そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『めんたるあぷりけ〜しょん』について

ASIN:4065138132
著者:ひなた華月
イラストレーター:花ヶ田
レーベル:講談社ラノベ文庫
発売日: 2018年10月2日
出版社: 株式会社講談社
ISBN978-4-06-513813-7

あらすじ
『アプリ研究会』の蒼鳥唯が作った「めんたるあぷりけ~しょん」にはプレイヤーが見廻景吾LOVEになってしまう効力があった。そのアプリの被験者・中星奏は、景吾が側に居ないと色々危険な状態になってしまうため、唯は二人に同居を強制する。このアプリは研究会の存続のための実績作りとして開発したものだというが、本当の狙いは……。新聞部の神村杏が、謎多き『アプリ研究会』を調べていくと隠された秘密が次々と明らかに!


催眠アプリで学園の美少女が主人公の虜に。序盤の「幸せな導入」を見て、最初は美少女文庫みたいな話かな?と思ってしまった。

しかし、実際はラブコメプラスミステリーと考えた方がいいでしょう。しっかりと伏線を散りばめた上でのイチャラブをして、ニヤニヤさせたところで、終盤は怒涛の展開を繰り広げ、ただ圧倒されましたね。

終盤の展開は前半と比べてシリアスが多めなので、ここのギャップは好みの分かれるとこかもしれません。ネタバレになるのですが、わりとリアルなイジメ描写があります。

そこさえ押さえた上で大丈夫ならオススメです。設定が王道そうで、ストーリーは奇抜だし、先を予測させないジェットコースターなとこがある。挿絵が充実してて、ストーリーの山場のいいタイミングで目を惹く絵がある。

ライトノベルとしての総合力は高いです。ぜひ読んでみてください。