そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

ネタバレ注意!『ヒナまつり』14巻について

さて、今回紹介する漫画はこちら、『ヒナまつり』の14巻です。

ヒナまつり 14 (HARTA COMIX)

目次

『ヒナまつり』の魅力

まず、ヒナまつりのシリーズ全体の魅力について語ります。

ヒナまつりは次のような話です。

組のインテリヤクザであり、壺を偏愛する男、新田義史。ある日、彼の頭上に未来から少女が降ってくる。彼女の名前はヒナ。ヒナは、超能力で新田の壺を人質に、彼の家に住むようになる。

面白いですよ。

よつばとや、うさぎドロップのような。少女が周囲の人との触れ合いを通して成長するってストーリーラインをやりながら。本来だったら取り返しがつかないギャグを取り返しがつかないままキャラクターの成長に繋げています。

それと、コマ割りによる独特のテンポの笑いもいい。キレてゴミ箱を蹴っ飛ばしたら。怒鳴りながらゴミ箱のゴミを拾うとか。アパートから、親しい人を見つけて、階段を降りて駆け寄るとか。

ギャグ漫画だと、こういう細かいアクションは省略しがちなんですけども。『ヒナまつり』ではあえてそこにコマを使うことで。気まずい空気による笑みという。アンガールズの芸風に近い笑いを提供しています。

では、今回もシリーズのなかで重要そうな点だけ解説して、次回への期待で締めます。

依存界のトップランナー

今回、マオが三嶋瞳と友達になりましたね。

三嶋瞳ちゃんは、ヒナちゃんとの出会いをきっかけにバーテンダー、社長とステップアップした女の子です。彼女は、ギャグ漫画の取り返しがつかないギャグを取り返しがつかないままにするヒナまつりの魅力を体現したようなキャラです。

そんな彼女が、未来からやってきた超能力者たちの中で一番メンタルがヤバいマオと関わっちゃったわけですね。

瞳ちゃんは苦労人でさ。今、3つの問題を抱えています。

①バーテンダーから、社長に。
②父親に内緒で社長をやっていると、リストラされた父親を雇うことに。
③母親がオンラインゲームにハマる。

そこにさらに、依存しやすいマオとの絡みがはいるわけで。ずいぶんとしっちゃかめっちゃかになりますね。

この辺の問題は解決するのか、さらにカオスになっていくのか。目が離せません。

サブとアンズ

新田の部下のサブとアンズとの間でフラグが立ちましたね。
ビックリしましたよ。絡みなかったですもん。
ヒナまつりって、一話でキャラの状況や人間関係が大きく前進するんでついつい気になっちゃうんですよね。
さらに気になるのが出禁になった新田の今後ですね。今回からはじまった彼とアンズとの不仲はどうなるかが気になります。

瞳、幻滅する

しかし、まあ、このサブとアンズとのカップリングもどうなるかわからないんですけどね。
今回、瞳ちゃんと新田との間に立ってたフラグがあったんですけど。見事に崩れましたからね。
新田の発言に対して、何かを察したかのように無言になる瞳ちゃんと詩子さんのとこいいですね。顔をうつさないことで、絵面だけ緊張感がでるんで、ギャップで笑えます。
新田と瞳との関係が今後どうなるか気になりますね。

14巻、ヒナの出番なくない?

14巻、ヒナちゃんの出番が少ないですね。71話以外は一回も登場していない。
一応、13巻でハルって男の子が出て、なぜ彼が未来からやってきたのか。そもそも、ヒナちゃんはなぜ未来から来たのかって謎が強調されたわけなんですけども。
この辺とかの進展もどうなるんでしょう。
ギャグ漫画だから言いっちゃ、言いわけなんですけども。

では、次巻も買ったら話します。