そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『異種族レビュアーズ』について

さて、今回紹介するのはこちら、『異種族レビュアーズ』です。

異種族レビュアーズ (ドラゴンコミックスエイジ)

目次

異世界での風俗の話

ザックリ言うと、男たちがいろんな種族の風俗を渡り歩いてレビューするっていうえっちぃ漫画です。

と言っても、実際ヤってるとこは市販のエロ漫画よりはネットりとはやってませんね。

こんな話です。

主人公で、冒険者のスタンクは今日も風俗に通っていた。ある日、スタンクがエルフの風俗を出ると。悪友で、エルフのゼルから信じられないとも言いたげな顔をする。彼が言うにはスタンクが抱いたエルフは500歳以上のババアだと言う。見た目が若ければそんな関係ねぇ、お前こそ50歳の人間抱いてるじゃねぇか、と。
その件でギルドの酒場で口論になったかれらは、同じく風俗をよく利用している獣人、ハーフリングを巻き込んでさ。50歳の人間と500歳のエルフのレビューを書く。
するとさ、そのレビューをギルド内の掲示板にはると大好評。金を手に入れたスタンクたちはその金でまたべつの種族の風俗に行くのだった、て話です。

ちなみに、漫画の途中か最後に乗る風俗レビューはファミ通っぽいんですよね。

ダンジョン飯の系譜

もともとさ、ゲームでつくられていったファンタジー世界のさ。こういう細かいとこに目を向ける話ってのはかなり前からあるんですよね。
『スレイヤーズ』とか、『魔法陣グルグル』とかでさ。ファンタジーで見過ごされた設定をギャグとして解釈する流れがあってさ。ネット小説でも、異世界転生って形でファンタジー世界の経済だったり、食料事情を考察する流れが出てさ。
でさ、2年前だっけか。ダンジョン飯っていうダンジョンの魔物が食べられるのか。だとしたら、その調理法はなにかを考える漫画ってのが出たんだよね。
今回、紹介する『異種族レビューアーズ』ってのがその流れでできたものです。
前々から、ノクターン(小説家になろうのR18作品が掲載されてるサイト)で娼館を運営する作品とかはあったけどさ。漫画で書かれてるのははじめてじゃないかな。

3話目で途中加入、天使のクリムが可愛い

やっぱ、途中加入したクリムって子のキャラがいいですね。彼女はじつは両性具有なんですけどね。主人公たちにはそれを隠して男として地上で暮らしている。
なんでも天使の輪っかが欠けたらしくてですね。それで地面に落ちたらしいんですよ。
んで、行くあてのないところを主人公たちに拾われ。その流れで風俗に連れていかれる。
純真そうな子だけど、年相応に性への興味があり、どんどん汚れていくってとこは読んでて楽しいですね。
後、話が進むに連れて抵抗がなくなってきてさ。主人公たちが尻込みする種族にも積極的になっていくとこも面白いですね。

単行本化に当たっての読み切りの追加

ちなみにこちらの作品はニコニコ漫画で1話と最新話が読めます。

こちらですね↓
異種族レビュアーズ / 原作:天原 作画:masha http://seiga.nicovideo.jp/comic/22885 #ニコニコ漫画
http://seiga.nicovideo.jp/comic/22885

単行本では、1ページ短編漫画をいくつか。話と話の間にこぼれ話の挿絵も入ってます。kindleでも買えるのでよろしければどうぞ。