そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『くまクマ熊ベアー』9巻について

さて、今回紹介する作品はこちら、『くまクマ熊ベアー』の9巻です。

くま クマ 熊 ベアー 9 (PASH! ブックス)

あらすじ
ミサーナの誕生日パーティーも終わって、ほっとしたのもつかの間、
ミサが攫われるという大事件が発生!
激怒したユナは「ブラッディーベアー」の本領発揮、ミサの救出へと向かう!!
そんな騒動ののち、今度は王都のクマハウスの前で行き倒れの少女を発見。
薄緑の髪、特徴的な長い耳を持つエルフの少女は、故郷のピンチを救うべく、
出ていった姉を探しているという。
エルフの村……なにそれ、ぜったい行ってみたい!
ユナは姉妹に頼んで一緒に行くことに……。

噂の熊クマっ娘、お次に目指すはエルフの村!

今回はシリーズ全体の魅力について話した後で、さらわれたミサの救出、餅つき、再び悪い人のいない世界、の順にお話しいたします

シリーズ全体の魅力

『くまクマ熊ベアー』は、シムシティ的な主人公の行動の成果が町の発展に現れる作品です。
内政チートや、現代知識チートものに多いストーリーラインです。

1巻では、転生したらクマの装備を手に入れたけどそれが強かったって話です。周囲の冒険者はクマの装備のユナを舐めますが後でそのチートぶりに驚きます。

これぞ映画でもよくある「舐めてたアイツは強かった」ってヤツですね。

中学生の頃に小説を書くと、無意識のうちに書けてたりするんですけどね。

主人公が強い人である場合。序盤で酒場やギルドとかで集団に舐められているシーンを入れた後で、その主人公が大活躍することで周囲が驚くシーンを入れるとさ。読者はスカッとするんですよ。

1巻の前半はそのストーリーラインを活かしたつくりになっています。

さらに、後半で、ユナは孤児院を助けるために、鶏を繁殖させて卵を売ったり、それでケーキを作るようになる。

これにより、ユナは冒険者でありながら、商人としも成功します。そして、町には彼女の象徴であるクマの建物が増え。町の人々もクマの格好をするようになる。

ここがシムシティ的な町の発展により、読者に達成感を与えるつくりになっているんですけどね。『くまクマ熊ベアー』の場合はかわいいクマの建物と格好という視覚的に明確にわかるように作られています。

アニメ化企画が進行中らしいんですけど。もしアニメ化するならこの辺を抑えたシーンを作っていただきたいですね。

では、9巻の感想に移りましょう。

さらわれたミサの救出

8巻と9巻はシリアス回でしたね。前巻で確執のあった領主の息子の策略により、ミサはさらわれてしまいます。

『くまクマ熊ベアー』は、3巻以降は悪い人間が出てこず。ずっと村、あるいは町の発展を妨害するモンスターが唯一の敵役として出る場合が多かったので。これは少しハラハラとしました。

いいタイミングでストーリーラインをズラして意表を突かれました。

餅つき

そして、また新しい現代知識チートが出ましたね。今回は餅です。

これは今までのキャラクターに餅を配ることでその反応を楽しむという。テルマエロマエ的なリアクションで読ませる話。それと、あのキャラが見たいっていうサービス回ですね。

みんなで餅を作る様子は、読んでて楽しい。

再び悪い人のいない世界

今回、後半でユナはエルフの村に行くことになります。9巻では、旅の道中を描いて、もうすぐエルフの村につくんだろうなってとこで終わりましたね。

その道中で、ユナはあるミッションのために尽力を尽くすんですが。その時の話でふたたび悪人のいないルートに入ったなということがわかりました。

次の巻のエルフの村ではどんなことがおきるのか。今から楽しみです。

では、続きも追って報告いたします。