そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『友人キャラは大変ですか』の4巻について

 さて、今回紹介する作品はこちら『友人キャラは大変ですか』の4巻です。

あらすじ
謎の書置きを残して姿を消したエルミーラさん。ようやく再会を果たした彼女は、なんと子連れヴァンパイアになっていた! 「オギャア、オギャア」「お~よちよち。泣いてはダメですわ、シズマ」これには色々と深い事情があるらしい。口止めされた俺は、エルミーラさんとナイショの子育て生活を始めるのだが―――「ばぁ、ばぁ」「お、おおおお! パパって! パパって言ったあああ!」……赤ちゃんってホントかわいいのな。思わずパパキャラに目覚めちゃいそうだぜ! 赤ちゃん旋風吹き荒れる、名助演ラブコメ第4弾!

 この前紹介した本の4巻です。先週読みました。面白いですね。主人公の友人キャラのポジションに収まりたい小林の悪戦苦闘は読んでて面白い。キョンみたく、ただ日陰者でいたいっていうよりもさ。進んで友人キャラになるんだってさ。努力しているキャラだからさ。見ていて嫌な奴にみえないんですよ。ついつい目立ってしまう展開もさ。じつは友人キャラになるための努力ってのが開花してしまったってのもあるからさ。読んでて楽しくなります。

 さて、今回の読みどころは2つあります。エルミーラ中心の4巻、小林が異能に目覚める。
 今日も順に話していきましょう。

目次

エルミーラ中心の4巻

 今回はなんといってもエルミーラがかわいかったですね。奈落の使途と戦う4つの名家のうちの一人で、ヴァンパイアの血を引いている海外から来た女の子。一巻の時は設定てんこ盛りだなって思ってたんですけどね。意外と彼女の家の血筋である赤鳥家がイギリス(?)に昔、わたってさ。マッカートニー姓を名乗って、向こうのヴァンパイアの一族と子を設けましたてきな話が今巻で語られててさ。読んでてビックリしたよ。これ、そんな時系列のはっきりした設定とかあるんだってさ。
 でさ、一巻ではなにかと残念な感じだったんだけどさ。ナイショで主人公と子育てする秘密の関係。あと、奈落の使途と行方をくらましていた彼女の親せきとの間で生まれた特別な存在を守るってことでさ。ファミリーを大事にする彼女のキャラクター性も出ましたね。
 ちょいちょい挟む腐女子ギャグもストーリーのズラシになってていいですね。

小林がさらなる異能に目覚める

 二巻で四凶の一人、トウテツをこの身に宿した小林。今回はさらにコントンを宿すことになります。彼自身、何度も友人キャラであろうとしてきているんですけども。なぜかメインキャラとしての役割を振られてしまう。四巻でじつは重要なのは。トウテツだけでなくコントンも宿すことができた小林が果たして普通の人間なのかってとこですね。この話が、じつは今まで行方不明の四家のエルミーラの家がメインだった時にあるってのが意味深なんですよ。普通の人間だと自称する小林君はさ。じつは他の四家のキャラと同じ奈落の使途と戦うための血筋かあるいは奈落の使途に関係のある血筋である可能性が高いんですよね。
 あと、今回ので気になるのがさ。たぶん、今後、残りの四凶。トウコツとキョウキも小林に憑りつくことになるのでしょう。でさ、戦いになるとスタンドのようにさ。小林の姿を模した四凶たちが戦いに参加する。
 これさ、完全に戦い方が仮面ライダー電王だよね。
 でさ、ちょいちょいギャグでストーリーラインをズラしているんだけどさ。
 意外と歴史があるマッカートニー家の変遷。あと、補習のために歴史の宿題を解いててさ。一部をトウテツにやらせてみたら。じつは何千年も前から日本にいたから織田信長とマブダチでさ。織田信長の側にいたとされる与助と呼ばれていた黒人の正体がトウテツとかさ。意外と時系列としての異能の家系の歴史や奈落の使途の歴史がさ。しっかりしているとこを読むとさ。タイムスリップとかやるんじゃないかなってのが個人的な予想。
 外れてもいいけどね。

 好きなシリーズの一つだからさ、今後も追っていきます。ではまた。

友人キャラは大変ですか?4【SS付き電子特別版】 (ガガガ文庫)

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