝ったプレイが多く描かれていて、ボリュームがあったところが良かったです。

 オススメの作品です。ぜひ読んでみてください。
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『合コン行ったら姉がいた(美少女文庫)』について

 今回紹介する作品は、『合コン行ったら姉がいた』です。
合コン行ったら姉がいた (美少女文庫)
もくじ

どんな話か

 主人公の守人は、合コンで出会った女性が生き別れの姉、真衣であることに気づく。二人は孤児で、同じ孤児院で育った。
 守人は、姉を慕っていた。しかし、ある日を境に真衣は守人を拒絶する態度を取るようになった。その後、弟は里親に引き取られ、姉と離れることになる。
 その後、守人は姉が裕福な家に養子となったことを知る。自分が幸せになるために、姉の真衣は弟を普通の里親に出し、姉は裕福な家に行ったのではないか。そう考えた守人は真衣を恨むようになる。
 こうして、守人は大学生に、真衣がOLになったときに、偶然参加した合コンで姉と再会したことを守人は知る。
 弟は姉であるに復讐するために、彼女を自分にベタぼれさせ、幸福の絶頂で地獄に叩き落とそうと考えていた。
 真衣は次第に守人にのめり込むようになる。果たして二人の関係の行方はどうなるのか。

どこが面白いか

 背徳的でエロく。終盤までハラハラとした気分で読みました。まず、表紙がすごいんですよね。
 いかにも肉感的な女性が酒を飲んでこちらに微笑んでいる。右上の方で下着のあられのない姿でこちらを見上げている。
 お持ち帰りされたんだな、てことがわかりますよね。そして、タイトルにこう書かれています。
 「合コン行ったら」ーーなるほどね、合コンでこの子と出会ったのね。
 「姉がいた」ーーえっ、姉弟ものなの!? 合コンで出会ったのに!? なんで右上になったの!?
 そう思って、よく見てみると、緑色の吹き出しで「向こうはこっちに気づいていない」
 ーーああ、なるほどね。でも気づいてないってそんなことあるぅ!? って思うじゃないですか。
 さらに、よく見てみたらちぃさぁく書いてあるんですよ。「生き別れの」「恨みがある」と。
 つまり、生き別れの姉と弟が合コンで再会してそのままヤることやった話らしい、と。
 この表紙を見て、どんな話かわかった時点で、えっこの作品どうなんの!?って思うんですよね。
 物語の展開も面白かったです。ヒロインが主人公にハマっていくまでの流れが丁寧に感じました。
 濃厚で、サディスティックなプレイに、彼にハマっていく、彼女の心理描写がとてもいいです。
 真実を知る我々、読者はある種の背徳感を感じると同時に、どう収拾つけるんだろうって気にならせて、ページをめくりたくなるんです。
 本作は話が進めば進むほど、でもこの問題どうすんの、と思うようなものが出てくるんですよ。
 それが思わぬ要素が終盤に出てきたときはビックリしました。そうなるんだって。
 とても面白かったです。

キャラクターの魅力

 キャラクターたちもとても魅力的です。
 ヒロインの真衣もとても官能的です。本作はヒロインを幸福の絶頂にしたあとで、それを地獄に叩き起こそうとする話です。
 なので、ヒロインと主人公の心理描写に重きをおいています。
 ヒロインが主人公に対し、思いを寄せていく場面。ヒロインの恋心に熱を帯びていく心理に比例するように、復讐心を燃やす弟の心理。
 このへんが読んでてヒリつくんですよ。手にかく汗が冷たく感じるような緊張感がありました。で、ありながらも調教もののような、一人の女性が主人公の思い通りに精神を変化させていくエロスを感じました。
 この辺は文字だからこそ感じるエロスを読み取れた。

どうエロいのか

 この物語はどうなるのだろう、とページをめくらずにはいられない緊張感と、官能小説としての用途が両立しています。
 僕らはヒロインが心配で、彼女はどうなってしまうのだろうと考えてページをめくります。
 一方で、その瞬間が訪れるのを期待している自分がいる。
 ヒロインが幸せを感じ、主人公に対する好意を自覚すればするほど、そのときは近づくんです。
 合コンで出会い、お持ち帰りされたヒロインのチョロい具合はとても可愛く、なにかがかんたんに壊れていく最初の一歩はとてもいい。
 会社ではとても真面目な女性として評される彼女が主人公に促されるままにオフィスラブに興じるながれもとてもよかったです。
 ヒロインがどんどん警戒心を説いて、彼にいいようにされているのがいいんですね。
 
