小説版　星のカービィ　決戦！バトルデラックス!! (角川つばさ文庫)

さて、今回紹介する作品はこちら、小説版　星のカービィ　決戦！バトルデラックス!! (角川つばさ文庫)です。

著者:高瀬美恵
イラストレーター：苅野タウ、ぽと
レーベル:角川つばさ文庫
発売日: 2018/3/15
出版社: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
ASIN: B07BB7PT9F

あらすじ
プププランド最強はだれかを決める武道大会・デデデグランプリが開幕!!　カービィはワドルディとタッグを組んで、試合会場のバトルキャッスルへ向かう。そこで、二人を待ち受けていた対戦相手は、いろいろなコピー能力を持ったコピーカービィたちだった！　さらにはメタナイト、デデデ大王も参戦してきて!?　強敵だらけの大激戦を勝ち抜いて、優勝賞品のデラックス山もりケーキを食べるのは、いったいだれだ!?

いろんなキャラがごちゃ混ぜで戦う
相対化されるワドルディ
変わらない友情を確認しあう

いろんなキャラがごちゃ混ぜで戦う

　またまた、デデデ大王主導による大会が開かれます。
　もちろん、デデデ大王をおだてて大会を開かせるトロンという謎の発明家はある目的を企んでいます。
　大会の開催により、今までのキャラクターがカービィ―とたたかいます。
　オールスター感が面白いですね。メタナイト戦では自分の殻を破った彼がカービィーに対するライバル心を隠さなくなっているところもいい。
　さらに、今回の大会は二人一組ですから。カービィはワドルディとチームを組みます。

相対化されるワドルディ

　9巻でカービィたちの群れの中にいたことでカービィが相対化されました。
　同じようにワドルディが大量に生まれたことで、彼も相対化されます。
　ほかのワドルディと見分けがつくよう、今巻から彼はパンダナをかぶるようになります。
　そして、彼の頭の良さ、機転が目立つ場面が多かったですね。
　カービィとチームを組んだことで、彼がずっとカービィと一緒にいたことがわかります。

変わらない友情を確認しあう

　今回、ワドルディたちがコピーされたことで、デデデ大王とワドルディの上下の関係が薄くなり、カービィとワドルディが大王の目を盗んで遊ぶことがしやすくなりました。
　これにより、シリーズ全体の大きな悩みが解決されましたね。
　次の巻では、勇者として成長したカービィと仲間としてのワドルディによる勧善懲悪の話になります。

　では、次巻も追って報告いたします。