そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『僕のカノジョ先生』」について


僕のカノジョ先生 (MF文庫J)
著者:鏡遊
イラストレーター:おりょう
レーベル:MF文庫J
発売日: 2018年8月25日
出版社: 株式会社KADOKAWA
ASIN: ISBN978-4-04-065097-5

あらすじ
過去のトラウマで“先生”という人たちに不信感を持つ僕・彩木慎はある日の放課後、校内で一番人気の美人教師・藤城真香先生に呼び出された。「わたしは――君が好きです」……って、唐突に告白!?
「君がわたしを好きと言うまで、どんな手を使っても迫り続けるわ」それからというもの、指導と称して放課後に呼び出され、なぜか一緒に大人な動画を観せられたり、過剰なスキンシップをされたり、デートに連れて行かれたりで、だんだん先生を意識するようになって……? でも、先生が教え子と結ばれるのはまずいよね? 絶対に両想いになってはいけない(!?)二人の禁断ラブコメ、授業開始!

 面白いですよ。王道のハーレムものですね。主人公にいいよるヒロインの教師とのイチャコラを一本軸にしたうえで、彼を慕うヒロインたちの存在を明かしてハーレム展開にもしている。んで、そのヒロインたちの存在が余計に先生との距離を近づけるきっかけになっているんですね。作者さんはもともとPCゲームのシナリオライターだそうです。
 表紙でわかる通り、えっちぃ展開が多い。ちゃんとサービスを入れながら話を進めつつ、ほかのヒロインたちとのキャラ立ても忘れていない。キャラごとにちゃんとえっちぃイベントが一人一個ずつあるんですね。
 んで、ハーレムが最高潮に達したときにどうなっちゃうのと思わせる事件が起き、振り回されるだけだった主人公がとつぜん能動的になるところは、わりとビックリしましたね。
 そっから、すべてが解決して日常への回帰と二人の関係が進展したことのわかる場面で終わり。二人のラブコメがもっと読みたいと思いました。
 鏡遊さんはノベルゼロでも作品を書いているそうで、ちょっとその作品も気になりますね。

 では、次巻も追って報告いたします。