そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるのだが』

さて、今回紹介する作品はこちら、『何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるのだが』です。


何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが? (MF文庫J)
著者:出井 愛
イラストレーター:西沢5ミリ
レーベル:MF文庫J
出版社: KADOKAWA (2018/11/24)
ISBN-10: 4040652975
ISBN-13: 978-4040652979
発売日: 2018/11/24

あらすじ
この小説はラノベ好きをこじらせた“ぼっち”の安藤くんと“学校一の美少女”の朝倉さんが交流する物語である。
ザ・委員長ちゃんや爆乳元気っ娘、安藤くんの妹ちゃんが登場することもあるけれど、99パーセント(編集部調べ)安藤くんと朝倉さんがイチャイチャしている(クラスメート視点)だけの悶絶必死の甘々ラブコメなのだ。
そんな甘酸っぱい日々がずっと続く――と彼らも思っていた……けれど?
「私、安藤くんが大好きなの!」
突如として飛び出した朝倉さんの告白が、彼らの関係をちょっと進めたり、やっぱり進まなかったり……?
Webで悶死報告多数! すれ違いが絡まり合う新世代の学園ラブコメディ、待望の書籍化!
【電子特典!書き下ろし短編付き】

セリフだけで進行するライトノベル、と聞いていたので。発売当初、手に取らなかったんですが、ラノベ王女様の記事の紹介をきっかけに読みました。意外と読みやすかったことに驚きました。内容もラブコメって感じでいいですね。では、順に話していきます。

セリフだけで進むラブコメ

こちら、カギカッコのセリフと丸カッコの心の声だけで進むラブコメです。
これだと読みづらいのでは、と心配したのですが、杞憂でしたね。セリフだけで充分に彼らのイチャイチャ具合を楽しむことができます。
夕方に図書館にいるとか、昼にカフェにいるとか、休み時間に学校にいる、とか。
そういうのさえわかれば描写にそこまで割かなくても読み物として成り立つということには驚きました。
ライトノベルが好きで、隣の席の安藤くんに話しかけたい朝倉さんのポンコツ具合は読んでいて可愛いい。
すれ違ってしまう二人の関係も読んでいて身悶えします。

ライトノベルネタが満載

それとライトノベルネタが充実なのもいいですね。小説家になろうの異世界転生ネタとか、ライトノベルオタにありがちなネタが豊富。

二人の関係に目が離せない

お互いがお互いのことを想っているのに、一歩踏み出すことのできない2人の関係は尊い。終盤の互いの気持ちが高まりあい、読者も2人がくっつく瞬間を期待するようなある事件が起きた後に挿入された挿絵はこのシリーズの面白さをギュッと詰めたような場面でした。

では、次巻も追って報告いたします。