そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『聖剣が人間に転生してみたら勇者に偏愛されて困ってます』の2巻

 さて、今回紹介する作品はこちら、『聖剣が人間に転生してみたら勇者に偏愛されて困ってます』の2巻です。

あらすじ
聖剣エクセルティーアを愛する勇者アシュアルドに、その生まれ変わりだとバレたルティア。さぞ溺愛される――と思いきや、関心はやっぱり聖剣本体!! 生身の女の子の良さをわからせるって、どうしたらいいの!?

 ファンタジー冒険活劇と恋愛をうまく絡ませていますね。話としてはさ、聖剣が少女に転生しました。少女が封印された勇者を探そうと考えていたところ。その勇者の封印が解けている。しかも、勇者は折れてしまった聖剣を大事そうに抱えている。そんな彼に私が聖剣ってバレたらどうなっちゃうの!?ってはなしです。
 主人公の設定がただ聖剣からの生まれ変わりの少女ってだけでなく。ギルドのマスターを父に持つ薬師にしたってのがいいですね。まず、ギルドマスターの娘にすることで世界での大きな事件についての情報を主人公が知っていることに関して違和感がない。デスノートで夜神月の父親が警視総監だから警察の動きがわかるみたいなものですね。それと戦闘と治療ができる薬師である。これでいい感じに勇者との戦いに出しゃばりすぎない程度に参加できていますね。
 今回は1巻で正体がバレた後の2巻。主人公が恐れていた折れた聖剣に対して向けられていた愛情が自分に向けられるのではってことが起きるのではって期待があったんですけどね。じつは1巻の後半で分かってたんですけどね。勇者の関心は聖剣本体でしたね。でさ、2巻で明かされたのが水の勇者という立場には後継者問題ってのがあってさ。勇者の周囲はいつかくる聖剣との別れをさせるためにも彼の聖剣好きをなんとかしたい。
 そんな時に都合のいいことに聖剣からの生まれ変わりの存在。しかも女の子。だから、二人をくっつけようっていうさ。政治的な問題が恋愛に絡むのがよかったですね。

 3巻も読みます。

聖剣が人間に転生してみたら、勇者に偏愛されて困っています。2 (ビーズログ文庫)

聖剣が人間に転生してみたら、勇者に偏愛されて困っています。2 (ビーズログ文庫)

聖剣が人間に転生してみたら、勇者に偏愛されて困っています。 (ビーズログ文庫)

聖剣が人間に転生してみたら、勇者に偏愛されて困っています。 (ビーズログ文庫)