さて、今回紹介する作品がこちら、『勇者召喚が似合わない僕らのクラス』の2巻です。
あらすじ
レベルが全く上がらないことから、神の同情で叡智を授かり―なんと、知の精霊を生み出してしまった悠。その膨大な知識で対魔族用のアイテム職人を目指すことに。「僕はね…魔族へ徹底的に嫌がらせをする事にしたんだ」病の母を持つ獣人少女を助けたりしつつも、アイテム制作に没頭した悠は、いきなり伝説級の魔道具を作ってしまう!だが、そのころ迷宮都市では、勇者一行、その中でもエキドナを倒した悠を狙う魔族の陰謀が渦巻いていて―!?
面白かったですよ。
一巻はクラス転移とユニークチートの王道的なストーリーラインに沿ってたのですが。2巻では徹底して王道から外すことを意識して書かれています。
それが最初は肩透かしだったんですけどね。話が進むにつれて、小さな事件に気を取られていた結果、じつはある大きなミスリードをされていたことに後から気づかされるのには上手いなと舌を巻きました。
後、今回で主人公のキャラクター性がはっきりしましたね。
前巻は主人公とクラスの群像劇だったんで。クラスのキャラをそれぞれ立てながらうまく話を進めててさ。それもよかったんだけどさ。
今巻は今巻でさ。大会に向けてアイテムを作ろうっていう彼個人の目的とさ。その際に彼が関わるある事件によってさ。
主人公がかなりカッコよく描かれてましたよ。
3巻も引き続き買います。
