そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

次の敵は巨大なゴーレム軍団!?『くまクマ熊ベアー』7巻について

さて、今回紹介するのはこちら、『くまクマ熊ベアー』の7巻です。

あらすじ(amazonから引用)

捕らわれの姫を救うため(?)、ゴーレムをぶっ飛ばせ♪
さらに!引きこもり少女は異世界でスイーツ革命も巻き起こす!?

黒虎(ブラックタイガー)の解体にはミスリルナイフがいるらしい。
でも鉱山にはゴーレムがいて、世はミスリル不足!! 
ユナはフィナをエレローラの元に残し、討伐に向かう。
クマパンチでゴーレムを倒し、早くフィナを迎えに行かなくちゃね!
クリモニアの街では、イチゴのショートケーキも再現。
冒険もスイーツ作りも順調で、ユナの異世界生活はますます充実するのです。
最恐クマっ娘ユナの冒険、第7弾!

今回の読みどころは、ゴーレム軍団との戦いとスィーツ店の2つです。

目次

ゴーレム軍団との対決

今回はさ、ユナちゃんがさ、とあるモンスターを解体するためにミスリルナイフをつくるってことで。その材料となるミスリルがほしいんだけど。王都の近くにあるミスリルが採れる鉱山にはゴーレム軍団がいる。
そいつらをどうやって退治しようかってのが、今巻の前半の見どころです。
町を発展させるイベントとボスモンスターを倒すイベントを交互にやっていくって型がさ。だいぶ、固まってきたな。読んでて、思いましたね。
今巻、モンスターとの戦闘と町の発展がちょうど半々で書かれててさ。ストーリーラインがきれいなんですよ。
後、鉱山で戦うため、大技が打てないって状況のため。前半は無双感はなく。それでも、主人公の基礎スペックは高いからキャラとの会話を楽しみながらサクサク読める。それでいて、鉱山の奥にいるボスモンスターと戦う時は、その制限が外れて、無双感がある戦闘シーンがあったからさ。読み応えありましたよ。
そして、今回、重要なのが、クマのシリーズのアイテムの入手ですね。このシリーズの弱いところに、主人公がシリーズ全体を通しての目的を持ってないってのがありましたから。今回出たアイテムがそれにつながるといいなと思いますよ。

スィーツ店をはじめる

そして、『くま、、クマ、熊、ベアー』の魅力である。町の発展要素もしっかりありましたね。今巻はケーキでした。
キャラが増えるたびに、ユナちゃんが経営するお店もどんどん多角化していく様は読んでておもしろいですよね。
全身、クマさんの格好をするユナを最初は不審がりながらも、だんだんと彼女の人柄に惹かれ。彼女を尊敬するようになる。
で、その象徴として、街に一つクマを模したお店ができるってのがさ。『くま、クマ、熊、ベアー』の魅力なわけだからさ。
もし、アニメ化することになったら。徐々にクマの建物やクマの格好をする人が増えていくってとこもちゃんと描いてほしいです。

チートの末の浅草一郎コース

でさ、今巻を読んでて思ったのがさ。『くま、クマ、熊、ベアー』がこれから進んでいく路線ってのはさ。いわゆる浅草一郎コースなんじゃないかな。
浅草一郎ってなにかっていやさ。こち亀の両津勘吉が寿司屋で働きはじめたときにマトイ家で呼ばれるようになった名前だよ。
レモンもゲバルトも一郎って呼んでてさ。じつはこち亀ってさ。それ以前は平気で銃をぶっ放す過激なギャグ漫画を押し出してさ。その後で、時代ごとの話題の商品で遊んでみて語ってみるさ。現代のユーチューバーみたいなことをやってたんだけどさ。
その後でさ。浅草一郎って名前を手に入れたことで。家族の中にいる両さんってのがさ。出るようになったやん。
『くま、クマ、熊、ベアー』は早い段階でその路線に切り替えた作品なんですよね。
一巻の時はさ。クマの格好をした女の子が驚異的な能力でモンスターをどんどん狩っていくていうさ。ギルドで舐めてたアイツはすごいやつって話だったんだよ。それがさ、冒険者として名をあげた後でさ。貧しい孤児院を転生前の知識で助けようってはなしになってさ。店の経営をはじめてからがかなりおもしろくなってきたんですよね。
そっからさ、かわいいクマの格好をした女の子が強いヤツって流れからさ。かわいいクマの格好の女の子が自分の周囲の世界をどんどん可愛くしていくはなしになっていってる。それが読んでておもしろいんですよね。
それが顕著なのがさ。今巻のさ、悪いヤツが誰もいなくなった感だよ。前はさ、わりと領主や大臣に悪いヤツがいてさ。そいつを懲らしめる勧善懲悪の要素があったんだけどさ。感が進むごとにその悪いヤツがモンスターになっててさ。
いろんな町のモンスターを倒しながら、倒した先でお店の従業員をみつけて。クマの定食屋やケーキ屋をはじめるってはなしになってさ。
これがさ、視覚的に楽しめる作品になる大きな魅力になってるんですよね。

そよなわけで、僕は読んでてスゴイおもしろかったんで、ぜひ、最新刊を買ってみてください。