 とても面白かったです。オススメの作品です。

『メイドと学ぶ商会経営(美少女文庫)』について

 今回紹介する作品は『メイドと学ぶ商会経営』です。
メイドと学ぶ商会経営 クールな彼女の愛し方 (美少女文庫)
もくじ

どんな作品か

 主人公のクラウドが抱えている商会は破産の危機にあった。主人公は父から商会を引き継いでいた。父は3年前に落盤事故で死んでいた。商会を引き継いだ後、なんとか商会を黒字経営で進めていたが、突如、父がしていた借金の請求が来る。このままでは、銀行に借りているお金を返せない。黒字経営であるにも関わらず破産してしまう黒字破産の危機に立たされた。クラウドは商会の経営者としてなんとかしようと悪戦苦闘する。彼の従者であるメイドのノエル、ターニャ、クロエもクラウドに協力し、やがて親密になっていく。

どう面白いのか

 本作は2つのメインストーリーがあります。一つが無表情なノエルとクラウドとの恋愛関係。ノエルは普段から毅然とした態度でクラウドをサポートしていて、周囲からは氷の魔女と評されていました。ノエルとクラウドは幼馴染です。クラウドは幼少期に彼女の笑顔を見たことがあります。クラウドはどうしても心からの笑顔を見てみたいと考えています。しかし、ノエルの表情は変わることがない。クラウドはノエルと、主人とメイドとして、肉体関係をもっているが、本当の意味で親密になれていないと考えていて、その仮面の下の素顔に近づきたいと考えている。そうした想いがプレイの激しさにつながっていき、官能描写の必然性になっています。
 もう一つは、商会の経営。クラウドは期限までに融資してもらっている銀行に返済するお金を用意しないといけない。
 その問題の内実を序盤でわかりやすく解説されています。だからこそ、難しいことがわかった、と思いました。それにより、得をした気分になれる。また、この問題はタイムリミットのある問題です。主人公たちが問題解決のために起こすアクションの一つ一つになるほどと思うと同時にページをめくればめくるほど序盤で明らかになった問題の期限に近づくわけですから。読んでいて、緊張感のようなものが走りました。
 そして、本作はこの2つのストーリーのゴールがラストで集約されています。ノエルの仮面の下に隠された本心を知ることと、商会を経営を成功させることが同時に起き、それらが相互に作用してのラストになる。そこにはカタルシスがありました。

キャラクターの魅力

 キャラクターが魅力的です。主人公のクラウドは頭脳明晰で、セリフや心理描写の一つ一つが読んでて頭がいいと感じさせます。それでいて、ノエルに対しては抑えきれない情動のようなものを感じ、商会経営の日常を楽しみながらも、官能的な非日常の到来を楽しみにページをめくりました。
 もちろん、ヒロインであるノエルもとても素晴らしい。彼女はクールなメイド。しかし、内には主人であるクラウドに対する恋心があります。彼女は主人とメイドとしての関係を保つために本心を隠している。表には出ない内面の描写がとても素晴らしいです。彼女の本心を明らかにしたいクラウドによって行われるプレイの数々に対しての彼女の情欲が溢れそうになっている心理描写はとても官能的です。そして、そんな彼女が仮面を外して求めていくさまを見るのはとてもカタルシスを感じました。
 主人とメイド、主従関係であるが、内面で想い想われの関係である二人はとても魅力的な関係性です。
 また、二人の周りに添えられたターニャとクロエも魅力的な登場人物だ。
 二人によるコミカルな台詞回しは面白い。また、クラウドとの肉体関係を持つまでの流れも、その情事も、とてもエロくてよかったです。

