そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

カービィが女装してメタナイトのパートナーに!? 小説版『星のカービィ あぶないグルメ屋敷の巻』について


星のカービィ あぶないグルメ屋敷!?の巻 (角川つばさ文庫)
著者:高橋美恵
イラストレーター:苅野タウ、ぽと
レーベル:角川つばさ文庫
発売日: 2017/12/15
出版社: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
ASIN: B077F2Y68S

あらすじ
カービィたちが住むプププランドに、お金持ちのパフェスキー夫人が引っ越してきた。大きなお屋敷に住む彼女は、たくさんのごちそうを用意して、自分のお誕生日会を開くという。それを聞いたカービィ、デデデ大王は、ごちそうを食べるため、なんとかそのパーティに出席しようと考えて…!?だけどそれは、プププランドの住民たちも巻き込む大事件のはじまりだった!ここでしか読めないオリジナルストーリー!!小学中級から。

カービィについて

カービィとは、任天堂が出している星のカービィシリーズに登場するキャラクターです。
性別不明のまんまるでピンクの可愛い生命体。惑星ポップスターにあるプププランドに住んでいます。
生き物やものを吸い込むことで、吸い込んだ対象をコピーすることができます。
デデデ大王とはケンカする仲で、彼がたべものを独占した時は城に乗り込んでメチャクチャにしました。基本、プププランドやポップスターで起きる事件を解決するが、時には銀河の危機を救う。
横スクロールのアクションゲームだけでなく、マリオのように多ジャンルにわたるゲームに出演。めいぐるみ、ねんどろいど、枕など関連商品も多数ある。
最新作の大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALでは、ストーリーモードの主人公に抜擢されました。

今回は、それの小説版の感想です。

小説版、星のカービィ

読んだ印象としては、久々に誰が読んでも悪い感情が生まれない気の抜けるようなストーリーを読んだなって思いましたね。
今回読んだのは第1巻だからさ。メインキャラクターであるカービィ、デデデ大王、ワドルディ、メタナイトがこんなキャラだよってのがわかる巻になっててさ。

最初、カービィがデデデ平原でうたた寝しながら、おなかすいたな〜、雲っておいしそうだなって考えててさ。そうやってぼんやりしながら、雲を吸い込んでみたら、ふわふわ雲になって浮かんでじゃってプププランドの上空を飛ぶんだよ。そしたら、ワドルディに起こされてさ。あれって夢だったんだ、でもいつか雲を見て食べてみたいなきっとふわふわだもんって話でさ。はじまるんだよ。

この辺でさ、ワドルディとカービィは仲良しで、カービィは食いしん坊で、食べるとそれの特性をコピーできて、彼はプププランドっていう国に住んでいて、今からこの国での日々をみんなに教えるよってのがさ。すごいかわいく説明されてるのがいいんですよね。

デデデ大王の部下でカービィの友だちのワドルディがかわいい

そしてさ、カービィの友だちのワドルディがかわいいんだよね。彼の立ち位置は特殊でさ。カービィに事件をもってきながら、同時にサポートをするワトソンとしての立場をもちながら、カービィとは友だちなんだけど、デデデ大王の部下でもあるというさ。トムとジェリー的な関係の二人を客観的にみることのできる立場のキャラなんですよ。

だからさ、二人がケンカするとオロオロしてさ。大王さまのことは尊敬してるけど、カービィの邪魔なんてできないよって悩んでてさ。カービィもそれがわかってるから、ワドルディと仲良くしてることをデデデ大王には秘密にしててさ。争いの時も、デデデ大王に命令されてあることをしなきゃいけないんだけど。カービィにそんなひどいことできないよって悩むワドルディにさ。だいじょうぶだよ、ワドルディ、僕ならなんとかできるからって言ってさ。上手いこと、デデデ大王にやり返すとことかさ。
尊ぇ尊ぇな〜って思うくらいすごい可愛い。

メタナイトのパートナーとパーティーへ

今巻で話の中心となるのが、プププランドに越してきたパフェスキー夫人の誕生日パーティー。

カービィとデデデ大王はそこで出るごちそうが食べたいと考えててさ。カービィは、自分で料理を作って、パフェスキー夫人のシェフとしてパーティーのごちそうを味見しようと考え、デデデ大王はコックカワサキを使って、パーティーに潜入しようと企む。んで、デデデ大王のほうはうまくいかず、腹いせにカービィの邪魔してやれって展開になって、案の定カービィに負ける。

そしたら、メタナイトがハルバートに乗ってやってきて。じつは彼がパーティーに招待されているってことがわかるんですよ。

んでさ、どうやらパーティーにはパートナーを連れていく必要があってさ。デデデ大王とカービィ、どっちと行くんだってはなしになってさ。そこも同人かよってくらいさ。カプ要素が強くていいんだよね。

しかも、この辺でメタナイトはクールだけど、デデデ大王とカービィに振り回される苦労人というキャラがわかるのもいい。

読み応えも抜群! 2巻も読みたい‼︎

あと、全体の感想として、ほのぼのとした日常にさ。そのなかにしっかりとミステリー要素がはいっていたところも面白かった。
今回はアンパンマン的なほのぼのとした話だったけどさ。どうやら、ゲームのシナリオを小説化した巻もあるらしいから。バトルががっつりはいったゲームを基にした話だとどうなるかが気になります。

星のカービィ あぶないグルメ屋敷! ?の巻 (角川つばさ文庫)

星のカービィ あぶないグルメ屋敷! ?の巻 (角川つばさ文庫)