そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』3巻について

さて、今回紹介する作品はこちら、『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』の3巻です。

まず、今から流れるのが書店で探すように店員さんにみせる書籍情報、あらすじ、検索対策の上位のURLとの関連づけです。その後で本文。何記事か書いて見やすかったらこれテンプレートにします。


老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます3 (Kラノベブックス)
タイトル:老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます
発売日: 2018/5/2
著者:FUNA
レーベル:Kラノベブックス
出版社: 講談社
ASIN: B07C73R9G1

あらすじ
侵略から国を救い、貴族として領地まで与えられてしまったミツハ。転移能力をフル活用して、地球の知識と技術を使い領地経営をしていく。だが、貴族になって初めての社交シーズンが訪れ、王都に行かないわけにいかなくなる。せっかくなので、王都でヤマノ子爵領の特産品を流行らせようと考えて――。異世界でポップコーン!? 王都でリバーシが大流行!? 雑貨屋の店主改め、雷の姫巫女改め、ヤマノミツハ子爵が大活躍の第3巻!

小説家になろうのURL
https://ncode.syosetu.com/n5529cy/
コミカライズのURL
http://sp.seiga.nicovideo.jp/comic/27620

今回は、シリーズ全体の魅力を話した後で、今回はこんな話でザビーネちゃん回だった件と新たな展開は黒船来襲の話でもしましょうか。

シリーズ全体の魅力

まずはシリーズ全体の魅力から、『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』は次のような話です。

両親と兄を亡くして天涯孤独の身となった山野光波はある日、絡まれた不良とのいさかいにより崖から落ちてしまう。死にたくないと強く念じたその時、光波は異世界に渡る転移の力を神様に近い上位の存在から奪い取る形で手にし、異世界へと渡る。
異世界と現実世界、二つの世界を行き来することができるようになった光波は一人で安定した生活を送るため、ミツハと名乗り、転移能力を使って異世界で8万枚稼ぐ決意をする。

って話です。

ストーリーラインはある日地上に降り立った超常の存在が周囲に影響を及ぼしやがては大きな波紋となるって感じです。

パっと思い出せないんですけど。神話でよくある話ですよね。

そもそも主人公の名前が山野光波なんですけどね。じつは彼女が転移して現れる場所が山でしてね。つまり「山の光の波」。山から現れた光が波となって世界中に広がるんだよってのを名前の時点で暗示させているんですよ。

実際、ミツハは1巻ではお店を構えて現実世界での商品を異世界で売ることでも受けるんですけどね。店の話は後半からは出なくなってですね。それを通して、いろんな人の悩みや降りかかる問題を解決していくうちに周囲への影響力が広がっていくんですよ。

『ポーション頼みで生き延びます』や『私、能力は平均値でって言ったよね』だと。とあるコミュニティでの影響力が強まるとそこから移動して仕切り直しているんですけどね。ミツハはそのままそこにとどまって、その影響力を広げていっている。そこが面白いんですね。

では、3巻の感想に移りましょう。

新たな人材の確保

今巻で重要なのが有用な人材がミツハの領地で働くことになった部分ですね。
彼女は、今回、自身の領地の特産品としてポップコーンを売り出そうと考え、そのために経営難の孤児院の子供たちに屋台をやらせます。
ここで孤児院と関わることで、ミツハは3人の将来有望な人材をみつけます。ロイク、マノン、ネリー。それと名前が出てこなかったと思うんですけど、詳細のある女の子もいましたね。
彼らがそれぞれミツハの息がかかった人たちのところに修行に行きました。これによってなにがおきるかといえば、ミツハがいなくなっても大丈夫なようにしているんですね。

今巻では子爵家の領主として、遠出しなければいけないフラグが立てられていますからね。行動範囲がぐっと広がっても彼女の影響力が残るように。あとを任せられる部下候補が必要なんですね。

将棋、リバーシの流行

それと今回の見所は将棋とリバーシの布教ですね。現実世界での娯楽を異世界で流行らせるために大会を開いたらって話です。
これはこの巻での休憩回であり、箸休め的な役割がありましたね。
今巻では大きな問題が起きてさ。そのために次の展開へ進むための布石を立てる必要があるんだけど、そこにまっすぐに進むと展開としてダレる。だから、将棋とリバーシを布教させようという目標を中心にしながら多数のキャラとの会話を入れることで飽きずに話を進められた。

ザビーネちゃん大活躍の巻

それと、今巻はザビーネちゃんのキャラが立った回ですね。王様の娘で、ミツハのことが気に入り、彼女の店に出入りしている。

今回、新たに将棋とリバーシが強いって設定もつきましたね。

大会での運営にも参加してましたし。この巻でいっきにレギュラーに昇格した印象です。

黒船来航、次の展開はいかに

さて、今巻で一番気になるのが海の向こうからやってきた3隻の船。なんと鉄砲と大砲が積んでいました。
本来であれば、侵略されてもおかしくなかったんですが。運が悪いことに、その船が侵入したのはミツハちゃんの納める領地。
サブマシンガンの威力に震え上がり、逃げようとするも転移の力で船を奪われてしまいます。
この辺は「舐めてたアイツは凄いやつ」展開で面白かったですね。

今巻はこの海の向こうからやってきた船のくにがまた侵略に来るかもしれない。それが同じ大陸の別の国だったら、という不安を投げかけた上で。
これから、その問題をなんとかしなければいけないで終わりましたね。
次巻はたぶんこの課題をどう解決するかが話の中心となるはずですので、今から続刊が楽しみです。

では、続きも追って報告いたします。