そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『ヤンデレ彼女が異世界まで追ってきた』について


ヤンデレ彼女が異世界まで追ってきた (講談社ラノベ文庫)
著者:草薙アキ
イラストレーター:ななかぐら
レーベル:講談社ラノベ文庫
発売日: 2018年10月2日
出版社: 株式会社講談社
ISBN978-4-06-513040-7

あらすじ
異世界の巫女から救世主として召喚された俺は、歓喜の声を上げた。というのも、付き合うことになったクラスメイトの美少女・敷島冴子が、病的なまでに俺のことを愛する“ヤンデレ”で、彼女の重すぎる愛ゆえに、俺は常軌を逸した束縛の日々を送っていたためだ。だが喜びもつかの間、次元の壁を越え、冴子も俺を追って異世界にやってくる。さらには、幼馴染みヤンデレや、姉系ヤンデレといった、第二、第三のヤンデレも現れ……!?


面白いですよ。ヤンデレの彼女、敷島冴子に束縛されていた主人公が異世界に召喚される。これで彼女とも別れられたと思ったら、冴子は異世界まで追ってきた。

天丼に次ぐ天丼。彼女の愛が重すぎるというギャグをとことん最後までやりきっている。難しいこと考えずに、ギャグを笑うための構成になってます。

強いて言うなら、キャラクターの情報、主人公とヒロインとの間にあるエピソードが少ないので、彼女たちのヤンデレがただの属性になってて重みがない。恋を応援したい感が物足りなかったです。

2巻が出るなら、まずメインヒロインの敷島冴子と主人公の現実世界での馴れ初めをもう少し詳しく知りたいと思いました。

全体的に読んでて抜きん出て秀でているのが物語のスピード感と、たっぷりとかかったギャグ。軽い読み口はファーストフード的でいいです。

ラストで出た新キャラの登場により、3人のヒロインがどんな態度を示すのかも気になりますね。

では、2巻が出たら追って報告いたします。

ヤンデレ彼女が異世界まで追ってきた (講談社ラノベ文庫)

ヤンデレ彼女が異世界まで追ってきた (講談社ラノベ文庫)