さて、今回紹介する作品はこちら、小説家になろうとカクヨム連載のネット小説、『蒼穹のアルトシェル』です。
カクヨムURL: https://kakuyomu.jp/works/1177354054880282775
あらすじ
ここは閉鎖された階層都市。
遺跡での資源回収を生業とする探索者《ラグマン》ヘイエの、無味乾燥な鈍色の日々は、天蓋から堕ちてきた“彼女”によって終焉を迎える。
「この階層世界の果てには、あるんだ! 無限の蒼穹が!」
アルトシエルと名乗る機械蜘蛛に導かれ、“冒険者”として隔絶された次階層を目指すヘイエだったが、都市を統べる《企業連》が立塞がる!
これは生きるために探索者となり、夢を見て冒険者となった少年の、旅立ちの物語。
これの面白いとこは3つあります。謎が謎を呼ぶ世界観。北斗の拳を思わせる荒廃した未来での格闘アクション。アルトシエルの謎。
読んだのはまだ一巻だけなので、それでわかるとこだけ話しますね。
謎が謎を呼ぶ世界観
アルトシエル一巻のストーリーラインがさ、ある世界に生まれ育った一人の少年がその世界の外部からやってきたものに導かれて、その世界の外へと旅立つ。
いわゆるスターウォーズのエピソード4と同じなんですよ。
つまり王道なんですね。その上で面白いのがさ。主人公の住んでいるところが階層都市と呼ばれててさ。主人公はアルトシエルと一緒に上の階を上がっていって。蒼穹を目指すぜってとこで終わるんだけどさ。
彼らのいるとこが。実際どこで。なんでそこにいることになったんだってのが作中の大きな謎だと思うんですよ。
もちろん、単純に考えれば蒼穹は空でさ。階層ってあるからには、主人公がいるのが地下でさ。自然破壊とかで地下に避難した人々が何百年も経ったことで、そのこと自体を忘れてて、主人公の代でようやく外をでるってはなしかなって思うんだけどさ。
なんかさ、そういう単純な話じゃない気がするんですよね。だってさ、作中で絶対に地下とは書かないし。蒼穹もイコール空なのかどうかも怪しい。作中に書かれてるようしょようしょが不穏なんですよね。
荒廃した未来での格闘アクション
これ、格闘アクションが気功を中心にしたバトルでさ。いわば北斗の拳なんだよ。SFの世界観に見応えのある格闘アクションは魅力的ですね。
バトルをする上での選択肢を序盤ではっきりさせるのが上手いですね。