そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『佐伯さんと、ひとつ屋根の下』2巻について

さて、今回紹介する作品はこちら、『佐伯さんとひとつ屋根の下』の2巻です。

あらすじ(アマゾンから引用)
ゴールデンウィークも明け、僕こと弓月恭嗣と、ひとつ年下の佐伯さんとの同居生活は幸運なことに(一部を除いて)誰にも知られることなく続いていた。学校でも容赦なく距離を詰めてくる佐伯さんと、僕の動向に目を光らせる雀さんへの対応に追われる日々だったが、ここにきて何故か宝龍さんが佐伯さんを挑発しはじめて――。常に冷静な弓月くんと、とびきりの美少女なのにちょっとHな佐伯さんが繰り広げる同棲&学園ラブ・コメディ、第二幕です。

今回の読みどころは3つです。

ライバルの登場

今巻の魅力はやはり「ライバル」の一言につきますね。私と彼、あるいは僕と彼女の間に現れる第3の男、あるいは女の存在です。
今巻では、弓月にアプローチをしかける元カノの宝龍さんとそれに嫉妬する佐伯さんの構図に目がいっちゃうんだけどさ。
じつは弓月くん側からみるとさ。佐伯さんにアプローチをかける浜中くんっていてさ。
三角関係でなくてさ。鏡合わせの四角関係なわけです。まあ、佐伯さんが浜中くんにそこまで興味なくてさ。浜中くんの当て馬感が強いんだけどさ。
でさ、第三者の出現によってさ。2人の心が揺れてしまうってのが今巻での重要な点なんですよ。

雀ちゃんって、何気に重要なキャラだよね

でさ、今回思ったのがさ。雀ちゃんが意外といい立ち位置でさ。好きなんだよね。
雀ちゃんは弓月くんの元カノである宝龍さんの友達です。宝龍さんと弓月くんがわかれたとき、クラスで流れた弓月くんが宝龍さんを振ったという噂を信じ彼を目の敵にしていた子です。
一巻読んだときはただのモブかと思いきやさ。じつは佐伯さんに二人が付き合ってたこと話したりとか。クラスの女子の弓月くんの印象を代表して話したりとかさ。
さらには、今巻では佐伯さんが体調を崩した時、弓月くんは他の用事よりも佐伯さんを優先したって展開にも彼女関わってるんですよ。
この作品って、彼女がいないと成り立たない展開がわりとあるんですよね。
今巻で、雀ちゃんの弓月くんに対する誤解も解けたしさ。彼女の今後は、出番のあるなしどちらにしても個人的に気になってます。

ついに起きた事件、今後はどうなる?

でさ、今巻ではついに読者が予想していたある事件が起きてさ。それによって二人の関係性が大きく進展しましたよ。
びっくりしましたよ。いつか起きるにしても、てっきり、最終巻まで後にすると思ってましたから。
と、同時に今巻では謎がわりと多かったですよ。主人公の妹の意味深な発言や事件との関わり。後、主人公は影のある子でさ。佐伯さんはそれに惹かれたんだけどさ。その影が指した時期が宝龍さん別れた後かと思いきやその前でさ。
今後、弓月くんの過去がクローズアップされてくんだろうなってとこはわりと気になってますよ。

続きも追って報告します。