そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

ワンワン物語1.2.3巻について


ワンワン物語 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ!~ (角川スニーカー文庫)
著者:犬魔人
レーベル:角川スニーカー文庫
発売日: 2017年11月1日
出版社: KADOKAWA / 角川書店
ASIN: B076W869D7

あらすじ
過労で死んだロウタの願いは、もう働かなくていい金持ちの犬への転生だった。その願いは慈悲深い女神によって見事かなえられる。優しい飼い主のお嬢様、美味しいご飯に昼寝し放題の幸せな毎日。しかし、ある日気づいてしまう。「大きな体、鋭い牙、厳つい顔…これ犬じゃなくて狼だ!?」ロウタは全力で犬のフリをするも、女神の行きすぎサービスはそれどころではなかった。狼は狼でも、伝説の魔狼王フェンリルに転生していたのだ!

カクヨムのURL
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882868581
小説家になろうのURL
https://ncode.syosetu.com/n0624dx/
ニコニコ静画
http://sp.seiga.nicovideo.jp/comic/30935

どんな話か

この作品は人外転生もののチートコメディです。主人公は次生まれ変わるなら、金持ちの犬になりたいと考えて、死にました。
目覚めると彼は大富豪のメアリの飼い犬、ロウタとして生まれたことに気づきます。

おいしいステーキにかわいいご主人様との暮らしから一ヶ月。ロウタは巨大な犬に成長。すると、一ヶ月で大きな体に成長したことや、狼のような見た目から自分が普通の犬ではないことに気づくロウタ。

しかも、ご主人様が魔物に襲われた際、思わず口から光線を出してしまうロウタ。

僕はお金持ちの犬になりたいと願っただけなのにこんなの話が違うよ!っていう話です。

異世界転生でよくある、一人の人間がある願いを超常の存在に叶えてもらったらって話です。

古典だと『猿の手』、映画だと『マスク』。漫画だと『ドラえもん』ブレイク・スナイダーの脚本術だと魔法のランプとも呼ばれている。物語の最初が主人公の願いが叶うことで始まるストーリーですね。

小説家になろうだと、『私、能力は平均値でって言ったよね』が一番きれいにこのストーリーラインに乗っかっています。

さらにこれは人外転生、犬になるはずがフェンリルになってしまったロウタはその超常的な力で、平穏な生活を求めようとするも、自分がある目的のために行った行動が想定したこととは違う結果を読んでしまう。

これにより、ロウタは平穏な生活を望みながらも、それとは真逆のトラブルを飛び込んでしまい、結果として自分の住んでいる領地を繁栄させていき。仲間を増やしていきます。

1巻から3巻は、そんな感じのストーリーラインを回しながら。愉快な仲間たちを増やして領地を繁栄させていく話です。

今後の期待

1巻から3巻は、仲間を増やしながら、ロウタはこんなことができるあんなことができる。逆にこれはできない。これは苦手。代わりに仲間のアイツはこれができるみたいなさ

地固めしているとこなんだと思います。

それをしながら、魔王が倒れた後に散り散りになったという幹部みたいなのがさ。どうも復活しているらしいぞみたいなのがさ。あるんですよな。

確か、3巻の最後にそれ関係の悪役との戦いになりましたから。となってくると、自分の住んでいるテリトリーの発展と仲間が増えていくのを達成感にしたユルユルとした日常をやりながら、この幹部たちとの戦いで緊張感を持たせるってのをやっていくんだろうなと思います。

物語のメリハリのつけ方がうまいので、これが今後、どんな話を展開していくのかが気になります。

では、4巻も追って報告いたします。