そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

次のお相手は聖女⁉︎ リノちゃんも大活躍!『女神の勇者を倒すゲスな方法 』2巻について

さて、今回紹介する作品はこちら、『女神の勇者を倒すゲスな方法』の2巻です。

あらすじ
勇者を撃退し、平和な日々のなかシンイチは魔族たちと畑作りを進めていた時――魔王城を狙って放たれたのは最上級の光魔法『聖光奔流』。街一つを壊滅させる攻撃を放った相手は、“聖女”と呼ばれる新たな勇者だった! 魔王に頼まれさっそく勇者攻略に乗り出すのだが、神官戦士に囲まれシンイチの甘言にも耳を貸さない聖女はまさしく難攻不落。そこでシンイチは、魔王の娘リノに協力を要請するのだが……。

面白いですよ。キャラ立てのうまさは健在ですし。前巻の流れから少しズラした展開もいいですね。

目次

新キャラ、サンクティーヌとリノちゃんが可愛い

今巻は新キャラのサンクティーヌとリノちゃんが可愛いかったですね。
サンクティーヌは聖女と呼ばれています。彼女は枢機卿の一人、クランクルムが育てた勇者です。
見た目の麗しい男女の魔法使いに、金を握らせて生ませた子供に、魔法をかけ続けると同時に女神教への洗脳をほどこすことで生まれた人形のような女性。それが彼女。
今回、アリアンと同じくどうやって彼女を味方に引き込むのかってのが話の肝でした。
それとですね。今巻はリノちゃんも大活躍でしたね。
敵として現れたサンクティーヌは、魔王を倒すために近くの町で、人々から魔力を集めようとします。
なんでも、魔王を倒すためにソーラー・ルインっていうさ。スタウォーズのデススターの破壊光線みたいな魔法を打つためには、人々の魔力が必要らしいんですよ。
そのためにさ、魔力集めに協力しないと蘇生や治療を行わないってことを街で行っていました。
それを知った主人公がさ、同じく蘇生と治療魔法が使えるリノちゃんを使ってさ。彼女を街のアイドルにして、女神教の求心力を削ごうってのが今巻の話です。
前巻では影の薄かったリノちゃんが今巻では大活躍だったのがよかったですね。

1巻からズラした展開(ネタバレ注意)

でさ、今巻も神のみ的なさ。主人公が女の子をどう口説くかって話になるかと思ったんですよ。
実際、そうミスリードさせようとする場面が多々ありましたからね。
で実際どうなったかといえば。今回、アイドルとして活躍するリノちゃんと聖女としてのサンクティーヌが対立する形になってさ。それが彼女の心の闇を明らかにする形になるんですよね。
この辺、上手いと思いましたよ。

女神教について

読み終わった上で気になるのが女神教ですね。
一巻と二巻では完全な悪の組織として書かれてきました。
しかし、最後のほうでホントに悪いやつなのかって揺さぶりをかける場面もあったんですよ。
その辺も続きが気になりますね。