そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ』の2巻について

さて、今回紹介する作品はこちら、『陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ』の2巻です。


陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ……2 (ファンタジア文庫)
著者:佐倉唄
イラストレーター: 桝石きのと
レーベル:ファンタジア文庫
発売日: 2018/10/20
出版社: KADOKAWA
ISBN-10: 4040728327
ISBN-13: 978-4040728322

あらすじ
陰キャラな俺・九条静紀に、林間学校の季節がやってきた。皆でカレー作りだの、テントでお泊まりだの、そんなの楽しむ奴は、陽キャラだけだ。(一応)恋人になった陽キャ度100万%の春日陽奈ときたら、そりゃもうテンションアゲアゲで…「キャンプファイヤーで、静紀くんと絶対キスしてみせるね」うん、絶対回避しよう。いかに地味に忍ぶか考えていたら、「林間学校で、レミを陰キャアイドルに育ててほしいの!」と、マジモードな新宮からも意味不明なお願いを受けてしまう。何か事情がありそうだから“仕方なく”協力するが、なんで陽キャイベントで、俺が頑張ってるんですかね…。

レミがメイン

今回はアイドル志望のレミをメインとした巻でした。彼女はアイドルになりたい女の子。主人公のアドバイスで陰キャラ受けをするアイドルを目指します。
そんななかで前半のテーマとなったのが夢。レミがアイドルを目指すに当たって、障害となったのが彼女の夢を否定する教師の存在。
その教師の考えを変えることができるのか、というのが前半のゴールですよってわかるように何回か彼がレミに突っかかる場面がありましたね。
主人公がレミをサポートしていくうちに彼女の本心、彼女がなぜアイドルをやりたいのかという想いを知っていくことになる。これにより、読者にとっての「応援したいヒロイン」になっていく。そのボルテージが高まったところで、最後のレミの夢に対する熱い叫びは心に響きます。

舞台は林間学校

今回の舞台は林間学校。人と関わりたくない主人公は嫌々林間学校に参加します。また、レミからのお願いや恋人の春日のアプローチにより、林間学校に積極的に参加せざる終えなくなる。
どんな時も陰キャラであろうとする主人公、彼に同調する秋月、彼のことが好きすぎる春日、夢を追いかけるレミ。
林間学校というイベントに対してのそれぞれの掛け合いは面白い。

2幕構成

でっ、これがじつは巻の半分で、後半でメインヒロインと主人公の間で波乱が起きる。
これが前半でのストーリーに関わっていることで、寝耳に水だったのでヒヤっとしました。
正反対の2人がお互いとどう向き合っていくか。2人の恋はまだまだ続くが今後も波乱もありそう。

では、次巻も追って報告いたします。

陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ……2 (ファンタジア文庫)

陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ……2 (ファンタジア文庫)

陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ…… (ファンタジア文庫)

陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ…… (ファンタジア文庫)