そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか』について

 さて、今回紹介する作品はこちら、「お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか』です。

 

あらすじ

 同じクラスの庄川さんは魔光少女だ。(すごくかわいいい!)彼女の身バレを防ぐために、完璧フォローを誓った僕だけど、『クラスのど真ん中で変身しようとしないでくださいぃぃぃ!』超弩級のうっかりさんだった!もっと細かなフォローをするためには、常に一緒にいるぐらいの心構えでいなくては…。「庄川さん!(物理的に)付き合ってください!」「あ、はい」よし!これで、一緒にお昼を食べたり、下校したり、遊園地に行ったり―お助けキャラとしてフォローは完璧だな!…ん?恋人同士?いやいや、お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか。無自覚だらけの勘違いラブコメ! 

 

 最近読んだなかで、1番楽しかったラブコメ。やはり勘違い系はいいですね。複数の登場人物の感情を読みながら。神の視点で彼らのズレを楽しめる。今回も目次のとおりに話していきます。

 

目次

 

**魅力的なキャラによる勘違い系ラブコメ

 本作は勘違いが勘違いを呼ぶラブコメです。この作品の世界では、魔光少女っていうのがいてさ。例のごとく悪の組織と戦っているんですよ。

 主人公はその魔光少女のファン。ある日、主人公はひょんなことから魔光少女の正体がクラスメイトの庄川さんであることを知るんですよ。

 でさ、主人公はまたしてもあるタイミングでマスコットと喋るとこを見てさ。どうやら魔光少女だと周囲にバレるとある呪いをかけられるらしいってことを知るんですよ。

 なのにさ、ヒロインは魔光少女だとバレかねないことをいろいろやっちゃってさ。主人公はそれをフォローする。

 フォローしているうちに、このままじゃフォローしきれないからできる限り彼女と一緒にいれるようにしようと考えてさ。

 そうだ友達になればいいんだと考えてさ。

 ぼくと(友達として)付き合ってください!って言ってさ。魔光少女とバレないために友達をつくらないようにしてたもんだから。コミ症なタイプの庄川さんはついはいっと言ってしまいました。

 こうして、あくまで友達になったと思っている主人公と、付き合っていると思っているヒロイン。主人公がヒロインを好きなんだと勘違いし、二人の恋を応援するイケメン男子と。その男子と主人公が付き合っていると考える腐女子なんかも巻き込んでどんどん勘違いが加速するって話です。

 面白いですよ。それぞれの事件に対するキャラの心情を追うことで。その心情のズレを笑うっていうのはさ。

 小説だからできる神の視点に立つ読者の優越感や関係性の尊さによる萌えみたいなのを楽しむための笑みですからね。

 読んでて楽しいんですよ。

 ラストもさ、いつもの関係の破綻からの事件解決に向かう怒涛の流れも思わず手に汗を握る展開だし。フラストレーションが高まり高まったところで、そこを思いっきりズラしてギャグにしたのも面白かったですよ。

 

**勘違いは加速する!?  今後どうなるのか?

 気になるのが続きですね。もし2巻が出るとしたらやはり気になるのが悪の組織ですね。この作品が勘違いラブコメとしてやっていくとするならば。

 インフレとして考えられるのが勘違いするキャラの数を増やすってのがやりやすいですからね。

 まだ魔光少女としての庄川さんもそんな書かれてないしさ。もし、やるとしたならば悪の組織側の何かしらの勘違いをするのではってのがありそうなんですよね。

 後、イケメンの友達と腐女子の子の今後も気になる。王道でいくならさ。この二人も絶対付き合うやん。しかも一筋なわではいかない勘違いラブコメをやる可能性があるでしょ。

 とにかく、2巻が出たら、また追って報告します。