そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『異世界テニス無双』について

 さて、今回紹介する作品はこちら、『異世界テニス無双』です。

 

あらすじ
「異世界か。全国よりはヌルいな」
超高校級の天才テニスプレイヤー相馬王助。全国を制した彼はある日、異世界に『英雄』として召喚される。

「ボ、ボールが分身した!?」
「残像だったの!? す、すごい!」
「『ゾーン』!? なにそれ!?」
彼を召喚した魔術師エリーシャは究極のテニスに驚愕してばかり。
「この程度、全国じゃ必須スキルだ」

異能を超えた異能――テニス。
竜を一撃で葬り、魔の軍勢を殲滅し騎士団の精鋭を容易く撃破する。
『魔王』も『勇者』も、強くなりすぎた『テニスプレイヤー』には敵わない!

常識置き去りのスーパー・テニスファンタジー、試合開始!! 

 

 作者は『異能バトルは日常系のなかで』でおなじみの望公太先生。この前最終巻が出てさ。それに伴って新しく出たのが本作なんですか。実をいうとある問題で続刊が出なくなり、打ち切りとなった作品です。

 

 今回は、テニスの王子様との類似点、そもそもパロディって悪か、たぶん2巻、3巻ではテニスの王子様要素なくなってたと思うよの順で話します。

 

目次

 

テニスの王子様との類似点

 この作品をみなさんにオススメする前に、伝えなければいけないことがあります。それはこの作品がすでに打ち切りになっていて。その理由が、ジャンプ、ジャンプSQで連載されている『テニスの王子様』のパクリであると、ネットで話題になり、炎上したからです。

 実際、主人公と主人公の元いた世界が確かにテニスの王子様のパロディなんですよ。テニスで人を吹っ飛ばすし。テニスの技術がさ、ほとんど異能と変わらないとかね。

 あと、挿絵も主人公のキャラデザをテニスの王子様の画風に寄せていますね。

そもそもパロディが悪いのか

  そもそも、今回のパロディがいろんなところで批判されるようなものなのかってのが疑問ですね。今までだってさ、モテサーガ太蔵とかでもテニスの王子様のパロがあったしさ。

 そもそもテニスの王子様自体が巨人の星やキャプテン翼の発展の系譜があるし。テニスの王子様とスラムダンクがくっついた黒子のバスケって漫画があるわけでさ。今後も同じようなテニスをやる漫画が出たら叩くのって話じゃん。

 それは今まで続いてきたスポ根の系譜を断つことじゃないのかと思いますよ。

 今回の批判ってさ。どうも、パクられ元のテニスの王子様のファンやそれ以外の漫画のファンがさ。漫画でパロられるのはいいけど、ラノベはダメっていうさ。ライトノベル、異世界ものっていうジャンルを下に見ているからな気がするんですよね。

 

たぶん、二、三巻からテニスの王子様要素なかったんじゃないかな?

  この本の作者の望公太さんの前作、『異能バトルは日常系』を11巻まで読んでいるんですけどね。

 その時の感想をもとに話すとですね。たぶん一巻のテニスの王子様パロはさ。あくまで掴みでさ、三巻、早ければ2巻にはさ。テニスの王子様要素以外のもので読者驚かせようとしてたと思うんですよね。

 そもそも、一巻にしたってさ。主人公は確かにテニスの王子様をモチーフにしたキャラなんだけどさ。彼が転移した世界はちゃんと別個で描かれたファンタジー世界でさ。だからこそ二つの世界が衝突したことによるギャグが成立してるんですよ。

 まだ、一巻では世界観やヒロインの秘密を表面しか出してなくてさ。あくまでパロディに徹底しているとこがさ。

 『異能バトルは日常系』を読んでた俺としてはさ。なんか隠してるでしょ、先生って思いましたよ。

 個人的にはさ、これで打ち切りになったのがもったいね〜な〜ってのが正直な気持ちです。

 

 新刊待ってるんで、ぜひとも新しい話をまた書いてきてほしい次第です。

 

 

異世界テニス無双 テニスプレイヤーとかいう謎の男がちょっと強すぎるんですけど! (GA文庫)

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異能バトルは日常系のなかで 13 (GA文庫)

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