そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『てのひら開拓村で異世界建国記』2巻と3巻について


てのひら開拓村で異世界建国記 2 ?増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ?【電子特典付き】 (MF文庫J)
著者:星崎崑
レーベル:MF文庫J
発売日: 2017/6/25
出版社: KADOKAWA/メディアファクトリー
ASIN: B072Z7Y219

あらすじ
異世界に転生した少年・カイは生まれた時から邪神に呪われており教会の掟によって魔物だらけの弧島に捨てられてしまう。絶体絶命の状況に陥ったカイ…。助けが来ないこの島で生き延びることはできるのか!?と思いきや、なぜか島に住んでいた少女・アビスと共に暮らすことに。しかも邪神の祝福による『てのひら開拓村』というスキルを持っていて、箱庭内の村で自由に物を生産できるようになったり、貰った種から戦士(二頭身)や魔法少女(狐耳)が生えてきたりと、気付けば楽々サバイバルに!さらに島流しにあった少女や亡国の姫と女騎士を救ったりしてるうちに、あれ、いつの間にか国まで作ることに!?どこでも生産&交易能力で、異世界のんびり建国記!

どんな話か

ファンタジーを舞台にした異能バトル。主人公が転生した世界には生まれながらに神様から加護を受けることのできる特殊な人間がいる。主人公もその一人だったのだが。彼の持っている加護は国で実権をもつ教会からは邪神からのものとして扱われている加護だった。

そのため、彼は一人、無人島に置き去りにされるのだが、彼の持つ加護、てのひら開拓村は、自分だけが行き来できる村を作ることのできる能力で、事前にその村を発展させていた主人公はその力で食料を供給し。すでに島にいたヒロインや助けたヒロインたちとともに島を発展させていくのであったという話です。

この作品の魅力は、主人公が活躍することで。彼にとって大事な場所であるテリトリーが繁栄するシムシティ的な面白さがある点です。

『くま、クマ、熊、ベアー』なんかも同じストーリーラインがありますね。

さらに、その発展が、主人公の強さに影響していく。そこが異能バトルとしての面白さもあっていいです。

それと、物語が進めば進むほど、ヒロインも増えて。ちゃんとイチャコラしている場面が多いのも魅力ですね。

成長する仲間たち

2巻と3巻で注目するカエデとサラの成長ですね。この作品は危機的な状況に追い込まれたヒロインを主人公が助けるって形が多いので。仲間になっ時点で好感度がマックスで、後はサービスシーンでのイベントが多いんですけどね。

そのかわり、キャラクターが主人公のもとで成長するってのは手順を踏んで描いています。

カエデちゃんとか。2巻と3巻で、どんどん強さが増してっていますからね。ちゃんと成長する前にそのためのエピソードも描かれていますから。絵的に迫力のある場面が成長した結果としても読めて感動しますし。

後、サラさんのところも。彼女は能力を封印されていたわけなんですけども。封印を解くためにいろいろなイベントを重ねていく過程はワクワクしましたよ。

RPGのレベルを上げたらちょっとずつ強くなるのが楽しいって感覚が作品の中で再現されていますね。

増えていく人口

ヒロインだけでなく、いろいろな人種が主人公の島にやっていくのは達成感があって面白い。この作品は必ず通らなければいけない障害として。

異教徒を排除するために動く教会との戦闘ってのがあるどうと何度も言われててさ。彼らもそこに向けて武器や仲間をあつめているんですよ。

その辺が僕としては幻想水滸伝みたいな。国同士の戦争もあるRPGみたいで面白いんですよね。

今後の期待

やはりなにも考えずに好感度マックスのヒロインとのイチャイチャはこれからも読んでいきたいし。

なぜ、主人公たちの受ける加護が邪神扱いされているのかも気になりますね。

また、ひとつの国としてその規模が大きくなりつつある主人公の住んでいる島も今後どうなっていくのかが気になります。

それでは、4巻も追って報告いたします。