そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『異世界召喚された俺がHできない理由』について

さて、今回紹介する作品がこちら、『異世界召喚された俺がHできない理由』です。


異世界召喚された俺がHできない理由 Answer.1 全部MPチートのせい (オーバーラップ文庫)
著者:大城功太
イラストレーター:sune
レーベル:オーバーラップ文庫
発売日: 2019/1/24
出版社: オーバーラップ
ISBN-10: 4865544372
ISBN-13: 978-4865544374

あらすじ
美少女冒険者と淫蕩生活!

隠れオタクの高校生・守口悠人(もりぐちゆうと)は、美少女冒険者ミリアの魔法により憧れの異世界に召喚される。
ミリアに誘われるまま冒険者として過ごすことになった悠人は、魔法を使うと消費する【МP】のステータスが規格外と判明。
魔法チートで一流冒険者を目指すと張り切る悠人だが、この異世界には問題があった。
МPがいわゆる【マジックポイント】ではなく【ムラムラパワー】――つまり性欲で!?
性欲が溜まるほどМPが溜まり、強力な魔法が使えるこの世界。
悠人を強くするため、ミリアがえっちなサービスでMPを高めようと迫ってきて!?
悠人の理性が試される冒険者生活が始まる――!えっちでイケない異世界ファンタジー!

ヒロインとのエッチな日常

エッチなことをしなければ魔法が打てない。仕方ないよねな日常はなかなかいい。ヒロインのミリアと獣人のメイドさんとのイチャイチャな日々はかわいくていいですね。
ムラムラを解消すると、強くなれない、という設定もあるので生殺しになっているとこも初々しさが出ている。

怒涛の下ネタ

日常での軽い触れ合いから、大きなサービスシーンの時に互いの気持ちを確認したことで、読者からもわかる形でヒロインが主人公にとって大事な存在になったというイベント後、中盤では巨大な敵を倒すために打ち立てたコメディ色の強い闘いにより、タガが外れたように下ネタが増えていく。
後半の重要人物である侍キャラは面白かったですね。下ネタは前半にもありましたが、それがジャブであったんだと思わせられるくらいたくさん出てきてつい吹き出してしまいました。

後半の展開

そっから、ラストで密かに貼られていた伏線が明らかになり、主人公は選択を迫られる。この選択もヒロインとの日常を丁寧に描いてからだったんで、彼の気持ちに共感できる。もちろんある決断をして殻を破った主人公は強くなる。そこからのラストバトルの熱さはドラゴンと戦った時のコメディな戦いとのギャップがよかった。
あんな彼も大好きなもののためにこんなに変われるんだぜって感じがよかったです。

では、次巻も追って報告いたします。