そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『はじらいサキュパスがドヤ顔かわいい』2巻について


はじらいサキュバスがドヤ顔かわいい。(2) ?そ、そろそろ私を好きと認めたらどうですか……? (電撃文庫)
著者:旭蓑雄
イラストレーター:なたーしゃ
出版社: KADOKAWA (2018/12/7)
ISBN-10: 4049122081
ISBN-13: 978-4049122084
発売日: 2018/12/7

あらすじ
えっちなことに耐性なしの純情淫魔、恋愛レッスンに進展アリ?

恋人練習で男性恐怖症が解消された!……はずもなく、ポンコツ加減に磨きがかかる純情クソ雑魚サキュバスな夜美。
二次元至上主義を掲げ、生身の女性に興味はないと意固地に言い張り、夜美への好意を認めようとしないヤス。
搾欲のために描いた新刊イラスト本をひっさげ、夏コミケにサークル参加した夜美は、売り子要員としてヤスを引っ張り出したりと、距離を縮めようと画策。ヨミに挨拶しに来た知り合いの絵師「しろみん」に、ヤスとのイチャイチャっぷりを見せつけたりと、夏の熱気に当てられてちょっと暴走気味?
さらには、二人で恋人のフリをして夜美の実家へ挨拶に向かうことになり?? 恋に悶えるサキュバスラブコメ第二弾!

ヨミちゃんがかわいい

 読んでて思うのがさ、ヨミちゃんがかわいいに尽きるんですよね。
 この作品は一人のヒロインの可愛さを最大限に発揮させるためにどんなキャラを登場させて動かすかっていうのがうまくできているなと思います。
 もちろん、ヨミちゃん以外も可愛いんですけどね。他の作品と比べて、新キャラが正ヒロインの出番を食わないんですよ。
 新キャラたちも新キャラとしてすごい魅力的なんだけど、最終的にヨメミちゃんが一番かわいいよねに落ち着くのがいいんですよね。
 物事を大きく動かすためのヨメミとヤス以外の登場人物が物語を動かすための役割を果たしつつもちゃんとドキッとする瞬間もあってさ。
 そのドキッとする瞬間がその後のヨメミちゃんとの絡みで上書きしているとこがいいんですよ。

主人公の葛藤

 それと、主人公の葛藤も今回よかったですね。主人公はヨメミちゃんのママとパパと邂逅することで自身の気持ちと向き合うことになります。
 これが今回の作品全体の緊張感、先を読み進めたくなる気になることになっているんですよね。
 1巻の時で十分わかってたけど、この主人公、めんどくさいヤツだからさ。また、なやんでるわ~と思うんだけどさ。
 なんだかんだヒロインがピンチの時に助けるってアクションを重ねているからさ。
 嫌な奴って思わないんだよね。
 そこから、彼の心の中のつっかえが取れる瞬間もよかったですよ。

サキュパス界について

 本作でちょいちょいサキュパス界というものが、読み進めていくたびに気になっていきますね。
 果たしてどういったところなのか、知りたくなっていきます。

 では、次巻も追って報告いたします。

はじらいサキュバスがドヤ顔かわいい。 ライトノベル 1-3巻セット

はじらいサキュバスがドヤ顔かわいい。 ライトノベル 1-3巻セット