そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『好きな子に告ったら、双子の妹がオマケでついてきた』

 今回紹介する作品は、『好きな子に告ったら、双子の妹がオマケでついてきた』です。

 

好きな子に告ったら、双子の妹がオマケでついてきた(ブレイブ文庫)1【電子版特典SS付き】

 

 タイトル通り、双子とのラブコメです。

 主人公は告白した好きな子から、私の妹とも付き合ってほしいと言われ、2人と同時に付き合います。

 すごいのは最後から最後まで予想よりも双子要素が強いことなんですよ。

 読み終えた気分は次郎に来て、軽い気持ちでニンニクヤサイマシマシと唱えたら予想以上の量が出た気分です。

 序盤から高級マンションで双子を侍らす主人公。俺がまわりが羨むような状況になったのは、と回想シーン。告白したら相手は双子だった。

 そこから、双子との同棲、イチャラブと進んでいくスムーズな展開は王道をしっかりやっててよかった。タイトルで期待してたものが出たぞとワクワクして読み進めました。

 ライトノベルでありながら、エッチな場面が多かったのも期待以上でした。

 で、ありながら後半の急展開には驚きました。物語に隠されていた新事実の提示、ストーリーに緊張感がもたらされたのはワクワクしました。それでいて急展開に冷や水を浴びせられたような気分にはならなかった。

 それは後半の展開に双子という要素がかなり深く絡まったもので、タイトルと表紙で期待した方向性のまま突き進んでくれたからですね。

 だからこそ、問題と向き合う主人公に深みが増しつつ、展開は序盤のエロ展開を後半もやってくれてたのが良かったです。

 ヒロインの双子姉妹以外にも魅力的なキャラクターの存在が匂わされており、2巻が楽しみです。