そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『日本人の9割が知らない遺伝の真実』について

 さて、今回ザックリ解説するのはこちら、『日本人の9割が知らない遺伝の真実』です。

 

目次

 

**はじめに

 この本は以前、岡田斗司夫ゼミでこの本の作者さんとの対談で知りました。わりと面白い内容でしたんでまとめます。

 最初にかけっこ王国を例に出した上で、今の日本はこうですよって話をした上でさ。なんで遺伝について話されなくなったのかって経緯を説明するために優生学の歴史を語った上で、こういう資料があるので、知能、性格も心もいでんしません。環境を整えてもダメです逆に格差が広がります。

 ですんで、遺伝の事実を受け入れた上でこうしましょうってはなしです。

 

**かけっこ王国について

 まず、かけっこ王国の話を例に出します。かけっこ王国ではかけっこが速い人が優れた人だと考えられています。かけっこ王国では子供のうちに学校でかけっこの速さを競い、100メートルの記録で将来が決まります。

 マラソンランナーになりたい人も、子供のうちに成績が悪ければなれません。研究者になりたい人もかけっこがはやくなければ大学に行けません。そうやってかけっこを頑張って、成功した人のほとんどは社会に出るとかけっこをしなくなります。

 みんな、かけっこをやるのに疲れてしまいまうのです。

 これが今の遺伝を無視して勉強の成果を努力だけだと考える学校教育ですよって話なんですよ。

**悪名高い優生学

 遺伝の事実を無視していることの不平等さを説いた上で。なぜ、遺伝によるそれぞれの能力値の違いを無視するようになったのかって話をする上で優生学の歴史に話が移ります。

 まず、ゴールトンが、ダーウィンの進化論に影響を受けて。天才や才能は遺伝するもので、人間の文明によって本来だったら自然淘汰される弱者が守られてるよねって言いますあ

 そしたらナチスのヒトラーは、それならアーリア人の血こそが未来に残るべき優秀な血筋だと考え、ユダヤ人を滅ぼします。

 だから、もうこの話はもうしないどこってなったんですよ。

 だから、バートンにより、双子をテストしてみたら似通った結果が出たからやっぱ遺伝はあるんじゃんって言ったんだけど。死後にあのデータは嘘だと言われました。

 他にもリチャード・ハンスタインの『IQと競争社会』、ハンスタインがチャールズ・マレーとの共著、『ベルカーヴ』とかも出たんですけど、遺伝については認められなかった。

**知能、性格は遺伝する

 じゃ知能ってなんぞやってことでさ。知能検査の歴史について話してさ。でっ、現在使われているのがビネラーさんのをデビッド・ウェクスラーさんが改良を加えた知能検査が主流だと。

 知能ってのがさ、ボーリングさんが知能検査の結果が知能だと言ってるそうだ。それは適当でもなんでもなく。地道に能力を定義づけ査収されたたくさんのデータと概念を責任持って論文に出したものだそうだよ。

 でさ、現在では一つのことができれば他のもできるっていう一般知能でなく。知能には◯種類あって、それぞれの能力値を測る多重知能理論が主流。

 だけど、つまりは社会的に認められる能力が表に出るため。それ以外がわからないのがこれの難点です。

 また、そもそも能力というのはいくらでも定義づけができます。女子力、鈍感力といくらでも。そうしたほとんど能力を測るテストはたくさんのデータをもとに信頼性と妥当性を検証したものではない。

 その条件を満たすのは、知能検査、いくつかの性格診断、TOEIC、大学のセンター試験くらいでしょう。

 でさ、教育機関ができて環境が整えられ、遺伝の差が出ますってはなしと。前頭前野を調べていくうちに知能はこの5種類に分けれそうだって話になり。

 最近では、GFPっていうIQとは別の概念があるらしいよってとこで次に移ります。

**心も遺伝する、環境論の否定 

 心や性格は遺伝するのかって話で、ここでは悪名高い優生学で触れた双子による研究結果の内容が詳しく載ってる。

 でさ、とは言っても双子も同じ環境にいるんだから似たような資質を持つのは当たり前なんじゃないかって話になるんですけどね。たしかに環境によっての影響も考えられてそれは共有環境とここでは言うそうです。しかし、そうした同じ行動を取るのは行動遺伝学によって説明できるらしくってさ。

 人間の能力は共有環境プラス遺伝なんだから、平等な環境を整えればそこで遺伝による差が明確になると指摘しています。

 

**その上での未来の提案

 そういった遺伝による能力の差を説明した上でさ。じゃあ、親を見れば子供の将来はわかるのかって話になるんだけどさ。そういう単純な話じゃないそうなんですよ。

 なんでも、遺伝的に劣ってるようにみえても、べつの遺伝子と組み合わさるとじつはスゴイ遺伝に変わることがあるそうです。

 だから、一見劣った特性も環境や組み合わせによって輝くと書いてます。

 

 何回か読み返したんですけど、ここ読み飛ばしたかなってくらい話飛んでる気がしますね。

 

 後は遺伝子に対しての豆知識をいくつか入れた上で。社会は子供の頃から積極的に色々な仕事が経験できるキッザニア化したほうがいいと語っています。そうすることで、自分の向いている道がわかるはずだと語っています。

 

**おわりに

 こんな感じでザックリ語りました。オススメの本なんで是非読んでください。後、これを読んだ後は中村敦彦の天才の証明をオススメします。

 人はルールに縛られずに自分の能力が活かせる環境をつくることで成功するみたいな本です。

 この2冊を読むとちょうどいい感じになりますよ。