そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『アカシックリコード』について

さて、今回紹介する作品はこちら、『アカシックリコード』です。

あらすじ
本好きの高校生・片倉彰文は、大切な何かが記憶から失われているのではないか、という感覚に襲われる。そんなある日、少年は突如、友人の甲斐浩太郎と共に小説投稿サイト“悪魔の書架”の中へと召喚された。現在、“悪魔の書架”が管理する物語の一部が“紙魚”と呼ばれる存在に蝕まれ、世界記憶からも失われようとしているらしい。少年は全ての物語を救うため、記憶ごと失われてしまった“大切な存在”を取り戻すため―悪魔と契約し、“想像”を“創造”にする能力を手にする。巨匠・水野良が贈る―新時代を切り開く、ビブリオン・現代ファンタジー!

水野良さんの作品を読むのはこれがはじめてなのですが。じつはライトノベルでは有名なかただそうですね。
いい感じに変化球のかかった異能バトルとして面白く読めました。
今回は、小説家によるスタンドバトル。小説家たちの世界に込められた謎。の順に語ります。

目次

小説家によるスタンドバトル

主人公たちは物語を蝕み、世界からその存在そのものを消してしまう紙魚と戦います。
でさ、戦う方法がさ。主人公たちが悪魔の書庫ってサイトで書いた自分たちの小説のキャラを召喚して戦わせることなんですよね。
しかも、紙魚もさ。蝕んだ世界の敵キャラや主人公キャラ、あるいは世界のルール自体を利用して戦います。
ジョジョのスタンドバトルみたいなルールで戦っているんですよ。

小説家たちの世界に込められた謎

この話は2部構成でさ。主人公と主人公の友人がさ。突然、悪魔の書庫に召喚されてさ。ヒロインと友人の小説の世界に行って戦う。世界観の説明のための話。
後半はさ。じつは主人公には消されていた記憶があってさ。それが幼馴染の記憶。彼女も紙魚と戦ってたんだけどさ。作品世界ごと取り込まれてしまい。紙魚として主人公の前に立ちはだかる。
駆け足なとこありましたけど、読み応えがありましたよ。作品に込められた主人公への想い。主人公がその作品世界のルールを利用しての立ち回りにも驚きました。

どうやら打ち切りらしいです。続きを読みたかっですね。

アカシックリコード (Novel 0)

アカシックリコード (Novel 0)