どうエロいのか

 本作は文章だからこその魅力の詰まったライトノベルの官能小説でした。クールであるノエルのうちに秘めた主人を想う心理描写はとても面白かったです。ノエルがある失敗をしたことによって行われるクラウドのお仕置きは、とても官能的でした。クールなメイドとしての振る舞いが求められ、そのとおりに振る舞う彼女。しかし、スカートの下にはクラウドによって装着するよう命じられたあるものが身体をいじめる。このプレイの場面は官能的であると同時に、クラウドの考えが読めない場面でもあったため、これからどうなるのだろうとワクワクしながらページをめくりました。
 そして、うちで溜め込まれた情欲がようやく開放された場面は、とてもエロかったです。
そのうえで、二人のメイドとの関係性の広がりも読んでいて面白かったです。
 エロいことと、問題解決が同時に進んでいたため、2つのストーリーが一つの物語として楽しめるところが良かったです。

 オススメの作品です。ぜひ読んでみてください。


『拝啓、天国の姉さん、勇者になった姪がエロすぎてーーー叔父さん、保護者とかそろそろ無理です』について

 今回紹介する作品はこちら、『拝啓、天国の姉さん、勇者になった姪がエロすぎてーーー叔父さん、保護者とかそろそろ無理です』です。

拝啓、天国の姉さん、勇者になった姪がエロすぎて──叔父さん、保護者とかそろそろ無理です (美少女文庫)

もくじ

どんな話か

 主人公のアンヘルは傭兵。幼馴染と将来結婚するために王都で傭兵として活躍していた。結婚資金をため、村に戻るも、幼馴染は既に結婚していたことを知る。悲しみにくれる。すると、家に一人の少女が訪ねてくる。彼女の名前はリズ、主人公の姪にあたる。彼女は主人公の家に住ませてほしいと頼む。アンヘルは断る。今夜は泊めてやるから次の日には実家に帰るよう諭す。
 次の日、リズにフェラで起こされる。これが夢だと思う。しかし、途中で夢でないことに気づく。抵抗するも、本気で引き離そうとしない。快楽に負けて姪に発射してしまう。そのことを脅され、仕方なく居候を許可することに。主人公は家賃はいらないというも、リズは身体で返すと誘惑する。叔父として姪の提案に乗るわけにはいかないアンヘルは、妥協案として冒険者の相棒としてリズを連れていくことに。
 こうして姪と叔父との日々がはじまる。その暮らしには傭兵を辞めて村へ帰っていったアンヘルを追いかけてきたダークエルフのメイベルも加わる。

どこが面白いか

 序盤で幼馴染の結婚により、落ち込んで酒を呑む三十路の男。そこに姪であるリズがやってくる。
 リズは叔父のアンヘルを誘惑するも、姪を犯すことはしてはいけないことなのでもちろん襲わない。
 しかし、朝フェラをされてあえなくイカされる。その後にも風呂場に突入され、我慢できなくなっての性行為。
 そっから先はズッコんバッコん大騒ぎ。リズのスタンスはいわゆる誘い受け。
 さいしょは攻めであるも、最終的には負けであることが約束されている。そこがいいですよね。
 

魅力的なキャラクター

 まず、リズが可愛い。誰が見ても王道のメスガキです。最終的にはヤリまくりのただれた関係になるのですが、ちゃんと叔父と姪としての日常も描いています。それがタガが外れると、昼夜も気にせずにヤリまくりの生活になるからいいんですよね。
 そして、彼女がアンヘルを訪ねてきたのには理由がある。その理由がリズの次にやってきたダークエルフのメイベルによって明らかになる。強気な態度に出るも、とても一途な子で、守りたいと思わせるような魅力がある子です。
 主人公のアンヘルも魅力的な人物です。序盤は情けないように書かれていますが、終盤にかけては傭兵としてのスキルを駆使してリズを守るために戦います。この辺がとてもカッコよくワクワクしました。
 

どうエロいのか

 叔父と姪という禁断の関係。自分に娘がいればこのくらいの歳であったという子に欲情を抱いてしまう。
 傭兵としての自制心で平常を装うも、姪であるリズにはバレている。だからこそ、彼女はチャンスがあればここぞとばかりに誘惑する。
 我慢に我慢を重ねた自制心が決壊すれば、その欲望の矛先はすべてリズにいきつく。
 散々誘惑しやがって、という怒りがそのまま若い身体に向かう。そして、その欲望を姪自身に許される。
 そこからはじまる中出し中心の生活。ここがエロいんですよね。
 さらに、ここに長年自分のことを密かに想っていた同じ傭兵のダークエルフも加わる。
 秘めていた思いを打ち明け、一つになるという展開はとてもいいです。
 そのうえで、2人まとめて相手にしていく場面はとてもエロかったです。

