『いぬまるだしっ』の大石浩二先生が新連載を引っさげて週刊少年ジャンプに戻ってきました。
タイトルが『トマトイプーのリコピン』。
思わずジャンプ+で買っちゃいましたよ。
大石さんはメゾンドペンギンの頃から好きでしてね。可愛い絵柄でエグい下ネタをいれていたメゾンドペンギンが面白くてですね。『いぬまるだしっ』からは時代に乗っかったギャグをいれていき、伏線をいれたギャグや繰り返しによる天丼。ギャグの品揃えを増やし、技を磨いていく様は見てて毎回、上手いって思いましたよ。
次話が前話よりも面白い。成長が止まらない漫画家さんなんですね。
そして、この『トマトイプーのリコピン』もですね。今までで1番面白いはなしになってるんですよ。
まずさ、ひとりの女の子が不思議な世界に迷い込んじゃうとこからはじまります。3ページでさ。まず、1ページ目でヒロインの紹介、2ページ目でリコピン登場。でっ、3ページ目でタイトルコールでマスコットがデカデカと。
カラーをうまく使ってさ。ハローキティのような世界観を描ききっててさスゴいんだよね。このまま童話調のはなしになっても売れそうなくらいキャラがかわいい。
けどさ、じつはTED系のさ。可愛いマスコットが見た目とは逆なギャグをやって笑わせる系なんだよね。
まず2ページ使ってさ。絵本風なセリフを3回使ってさ。軽くギャグに見せるジャブやるやん。そっからさ、わ〜、人間だ〜って言ってさ。リコピン逃げちゃってさ。だいじょうぶ怖くないよやりとりでさ。よくある展開かと思わせてのさ。時事ネタはズルいよ。
不意突かれちゃったもん。
でさ、次のページでトマトイプーの自己紹介があってさ。油断させたところで、また次のページにギャグを出す。今度は二連続だよ。
こんな感じでさ。童話的な世界観を魅せつつ。徐々に大石ワールドに引き込むとこがさ。かなり技巧派だなと思いましたよ。
オススメですので、ぜひ読んでみてください。