そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『放課後は、異世界喫茶でコーヒーを』の4巻について

さて、今回紹介する作品はこちら、『放課後は、異世界喫茶でコーヒーを』の4巻です。


放課後は、異世界喫茶でコーヒーを4 (ファンタジア文庫)
著者:風見鶏
イラストレーター:u介
レーベル:ファンタジア文庫
発売日: 2018/9/20
出版社: KADOKAWA
ISBN-10: 4040726936
ISBN-13: 978-4040726939

あらすじ
夜の喫茶店。ろくでもない常連たちが悩める少女を導く?

歌姫がついにやってきて、街はいよいよお祭り騒ぎ。それでも、ユウは相変わらずマイペースで深夜営業を続けていた。だがある雨の日、店先で「行くところがない」と座り込む鳥族の少女ティセがいて――

シリーズ全体の魅力(1巻から3巻までのネタバレ)

『異世界喫茶でコーヒーを』は、異世界に迷い込んだ主人公がそこ喫茶店を営むはなしです。1巻はグルメ要素を出した日常系にしながら、喫茶店内のクローズドな場所で育まれていく人間関係と突然異世界に放り出された主人公の孤独と成長を描いていました。

 2巻は1巻で出た登場人物たちにそれぞれフォーカスした短編集。ここで作品世界のキャラ立てをして、感情移入していったところで、3巻で急展開。

 主人公の住む街に歌姫が来訪することになり、街はお祭り騒ぎ。ふだんはお客さんの少ない喫茶店も、人でいっぱいになる。
 それにより、1巻で受け入れた異世界での日常も非日常に変わり、彼は選択を迫られる。

この作品の基本のストーリーラインが、喫茶店に訪れる登場人物たちがそこで主人公や他のお客さんと人間関係を築く。

そんななか、事件が起き、主人公に変化を迫られる。しかし、彼にはそれができない理由があった。

葛藤するなか、ある出来事により、主人公は今まで受け入れなかった変化を受け入れ、「殻を破る」。

この辺の流れが綺麗な作品です。

では、4巻の感想に移りましょう。

昼とは違う客層

歌姫の来訪中、主人公はお店の営業を深夜に切り替えます。スリ師のポニー、代筆屋のセレネ、掃除夫のピーク。彼らはさまざまな秘密や悩みを抱えている。
彼らの個性豊かな日常、人間関係、それぞれの間で交わされる約束や事件がラストの盛り上がりにつながります。

謎のヒロイン、ティセ

今回のヒロインがティセという羽根の生えた女の子。彼女はある悩みを抱えている。それがなにで、主人公と他の登場人物がどうやって解決するかが今回の話の肝です。

もちろん、リナリアも活躍

もちろん、シリーズ全体のメインヒロインであるリナリアも活躍します。彼女はある事件を解決するために主人公とあることをします。

そこがラブコメ要素になってていいですよ。

他の異世界人の存在

次巻での期待で気になるのが、今回、主人公は他の異世界人の存在を確信する出来事があります。

この辺は今後の物語の伏線になるのでしょう。どうなっていくのか気になりますね。

では、次巻も追って報告いたします。

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを4 (ファンタジア文庫)

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを4 (ファンタジア文庫)

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 2 (富士見ファンタジア文庫)

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 2 (富士見ファンタジア文庫)

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 3 (富士見ファンタジア文庫)

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 3 (富士見ファンタジア文庫)

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを (富士見ファンタジア文庫)

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを (富士見ファンタジア文庫)