さて、今回紹介する作品はこちら、『妹さえいればいい』の8巻です。
あらすじ
土岐健次郎、切腹……!?年が明け、『妹のすべて』のアニメ化発表が着々と近づいていたある日、なにげなくエゴサーチをした伊月が見たものは「妹すべ、アニメ化決定!」という新刊の画像付きツイートだった。その画像の出所はなんとギフト出版の公式サイトで……。伊月やアニメ関係者からの信用を失ったGF文庫編集部が放つ、起死回生の一手とは……!? 伊月や土岐がアニメに翻弄される一方で、春斗や京、他の新人作家たちの物語も進んでいき、千尋の心にも大きな変化が訪れて――。
動き続ける青春ラブコメ群像劇、第8弾登場!!
『妹さえいればいい』とは(1巻から7巻までのネタバレ)
『妹さえいればいい』とは、妹好きのライトノベル作家羽島伊月とその周辺のライトノベル作家としての恋と日常を描いたお仕事ものとしての要素が強いラブコメである。
主人公の羽島伊月は大の妹好き。1巻から編集に引かれるほどの妹愛が強い小説を書いては見せている。
大学を中退し、一人暮らしをしている。弟の羽島千尋はそんな伊月を心配して身の回りの世話をしにやってくる。
他にも、大学生時代からの友人で彼に密かに想いを寄せている京。彼に憧れてラノベ作家となり、彼に想いを打ち明けた可児那由多。彼と同期の作家で、彼の家に通ううちに京に惹かれるようになる不破春斗。
計5人をメインとした日常を描かれるなか、1巻のラストでそのうちの一人、伊月千尋には4人に隠しているある秘密があることが読者にだけ明らかになる。
なんと伊月千尋は女の子、妹だったのである。
今回は、妹であることを隠している千尋ちゃんをクローズアップした巻です。では、順に話していきます。
環境の変化
今回、明確な行動の前に、環境がめまぐるしく変わっている、というのがありますね。
まず、最初に主人公にアニメ化が決まるも、告知が思わぬタイミングでなされたことで編集の方の髪型が変わります。
ギャグなんですけども、これを機に主人公に反発していた彼の父の心境の変化。三国山蚕と白川京と可児那由多がルームシェアして東京に上京する。
など、環境の変化というのがくりかえされているんですね。
踏み出せない千尋
まわりが変わるということは自分も変わらなければいけないというのが今回のはなし。
千尋は今まで秘密にしていた妹であることを兄に打ち明けるべきかどうかで悩みます。
また、一巻につき一個はあるキャラクターどうしでボードゲームをやる回でも恋愛をテーマにしたゲームをやることで、彼女自身が恋愛に対して未発達な精神であることが強調されます。
この辺も彼女の大きな変化を予期している。
悩む千尋の答えは何処にあるのか。続きが気になりますね。新人作家たちの成長も面白い巻でした。では、次巻も追って報告いたします。
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