そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

仮面ライダーゼロワンの一話について

2019年9月1日、仮面ライダーゼロワンの第1話が公開されました。


感想

スゴい面白かったです。
まず、戦闘シーンがカッコいい。
主人公は科学の超技術により、ライダーとしての戦闘方法をラーニングしているので。その後の戦闘がとてもキレキレ。
見た目もカッコいいけど、異形としての怖さがあります。夜中の戦闘が見たくなりますね。
しかも、バスのギミックを利用した演出やヒロインの社長秘書が投げた武器が当たってしまう場面から、彼の性格、こんなライダーなんだぜってのが伝わってきます。

それと、サクサク進むのがよかったですね。
最近、有料の動画チャンネル、東映ファンクラブでいろんな仮面ライダーを見てるんですが。仮面ライダーの一話って、けっこう難しかったり、シリアスすぎたりすることが多いので。素人には敷居が高いんですよね。
それが、今回は主人公の目的、世界観、キャラクター性がテンポよく動いてくれてるので。一話からこの作品は面白いって乗れるんですよ。

最初の一歩を止めるものが敵

今回のテーマはAI。
主人公のいる世界ではヒューマノイドという、自分で物を考えて行動できるAIが搭載されたアンドロイドみたいなのが社会を支えている。
主人公の祖父はそんなヒューマノイドを生んだ会社の社長。そんな祖父がある日、遺言を遺して死んでしまう。
その遺言の内容が、会社のヒューマノイドが暴走して人類に危機を及ぼす。それを止めるにはゼロワンドライバーしかない。これを装着できるのは我が社の社長のみ。
そして、社長に任命されるのは主人公であった。
もちろん、会社の経営陣は大反対。そんななか、ヒューマノイドの一人が暴走する。

ザックリ語るとこんな話なんですけどね。
面白いのが、Twitterでも話題になった、物語の最初の被害者であり、暴走したヒューマノイドでもあった腹筋崩壊太郎。

腹筋崩壊太郎、お笑い芸人である、なかやまきんに君が演じる、人を笑顔にすることが仕事のヒューマノイド。
彼はヒューマノイドとして、くすくすドリームランドで働いていた。そんな彼は自分のギャグで人を笑顔にできることに充足感を感じ。その感情の目覚めに自分自身も戸惑っていた。

暴走するヒューマノイドは、自我が目覚めるはずだった。しかし、悪役がその進化を利用して人類を滅亡させるためのヒューマノイドとして改造します。

暴走するヒューマノイドは自我を手に入れるはずだった。この情報は本作の悪役と、僕ら視聴者しかまだ知りません。主人公はあくまで人々に危害を加える存在として彼らを倒します。そこがさらに悲しいんですね。

ここで重要なのが、AIの自我の目覚め、という時代を次のステージに進めるための第一歩が、何者かによって邪魔されている。主人公はそれを止めるために戦っている、ということです。

しかも、その悪役たちが根城にしているところが過去に起きたなんらかの事件で廃墟となった都市で。彼らは昔、うまくいかなかったある事件をもう一度起こすためにヒューマノイドを暴走させている。

ここらへんを抑えると、この悪役たちはあの時の日本をもう一度と考えるクレヨンしんちゃんオトナ帝国の逆襲みたいなやつらだと考えられます。

つまり、時代を先に進めたくても、それを帰省して今の状態を保とうとする考えが、低迷した経済や社会を生み出してるじゃないかって問いかけがこの対立軸にはあるんです。

そして、ゼロワンはその平成で行われてきたそういったしがらみを壊して、次のステージに進むための最初の一歩を踏み出すゼロワンを生み出そうというのが社会的なメッセージとしてあるのではないでしょうか。

もちろん、今のところの予想です。
いろいろ話したいことがあるのでまた書くかもしれません。

では、また次の記事で会いましょう。

仮面ライダーゼロワン 変身ベルト DXエイムズショットライザー

仮面ライダーゼロワン 変身ベルト DXエイムズショットライザー

仮面ライダーゼロワン DX飛電ゼロワンドライバー

仮面ライダーゼロワン DX飛電ゼロワンドライバー

仮面ライダーゼロワン DXフライングファルコンプログライズキー

仮面ライダーゼロワン DXフライングファルコンプログライズキー