 オススメの作品ですので、ぜひ読んでみてください。

『戦国鬼嫁 酒呑童子とはんなり新婚ライフ』について

今回紹介する作品は『戦国鬼嫁 酒呑童子とはんなり新婚ライフ』です。

戦国鬼嫁 酒呑童子とはんなり新婚ライフ (美少女文庫)

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どんな話か

 主人公の左馬助は明智光秀に仕えていた。山崎の戦いで、光秀を守りながら逃げていた最中、土民の落ち武者狩りに遭う。なんとか光秀を逃がすも、土民たちの追撃により瀕死の重症を受ける。しかし、追い詰められた左馬助は鬼となって暴走する。鬼となって暴走していたところを、鬼の酒呑童子に助けられる。酒呑童子が語るには、左馬助は前世で酒呑童子の妻であった茨木童子であった。二人は平安時代に源頼朝に討伐されたが、天正の世で生まれ変わった。彼女は生まれ変わった茨木童子のことをずっと探していた。
 その茨木童子の生まれ変わりが左馬助であった。山崎の戦いで死ぬはずであった左馬助は酒呑童子のもとに婿入りすることになる。

どこが面白いか

 面白かったです。物語の序章では、既に結婚して子宝に恵まれた酒呑童子と主人公の幸せな生活が描かれ、エッチなシーンが描かれています。その後で、明智光秀やら源頼朝やらが出てくる歴史小説としての情報量の多い場面が出てくる。本作は要所要所で歴史小説だな〜って場面が少しだけあるんですが、これがかなりライトに読めます。本作のメインヒロインである鬼の女の子の酒呑童子のかわいさが序章でわかっているからです。土台となる舞台やモブキャラは高畑勲が描いてそうな重厚な展開なんだけど、主人公となる左馬助と酒呑童子はアニメ調で描かれているように読めるんです。
 情報量は多いんですけど、そこまでノイズにならないように描かれています。
 歴史小説好きなんだろうな〜って、場面はあるんですが、今回の話ではここが重要ですよってところだけしっかり書いて、その説明が終わったら、ちゃんとライトな読み味になっている。文章もくどくなくて読みやすいです。
 主人公と酒呑童子はファンタジーなんだけど、それ以外のモブキャラで歴史物をやっているって感じが、普段読まないタイプの作品なんで新鮮な気持ちで面白く読めました。

キャラクターの魅力

 酒呑童子が鬼の人外のロリババアとして可愛いです。
 ちゃんと花魁のような喋り方をずっとしていて、そこが何百年も生きた人外の鬼娘って感じで可愛いんです。
 歴史小説を書いている方だからでしょうか。ホントにヒロインの喋り方が最後までブレないし、かわいい。
 主人公の左馬助も魅力的なキャラクターです。幼い容姿をしていて、それでいて武士としてヒロインに強気な態度に出る。
 しかし、鬼相手には通用せずにいいようにやられてしまう。オネショタって感じがしてよかったです。

どこがエロいか

 序章で、たくさんの子供に囲まれていて、その子達が寝静まったあとに盛っている場面の時点でエロいです。
 互いが人外って設定も相まってか、結婚後は獣のように激しく求めあっている。
 次の章で時系列がさかのぼったとき、左馬助は酒呑童子を警戒しているのを見て、この二人がどうやって最初のラブラブな夫婦になるのか、とワクワクしました。
 結婚してすぐの初夜では、主人公は主導権をとろうとするも、いいようにされてしまうところはよかったです。二人の最終的な関係性はわかっているので安心して楽しめました。そこから、親密度を高めていき、左馬助も酒呑童子の弱みを知り、それを婿として支えようとしていく。さらには性交のコツを掴んだ左馬助が酒呑童子を攻めれるようになっていくのも、変化が感じられて読んでて楽しかったです。
 終盤の子供が生まれづらい鬼特有の種付の儀式も趣向が凝らされていてとてもエロかったです。

