そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『佐伯さんと、ひとつ屋根の下』について

さて、今回紹介する作品はこちら。

著者、九曜さん。
カクヨムで連載、第一回カクヨム小説大賞特別賞、受賞。
2017年2月28日出版。

ファミ通文庫の『佐伯さんと、ひとつ屋根の下』です。

あらすじ
高校二年生の春、ひとり暮らしを始めるはずだった僕こと弓月恭嗣は、何の冗談か不動産屋の手違いで、ひとつ年下の佐伯貴理華さんなる女の子と同居するはめになってしまった。やたらと距離を縮めてきたがる彼女に、ささやかな抵抗を続ける僕だったが、なんと彼女も同じ高校! 学校でも家でも彼女に振り回される日々が始まって――。常に冷静な弓月くんと、とびきりの美少女なのにちょっとHな佐伯さんが繰り広げる同棲&学園ラブ・コメディ、開幕です。

目次

美少女との同居

今回の話の目玉が美少女との同居です。
一人暮らしをするはずだった弓月くんはさ。春休みに入居予定の部屋にいってみたら。なんと不動産屋さんの手違いで、一年の美少女、佐伯さんと部屋がブッキングしてしまう。
お互い、一人暮らしをしなくてはいけないと考えている二人は同じ家に二人で暮らすルームシェアをはじめるってのが今回のはなしです。

まさに、佐伯さんと、ひとつ屋根の下なわけなんですね。

でさ、この佐伯さんがさ。なぜか弓月くんをからかうんですね。お風呂いっしょにはいらないとか。水着選んでとか。

個人的にはさ。弓月くんの見た目がわりとショタでさ。佐伯さんがお姉さんな見た目でさ。でも学校では先輩と後輩でさ。家では、佐伯さんに振舞わされちゃう弓月くんって関係はさ。グッと来ちゃってグットですよ。

しかも、佐伯さんがからかっててもさ。えっちぃシーンはないんですよね。弓月くん、マジメだから。佐伯さんもそれがわかってる。だから一線を超えない健全な関係。いいですね。

えっ、好きになるのに理由はいらないんですか⁉︎

でさ、読んでてビックリしたのがさ。いつの間にかさ、佐伯さんが弓月くんを好きだってはなしになっててさ。弓月くんも気づいてて。だけど、お互いなにかしらの理由があるのか言い出さないってのがあるんだけどさ。

思ったよ、俺。えっ! いつの間に好きになったのって。

これさ〜、俺、『君の名は』を観た時もあったんだよ。タキくんがさ、ミツハにさ。スゴいベタな方法で告ったじゃないですか。あの時もコイツ、いつミツハのことを好きになったけって思いましたよ。

あの映画もさ。好きになるきっかけになるようなさ、大きなエピソード、つまり関係を大きく変えるような事件がないんですよね。

じゃあ、二人がお互いを好きになる論拠って何かっていやさ。あれだよね、CMにもなったさ。入れ替わり生活を音楽流しながら写した4分間。あれを見てさ、二人はしだいに惹かれあうようになりましたってさ。俺らは察しなきゃいけないらしいんだよ。

佐伯さんと、ひとつ屋根の下もさ同じなんですよね。これもさ、春休みにダブルブッキングがあって、ルームシェアをはじめましたってなってからさ。その春休みをふっとばしてさ、入学式があってさ。同じ高校だったのかよって流れになるんだけどさ。

3月の下旬って、最初に主人公から言ってることから察するに何週間かあったわけでさ。そこで好感度が一緒に暮らすうちに上がったと考えるべきなんですよね。

美味しいとこだけ口に届くようになってるんでしょうね。

ゆったりとしながらも水面下で広がるハーレム

もちろん、読んでて面白かったし。2巻3巻も出てるらしいから読むつもりなんですよ。
これさ、かなり文章や展開がゆったりしてる。
でさ、なんとなくダラダラと、面白いなと思って読んでるとさ。
最後の最後で、あるキャラが出てきてさ。主人公と佐伯さんの三角関係になるかもってとこは気になってるんですよ。
ですので、続きも追って、報告します。

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