さて、今回紹介する作品はこちら、『妹さえいればいい』の10巻です。
あらすじ
妹がいる生活、はじめました。ついに千尋の抱えていた大きな秘密が、伊月たちの知るところとなってしまった。千尋から事情を聞かされ、表向きはそれを喜んで受け容れた伊月は、これまでどおり那由多とイチャイチャしたり、千尋を可愛がったりして、妹がいる生活を満喫する。『妹すべ』のアニメも好評を博し、招待された台湾のイベントでちやほやされるなど、売れっ子作家としても満たされた日々を送る伊月だったが……? 一方、重荷から解放された千尋にも、新たな物語が始まろうとしていた――。大人気青春ラブコメ群像劇、運命の第10弾登場!!
妹さえいればいいについて
『妹さえいればいい』とは、妹好きのライトノベル作家羽島伊月とその周囲を描いたライトノベル作家のほのぼのとした日常やクリエイターとしての苦悩を描いた群像劇です。
主人公の羽島伊月の周囲には、本当は妹であるがそれを隠して弟として伊月の世話を焼く千尋、同期のラノベ作家の不破春斗、主人公と同じ大学にいて彼に好意を寄せる白川京、天才作家の可児那由多。
この作品の魅力は彼のライトノベル作家の日常だけでなく、彼の周囲の悩み、努力、挫折、奮起を描くことでライトノベル作家を取り巻く、出版業界、みずみずしい人間関係を描いた群像劇となっているところです。
8巻と9巻では主人公の妹である羽島千尋をクローズアップして描いていて、9巻のラストでついに妹であることを明らかにしたことによる周辺の変化を描いている。
では、10巻の感想に移りましょう。今回は妹としての千尋、台湾でのサイン会、まさかのラストの順で話します。
妹としての千尋
9巻の千尋の発言により、妹であることが周囲に発覚してからの今巻。序盤では、主人公の父を主軸とした伊月の現在の母とのなれそめのはなしが始まる。
これにより、主人公の父は彼が初めて出版されたライトノベルを読んだことで、彼の異常な妹愛を知り、それに危機感を覚えた父は再婚をやめようと考えるも、妹の千尋が弟のフリをすることを提案することで再婚が決まったという、彼女が弟のフリをする経緯がわかる短編から始まります。そこから時間軸が9巻のラストにつながって、千尋が妹であることを知ってしまう日常話がはじまります。
突然できた妹に表向きは喜んで受け入れる伊月。今巻ではそんな千尋と伊月との初々しい兄と妹としてのやりとりも可愛くていい。
今までできなかった女の子としての自分を見せている、て感じがいいですよね。
台湾でのサイン会
そして、中盤が台湾でのサイン会。読んでて、ほんとに台湾に行ったときの経験をもとに書いているんだなってわかりました。
じつは僕、小学生の時に台湾に住んでまして、主人公たちが観光で行った美術館にも4回くらい行ったことあるんですよ。
彼らも見たナスっぽい石とか、僕も実際に見たことがあります。
毎回、旅行での描写は丁寧なんだなってのがわかります。
漫画家の三国山蚕と主人公の絡みも久々でよかったですね。
まさかのラスト
んで、日常巻をつめた回だったんですが。まさかのラストには驚きました。
予想はしていたんだけど、やっぱこう来たかって感じですね。
次巻がどうなるか、続きが気になって仕方ないです。
では、次巻も追って報告いたします。
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