そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』の2巻について

 さて、今回紹介する作品はこちら、『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』の2巻です。

 

あらすじ

異世界への転移能力を身につけ、店を開き順調に顧客を開拓するミツハ。ある日、お店にやってきた少女を攫おうとする怪しい男を発見し、拳銃型スタンガンを使って撃退する!「お前、何モンだぁ!」「我は雷の姫巫女である。刃向かう者は容赦せぬ!」格好つけて言ってみたセリフを聞かれたその少女の正体は――なんと王女様!「お待ち下さい、姫巫女様。ぜひ、お城へ」ってやっぱりそうなるよね!

 

 小説家になろうランキング2位の『私、能力は平均値でって言ったよね』と『ポーション頼みで生き延びます』、そして『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』をトリプル連載しているFUNAさんの作品の2巻目です。

 順調に書籍化作品を出してますね。ほぼ毎月じゃないでしょうか。ホントに文章を書くのが速いし、ストーリーも面白いです。

 

目次

 

お店経営の短編

 やっぱ、面白いのが前半のお店経営ですよね。じつは8万枚の金貨を貯めるために主人公は1巻で王都にお店を出してさ。王都での様々なトラブルを雑貨屋ミツハが解決しますって話がさ。1巻の後半と2巻の前半のストーリーラインなんですよ。

 周囲のつっこみをよそに現代知識チートを魅せるさまは爽快ですね。

 ただ、後半で新展開があってさ。お店の話はあまりでなくなっちゃうんですよね。一応、ネットでは別の場所でお店を再開する話にもなるし。ちょうどミツハと役割をバトンタッチするかのようなタイミングで『ポーション頼みで生き延びます』のカオルが3巻でお店経営乗り出すようになります。

 じつは3作品をネットで追うとさ。やってることがかぶらないように。べつのヒロインがやっていたことを他のヒロインがやったらみたいなさ。ローテーションみたいなのがあってさ。他国との戦争、女神化、領主になる、お店経営は3ヒロインともやっているんですよね。

他国との戦争

 他国との戦争、これがFUNA作品で3ヒロインが必ずやっていることの一つでしてね。ミツハも2巻でやります。彼女は異世界転移ができるので。ここでいつもお世話になっていたウルフファングが異世界の人達と戦うことになります。現代兵器チートですね。戦闘シーンよりも、倒される側の自信満々の心理描写がはじめてみる武器に対して慌てふためく姿がコミカルに描かれています。

領主になる

 それと、領主になる。これも異世界転生のお約束だからでしょうね。後半は異世界での領主としての運営が中心となりました。面白いですよ、ミツハの兄の影響でサブカルをパロったようなネタがちょいちょいはいって面白いですし。異世界転移の力を使って。ブログで現実世界の人に領地運営の案をつのっている場面は面白い。現実世界の人々がブログを通して、異世界の問題を解決していてさ。CGかと思いきや。オフ会で異世界の存在が明らかになってさ。集まった人々が異世界で問題を解決していくって流れは読んでて面白い。

 ミツハ以外の現実世界のキャラの心情や構成は単純でさ。感情移入しづらい形になっているんですけどね。つまり、物語の中で動かしやすいアイコンとしてのキャラクターとして多数登場するので。あっさりと読めるのもよかったですね。

 

 3巻が出たら必ず追っていきます。では、また次回。

 

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます2 (Kラノベブックス)

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます2 (Kラノベブックス)

 
老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます(1) (シリウスコミックス)

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます(1) (シリウスコミックス)

 
老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます (Kラノベブックス)

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます (Kラノベブックス)