 おすすめの作品です。ぜひ読んでみてください。

『落札したエルフが不幸そうだったので全力で愛したい』について

 今回紹介する作品は、『落札したエルフが不幸そうだったので全力で愛したい』です。

落札したエルフが不幸そうだったので全力で愛したい (美少女文庫)
もくじ

どんな作品か

 エルフのミヤは両親に奴隷として売られた。彼女は、自分はダメなエルフだと考えていた。巨乳のため、エルフが得意とする弓が引けない。魔法は火属性しか使えない。美人なのだが、エルフからは巨乳のエルフは美しい女性として扱われなかった。
 そんな彼女を多額のお金で買ったのは冒険者のアレス。
 アレスは主人として、ミヤの自信を回復させるべく、さまざまなことをする。
 ミヤはアレスの言葉に励まされ、彼の発想や支援で徐々にコンプレックスを解消していく。
 その過程で、二人は親密になっていく。
 

どう面白いか

 かなり面白いです。アイデアがすごいですよね。奴隷ものといえば、可愛そうな境遇の女の子を助けた結果、その子が恩返しとしてえっちなご奉仕をする、という展開が一般的。本作も、その流れを組んでいます。その奴隷がエルフであるというのもよくあること。ただ、そのエルフが巨乳で、だからこそ、種族内では差別、あるいは見下される立場にいたため、自分を卑下している。境遇の作り方が上手いなと感じました。
 ミヤは心理的な問題を抱えていて、それにより、身体的特徴を問題として捉えている。それを言葉だけで解決せずに、物理的なアプローチで解決していったことも感心しました。
 また、ミヤが問題を解決して成長していくにつれて、アレスが抱えていた過去、心理的な問題を彼女が支え、解決の糸口を探る流れもよかったです。
 また、一つ一つのことになぜのこうなったのか、という掘り下げがしっかりしていたのも世界観に没入できてよかったです。人間の価値観では美人で、環境と工夫次第で有能であるはずのミヤ。彼女がなぜ自分を卑下するようになったのか。エルフがなぜミヤを差別するのか。そういったところを一個ずつ説明して、納得できるようにしています。かといって、説明過多な文章じゃない。ちゃんと物語が動きながらの説明なので、意識せずに納得する。そういうふうに書かれています。

キャラクターの魅力

 ミヤがすごい可愛いですね。巨乳で、美人のエルフが奴隷になってくれる。この時点でかなりおいしい展開。そのうえで、彼女自身が謙虚で、こんな自分を慕ってくれるなんて、って感じで接してくれるのはいいですよ。
 主人であるアレスも魅力的なキャラだ。最初、彼は一体どんな人物なんだろう、と思いながら読みました。ミヤ自身も独白で語ったように、なぜミヤを買ったのか、というのは気になりましたからね。それがミヤが心理的な成長をはたしたところで明らかになったところはこの問題をどう解決するのかワクワクしました。
 また、主人と奴隷の関係が崩れなかったのも良かったです。

どうエロいか

 エルフで巨乳の美女が、自分なんて、と目を伏せていた。それが主人に初めて容姿を褒められ、問題として考えていた部分が工夫で解決できることだった。そして、恩義に感じた巨乳のエルフによる献身的な奉仕。このへんの組み合わせが完璧なんですよね。そりゃエロいに決まっているんですよ。
 官能描写もご主人と奴隷としての関係性での性行為がたくさんあってよかったです。お仕置きと称したプレイの数々はよかったです。

 おすすめの本です。ぜひ読んでみてください。

『国王になったが妹は俺を嫌うし、国庫は大赤字で大変です(美少女文庫)』について

 今回紹介する作品は『国王になったが妹は俺を嫌うし、国庫は大赤字で大変です』です。

国王になったが妹は俺を嫌うし、国庫は大赤字で大変です (美少女文庫)

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どんな話か

 主人公のヴァイセは、突如国王に任命される。ヴァイセは大工で、工房でリーダーとして働いていた。しかし、ある日、王宮から呼び出される。王宮で、自分は王の血を引いており、現国王が死んだ今、自分は新たな国王にならなければいけないことを聞かされる。妹のローズは新たに国王となったヴァイセを嫌っており、国庫は空になっている。他国からの請求があり、赤字である。
 ヴァイセは自身の才覚と発想力で、お金を用意し、請求を切り抜ける。これにより、妹の心の壁も溶ける。ツンツンとした態度は抜けないながらも、国を発展させるためにヴァイゼと二人三脚の形で取り組むようになる。

