そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『異世界お好み焼きチェーン〜大阪のオバチャン、美少女剣士に転生して、お好み焼き布教』について

 さて、今回紹介する作品はこちら、『異世界お好み焼きチェーン〜大阪のオバチャン、美少女剣士に転生して、お好み焼き布教』です。

 

あらすじ

人類最強の存在、それは当然大阪のオバチャンである!!
だから異世界最強の美少女剣士に転生するのも必然!!!
ハルナは文句なく大阪のオバチャンだったが、事故で死んでしまい、女神に“異世界でお好み焼きを布教する”という使命を託され、最強の美少女剣士として異世界に転生させられてしまう。チートなステータスによってあっという間に一財産作ったハルナは、ダンジョンで死んでいく人間を減らしたいと、ダンジョン中層に店を開くことになる。後に一大外食産業チェーンとなる『ハルちゃん』グループの快進撃は、ここから始まった----

 

 なろうでピカイチの筆の速さを持つ森田季節さんの新しい作品です。面白いですよ。この本一冊ぶんで綺麗に完結した異世界グルメもの。地方ネタをふんだんに取り入れた濃いキャラクター。なにより、大阪のオバチャンを体現したハルナのキャラクター性がすごいです。

 

 今回、この作品の魅力であり、オススメできる点でいいところはさ。主人公が持っている料理知識で成り上がって、さまざまなキャラと交流して、最終的に転生した異世界が抱えていた最大の問題を解決するまでが綺麗に一巻でまとまっているんですよ。

 

 だから、今まで森田季節さんの作品を読んだことないって人には入門書や試しの一冊目としてもオススメできます。

 

 また、作中に出てくる。地方ネタをふんだんに使った濃いキャラクターたちも魅力です。異世界獣人でツンデレの王道的なキャラクターのナタリアはかわいいし。京女のカレンや、中日のドラゴンだったりのさ。キャラを立てるための地方ネタの本気度がすごい。

 

 その地方に実際に行ってるか、住んでなきゃ絶対に書けないネタばかりだし。俺、これ読んではじめて知ったよってネタがかなりあります。

 

 なによりさ。大阪のオバチャンから転生したさ。ハルナのキャラクターの濃さがかなりすごいんだよ。いそう感がハンパないっていうかさ。作者はいるって知ってるって感じもするしさ。最初から最後まで大阪の小ネタを詰め込んでいくスタイルにはさ読んでて圧倒されますよね。

 

 オススメの一冊なので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

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