さて、今回紹介する作品はこちら、『ワンワン物語 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ!~』です。
あらすじ念願叶って金持ちの犬に転生したロウタ。食っちゃ寝ペットライフの末、体が大きくなりすぎてお屋敷を壊してしまう! ダイエットを決意し森へと旅立つが、エルフ村で贅沢おもてなし&魔狼族のハードな育成訓練で、さらに成長するロウタ……最後の手段となった“変化の術”で、事態は思わぬ方向に!?
そして、月夜に再び漂う魔王軍の気配。高飛車なドS吸血悪姫・カーミラの影が、メアリへと忍び寄り……?
「わん!(お嬢様をさっさと助けて元の日常に戻るんだい!)」
今こそ、この高性能フェンリルボディの本領を発揮するとき!
今宵も絶好調な“フェンリル転生”ファンタジー、第四弾!!
異常な強さを持ったフェンリルが普通の犬生を過ごしたいと願う平穏系と人外転生の二つの要素を持った本作。
4巻では、コミカルな修行回、人化するガロとナフラ、明らかになるあの人の設定と増えていく魅力的な登場人物に関しての今後の期待について話していきます。
コミカルな修行回
今回は全体的に、はなしをギャグ寄りにしながらも、今後の展開をスムーズにするための布石を張った巻だなと思いました。
今回、主人公は太りすぎによって巨大化した自身の体を戻すためにダイエットに励みます。
しかし、それにより前よりも身体が大きくなってしまい、逆にご主人様の住む家に帰れない事態に陥る。
そのため、竜であり、ネズミであるレンに変化の術を教わる。
ギャグ回でありながら修行回になっているんですね。
身体が大きくなったことで、今後、バトル展開にはいりやすくできるようにしています。
たとえば、変化の術の時に、主人公の一番の必殺技である究極破壊魔法の原理も読者にわかるように説明されています。
さらに、後半の日常を崩すかと思われた忍び寄る敵に対して、怒涛の勢いで事態を解決させることでチート性を、見せつけながら彼自身がどこまでできるのかを読者にわかるように提示しているんですね。
人化するガロとナフラ
それと、変化の術を覚えていく過程で、ガロとナフラが人化しましたね。
この作品は、主人公が犬であるゆえに、ドラゴン、オオカミ、ネコのメスから好かれる人外によるハーレムになっていました。
これがヒト化もできるようになることで、ヒロインとしての動きの選択肢もだいぶ増えますよね。
しかも、主人公自体は最終的に人化でなく別の目的のために変化の術を習っていたことがわかったので、人外転生ものとしての魅力も損なわれない。
明らかになるあの人の設定と増えていく魅力的な登場人物
さて、今巻で気になるのは、今までミステリアスだったヘカーテについてですね。
最後の最後で、ボコボコにされた悪役がヘカーテによって痛い目を見ます。
この辺がギャグっぽく書かれているんですが。そこで、気になる一言を言っていました。
彼女は1巻からいましたから、なにか重要な役割を持っていそうですね。あの辺りは今後の伏線になりそうです。
それと、最後に物語に加わった新たな登場人物の今後も気になりますね。
ギャグ要因になるのか、それとも敵や味方になるのか。今後に期待です。
では、5巻も追って報告いたします。
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