どう面白いか

 タイトルに書いてあるとおり、主人公は国王になったが、妹は嫌っているし、国庫は大赤字の状態で物語はスタートする。これが反転して逆になるというのが本作のゴールです。主人公の国は豊かになるし、妹もデレデレになる。最初と最後の空気感の落差はカタルシスになります。物語の序章は現国王がなくなる直前からはじまる。王宮はまさしくお通夜の状態。
 大工である主人公は、屋根の修理中に自分が国王の息子であることを知らされ、王宮に呼び出される。自分が国王の息子であることを聞かされても、頭の中にあるのは、屋根の修理は大丈夫なのだろうか、という心配。
 主人公を見て、むかし愛した女性の名前を呼びかける国王。その名こそ、ヴァイセの母の名であった。
 国王に名前を呼ばれ、思わず母のふりをして看取るヴァイス。
 はじまったまだページもそこまでめくられていないなか、主人公がとても真面目な性格で、根がとても優しいことがわかる。
 王の死後、国が抱えている問題が明らかになり、自分が新たな国王にならなければいけないことを知るヴァイス。さらに目の前に妹が現れ、明らかに敵対心を顕にしてヴァイスを見ている。
 タイトル通りに、問題が明らかになっている。これからどうやって主人公が問題解決をするんだろうな、とワクワクしました。
 妹さんも扉絵で、表紙のポーズで裸になって絵と、兄を想って自慰をする場面があったので、この娘はデレますよってのはわかったうえで読んでいました。なので、どうやってデレるのかな、と気になるんですよね。
 このへんも、ヴァイスが財政の問題を解決するにあたって、自身のコンプレックスや抱えていた秘密が明らかになっていく過程が面白かったです。土台としてのストーリー構成、二人の恋愛関係、官能描写がバランスよく成立した作品で面白く読めました。

魅力的なキャラクター

 ヴァイスとローズはとても魅力的なキャラクターです。
 ヴァイスは、大工の家の息子として働いてきた真面目で善良な普通の人間です。それが国王になる。しかし、彼はそれまでに培ってきた算術や経営のノウハウ。大工としての知識や人脈で国の抱えている問題を解決する。
 妹のローズも、国の顔として表舞台にたち続けた経験や美貌から、外交での活躍する。
 二人の関係は、どっちかがどっちよりも優れているということはなく、互いが互いを必要としている関係になっている。本作はバディものとしての面白さがあります。それでいて、恋愛ものとしても面白い。

どうエロいか

 ヴァイスにとって、ローズは庶民のあこがれのお姫様。その子が、自分のために奉仕をしてくれる。そのシチュエーションはとてもエロいです。性交の場面は、恋人同士のように甘い時間が描かれています。手による奉仕では、ローズはふだんの強気の姿勢を崩さない。しかし、愛撫を重ねていくに連れ、仮面が剥がれ、デレデレの言葉を言うようになるところはかわいいです。

 とても面白かったです。おすすめの作品なので、ぜひ読んでみてください。

『始まりの街で世界最強〜ハーレムでイチャつくたびにつよくなります〜』について

 今回紹介する作品はこちら、『始まりの街で世界最強〜ハーレムでイチャつくたびにつよくなります〜』です。

始まりの街で世界最強 ~ハーレムでイチャつくたびに強くなります~ (ぷちぱら文庫creative 254)

