そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『誰にでもできる影から助ける魔王討伐』3巻について

 さて、今回紹介する作品はこちら、槻影さんの著作、カクヨムで連載中、『誰にでもできる陰から助ける魔王討伐』です。

カクヨムURL
kakuyomu.jp

あらすじ
勇者一行の歩みが止まる事はない。何故ならそれこそが聖勇者としての証明なのだから。ユーティス大墳墓での戦闘を経て、魔王クラノス討伐のために召喚された聖勇者・藤堂直継とその仲間たち―魔導師リミス、剣士アリア、氷樹小竜のグレシャのパーティー一行は、さらなるレベルアップを図るため新たなるフィールドに足を踏み入れた。そして今「魔導人形の谷“ゴーレム・バレー”」にアレスの嘆きが木霊する。「ああああああああああ、なぜ俺は…ステファンなんて呼んでしまったんだああああ」ステファン・ベロニド。新たなるサポートメンバーにして高レベルの白魔導師。しかし彼女を知る者はこう言って自らを慰める―彼女は致命的な「ドジっ子」だと…。あらゆる予測と期待を超越する最凶無自覚な現象、それがステファン。魔王の影も蠢く渓谷で、アレスは今回も仕事を遂行できるのか―。これは、ハイ・プリーストであるアレスが、聖勇者を英雄に導くまでの物語。書籍版書き下ろしエピソード『ステファン☆おーばーあっぱー』も収録!!

 今回、面白かった点は3つあります。アレスたちの暗躍に比重を置いたストーリー、ドジっ娘のステファンが可愛い、成長している藤堂たち。後、これから1巻につき新キャラが出てくる流れになるのかな~って話をしますね。

目次

アレスたちの暗躍に比重を置いたストーリー

 今回、ゴーレムバレーでの修行では藤堂たちの影がかなり薄かったですね。今まではいろんなところに行くたびにパーティーになにかしらの問題が起きていたんですけど。それもなく、パーティーのキャラの掘り下げが薄かったですね。藤堂たちを中心に考えると今回はつなぎの回で、次の巻のリミスを中心とした巻にバトンを渡すための巻だったようにも見えますね。
 代わりにアメリアの可愛いシーンが多かったのと、新キャラの魅力が詰まっていたのがよかったですね。

ドジッ娘のステファンが可愛い

 今回はステファン・ペロニドが可愛い巻でしたね。超がつくほどのドジッ娘。今回、藤堂たちにトラブルがない代わりに。新たにメンバーに加わったステファンのトラブルメイカーぶりがよかったですね。迷子になったり、ミスの多い女の子。彼女の使い道に悩むかと思いきや。アレスはある秘策をおもいつく。それは……ってのが今回の話なんですけど。じつは彼女はリミスの知り合いらしくって、彼女が起こしたトラブルが後々、藤堂たちの次の目的地を決めるきっかけになるというね。前巻のグレゴリオ並みにいいキャラしてましたよね。

成長している藤堂たち

 あと、じつは今までなにかしらの問題を抱えていた藤堂たちが思い返せば成長したんだなってのがわかる巻でしたね。1巻の頃にあれだけヘイトを集めていたのに。パーティーが抱えている問題がひとつひとつ読者にわかるような形で提示されて。2巻でその一つでありながら、じつは一番大きかったメンタル面での問題が解決されたのが大きい。次の巻でリミスの抱えて問題も解決されそうですし。じつはこれからどんな話になっていくのかがわからなくなってきているので。そのへん楽しみですよね。

1巻につき一人新キャラが出る流れ

 それと、じつは2巻から。なにかしらの新キャラが出て。そのキャラが藤堂たちと関わることで彼らの何かしらの問題が改善されるってストーリーラインをやっているところが気になりますね。しかも、グレゴリオもステファンも後々、アレスたちと合流しそうな予感がしますよね。味方なのか、敵なのかは定かではないですけど。この間だけのキャラではないですよって感じはします。こっからが俺の予想なんですけどね。たぶん、アヴェンジャーズとかワイルドスピードみたいにチームものにするために布石をちょっとずつ立てているんじゃないでしょうか。じつは藤堂たちのところにも、見習い僧侶のスピカと巨人族のウルツが新キャラとしでてきていますね。アレスサイドにはグレゴリオとステファンが。藤堂サイドにはスピカとウルツが加入してさ。二つのチームが同時進行で動くことで大きな事件を解決するみたいな話しやるんじゃないかな~って予想です。
 あくまで予想なんで、外れても、面白いんですけどね。

 では、次の巻も追って報告します。