ある日、けものフレンズの監督であるたつきさんが次のようなツイートをしました。
突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です
— たつき/irodori (@irodori7) 2017年9月25日
案の定、ツィッターは阿鼻叫喚。矛先はKADOKAWAに向けられ。その怒りは関係各所へと広がっている。
その騒動によって、こんなことも起きた。
今回の件で知ったんですが。声優の盾なんて言葉がネットにはあるそうですね。
声優の盾、文字通り、声優を盾にすることです。アニメでなにかの問題が起きた時。責任者でなく、声優に謝罪をさせるってことが前々からあったらしく。それでこの言葉が生まれたようです。
この声優の盾なんですが。今回のけものフレンズ騒動では、これと対になる言葉が生まれました。
案の定かばんちゃんとかサーバルちゃんが『たつき監督を返して!』って泣きながらなんかする絵が増えてきて何でもかんでもキャラに代弁させるオタク特有の逆「声優の盾」な『キャラの剣』攻撃が始まってとても気持ち悪い空間に 『自分で言え』って角川批判したなら言いたい事は「自分で」言いなさい
— ププを見てくださいちゃんさん (@tab_G55S_STREGA) 2017年9月28日
キャラの剣、これは自分の意見をキャラで言うことですね。これはかなり前からありました。
確か、かなり前だと東日本大震災の時にまどか☆マギカのキャラが加熱する地震報道を解説する漫画はありましたし。『エロマンガ先生』で有名な伏見つかささんが前作の『俺の妹が可愛いわけがない』で炎上してた時に、『燃えよペン』のホノオモユルが、第7話の起承転結激情編をほぼパロったセリフで伏見つかさを殴るって漫画もありましたね。
キャラの剣はかなり昔からあったんですよ。有名なウォルトディズニーだって、ミッキーマウスが戦闘機で日本軍の零戦を撃墜するアニメを描いています(wikipedia、ウォルトディズニーの欄を参照)。
さらに前にさかのぼれば、そもそも宗教だって、自分たちの神が他の宗教の神を悪魔だと言って叩く。キャラの剣を使っていました。
人々は昔からキャラの剣が大好きだったんだ。
と、ここまで話したところでさ。昔からあったキャラの剣がさ。今回に限って、なんで一部の人らに不快感を与えたかと言うとさ。ネット内で広がっているキャラの剣がさ、一部の人らには卑怯に感じたからなんじゃないかでしょうか。
僕らってさ。ネット内で架空の名前を使って。架空の姿をアイコンにして、話してるわけじゃん。
自分の出自を隠して、キャラに意見を代弁させる。それが他の人には。今回の騒動の外にいる人らには卑怯に感じるんですよね。
これに関しては難しいんですよね。ぶっちゃけ、このツイートを見た時、ぐうの音も出なかった。かくいう僕も今回のことをきっかけに二次創作書いてますしね。
そんじゃ、おやすみなさい。