そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ……』について

さて、今回紹介する作品はこちら、『陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ……』です。


陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ…… (ファンタジア文庫)
著者:佐倉唄
レーベル:富士見ファンタジア文庫
発売日: 平成30年7月20日
出版社: 株式会社KADOKAWA
ASIN: ISBN978-4-04-072817-9

あらすじ
陰気な少年・九条静紀はひっそり学生生活を忍んでたが校内一陽キャラな女子・春日陽奈から突如告白される! 陽キャのノリに辟易して断るも「あたしを理想の陰キャに変えてください!」と陽奈からまさかの宣言が!?


陰キャラである九条静紀は突然、学園一の陽キャラな美少女、春日陽奈に告白される。断ろうとしたら、その子があたしを理想の陰キャに変えてと言うって話です。

クラスの美少女に自分の中にあるキャラクター性だったり、オタク趣味だったりを教えるって流れは最近の王道ですね。

上手いですよ。秋月咲夜という主人公の理想的なボッチ生活の象徴とも言えるキャラを出して、陰キャとして充実している主人公を演出する序盤。そこから「ヒロインとの出会い」により特別進路応援部にはいることになり、日常が大きく変わってしまう。
そこから、陽奈からの告白、お試しデートを行うと、彼女と自分との違い。価値観の相違みたいなのが主人公にとっていやだったのがわかります。

主人公は陰キャで、その生活に満足しているって描写が長ったらしい心理描写じゃなく、アクションとイベントを重ねることでキャラ立てしているからクドくなくて好みの味でした。

陽奈と主人公の話として描きながら、今後活躍するであろうヒロインたちともワンエピソードずつイベントをいれているところもいい。

手に取るきっかけは陽奈ちゃんなんですけど。ほかのヒロインも可愛いなって思うからさ。続刊が今から楽しみです。

今の時点で三角関係の予感がするのがワクワクするんですよね。

では、続刊も追って報告いたします。