もくじ

どんな話か

 主人公のアルスは新米冒険者。ゴブリンにすらバカにされるほど弱い。冒険者になるために、田舎から始まりの街にやってきた。街では高レベルの冒険者が集まり、浮ついた様子。新人冒険者の集まる街が、なぜ高レベルの冒険者で賑わっているのか。しかも、彼、彼女たちはどこか浮ついた様子だ。理由を聞いても幼い容姿のアルスは周囲から相手にされない。気にすることをやめ、冒険者として活動するための最初の一歩として、パーティーの募集をギルドの掲示板に貼る。募集するメンバーは3人の女性、種族問わず、募集する当人は初心者。募集の張り紙にどよめく冒険者たち。3人も相手にするだと!? と周囲から言われるも、アルスにはなんのことだかわからない。
 戸惑うアルスに、話しかける一人の女性。天使のアイシャ、武術を嗜んでいる。
 彼女とお試しでパーティーを組む。天使であるのにも関わらず魔法使いでなく武道家で、ガサツであることを気にしている彼女。アルスはそういったことを気にせずアイシャのことをかわいいという。絆されたアイシャ、冒険後に宿でアイシャはアルスを誘ってセックスする。
 すると、次の日にアルスがゴブリンと戦うと、自身のレベルがいつの間にか上がっており、以前は負けていたゴブリンを圧倒していることに気づく。その後、アイシャから、この街では大昔に作られた魔法陣により、パーティーを組んだメンバーとエッチすればするほどレベルが上がることを聞かされる。
 これにより、タガが外れたようにエッチする二人。他にも支援魔法を得意とし、「癒やしの女神」と呼ばれる悪魔のフィーネ。魔法使いのアマゾネス、エマがパーティーに加わる。
 始まりの街とその周辺でエッチをしながらレベルを上げていく彼らの冒険の行方とは。

どこが面白いか

 エッチをすればするほど強くなる。ベタな設定でかなり面白く描けています。
 ゴブリンやオーガなどの冒険パートは、まさに異世界ものって感じで描かれています。
 モンスターが人語を解しており、主人公たちとコミカルなやり取りをしています。
 序盤のゴブリンにバカにされる主人公からは情けなさを感じるも、その後でお腹を好かせた猫を助けることで頼りないけどいい人であることがわかる。キャラ立てをしたうえで街にはベテランの冒険者が集まっており、なぜか浮ついた気分でいるところも面白かった。読者には、これからの展開がなんとなく予想できているが、主人公はどういった状況なのかわかっていない。そこが主人公が自覚したらどうなるのか、というワクワク感を煽りました。
 主人公としては、強くなったら冒険の旅をしたいと考えている。しかし、田舎から出るときは女の子にモテたいという気持ちもあった。そのため、ヒロインたちに流される形でズルズルと始まりの街に滞在する日程を伸ばしてエッチ三昧の日々を送っていく流れにはエロさを感じました。そのうえで、終盤に魔物を倒していくうちにドミノ倒しのように自体が急変していく流れもなんでこうなるねん!って感じで面白かったです。

キャラクターの魅力

 天使の武道家、悪魔の聖職者、アマゾネスの魔法使い。本作のヒロインたちはもとの種族には似合わない職業で戦っている。また、天使なのにガサツ。悪魔なのにおっとり。アマゾネスなのに気弱、といった具合で中身も種族イメージの逆を狙っている。
 そして、彼女たちはもとのコミュニティで自身の特性を欠点として評価されている。しかし、主人公は素直な性格だから、そんな彼女たちの特性を個性として認めている。3人はそういった流れで親密度を上げ、セックスに至っている。
 どの娘もかわいいです。さいしょは変化球が強いところが気になりましたが、しっかりと会話や冒険中の行動でそれぞれのヒロインの魅力を引き立てているため、とても可愛かったです。種族としての特性も、エッチなことに利用しており、そういう使い方をするのかと感心する場面もありました。

どこがエロいか

 冒険者といえば、冒険するのが目的で、始まりの街は、いづれは出ていかなければいけない場所です。主人公は始まりの街に来た当初は、ここで経験を積んだら、いずれはもっと魔物の多いところで活躍したいと考えていた。
 その前提があるからこそ、レベルが上がるからという理由により、冒険に出かけるよりもエッチの回数が増えていき、街中や宿の中で3人と身体を重ねていく主人公。この流れは退廃的で甘美でした。
 やらなければいけないことがあるはずだけど、それよりもエッチを優先してしまう。そして、ヒロインもそのことを受容してくれるという事実自体がすでにエロいんです。そもそも街全体が性に奔放な街のため、そのこと自体が許されている。終盤の3日3晩エッチしようという流れはとてもエロかったです。
 それが終わったあとで、駆け足で物語が一気に動いた点もコミカルで面白かった。

 おすすめの作品です。ぜひ読んでみてください。