そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『神アプリ曰く私たち相思相愛らしいですよ』について

さて、今回紹介する作品はこちら、『神アプリ曰く私たち相思相愛らしいですよ』です。


神アプリ曰く、私たち相思相愛らしいですよ? #【攻撃力】全振り幼なじみは俺がデレるとすぐヘタレる (MF文庫J)
著者:真野真央
レーベル:MF文庫J
発売日: 2018/7/25
出版社: KADOKAWA / メディアファクトリー
ASIN: B07DVY4F2H

あらすじ
翔の幼なじみ・凛珠は積極的なのにこちらがデレるとすぐにヘタレる。おかげで初恋同士だったが結ばれず、信頼度抜群のコミュニケーションアプリでも相性度は1%―と嘆いていたら、翔の恋愛力ステータスが幸運全振りに!?すると相性度最高な女の子との運命の出会いが早速訪れ、素敵な恋が始まると期待したのだが…。乙女チックな後輩や婚約を迫ってくる同級生など一筋縄ではいかない運命の相手が次々と出現!さらには凛珠の反撃も始まり―。おめでとうございます!お二人は幸せ間違いなしの相思相愛です!(一体誰と!?)「相性度1%幼なじみ」VS「運命の出会い」ステータスが鍵を握る青春ラブコメ開幕!

どんな話か

この作品は現実の世界にもしこんな道具があったら、というドラえもんてきな話です。
作中でがLstatus(エルステ)という恋愛力をステータスで測るアプリがあります。恋愛力は5つのステータスにわかれています。攻撃力、防御力、バイタリティ、メンタル、テクニック、幸運の5つです。
さらに、このステータスを参考に、互いの相性度を測ることができる。相性度が95%の者が近くにいれば運命の出会い鐘がその場で鳴る。

この作品の主人公、友柳翔は幼馴染の火澄凛珠のことが好きでした。しかし、凛珠は攻撃力には全振りだが、それ以外は0のため積極的なのに翔がデレるとすぐにヘタれる女の子だった。そのため、相性度は1%。

そんなある日、突然、主人公のステータスが幸運が100にそれ以外が0の極振りに変わる。さらに、大町花楽、佐伯裕子との間に運命の出会い鐘が鳴り、2人から好意を寄せられる。
相性度1%の幼馴染とアプリが示す運命の出会いのどちらを選ぶのか、という作品です。

下着フェチ

ジャンルとしてはハーレムもののラブコメ。もちろん、サービスシーンもありありのこちら。読んでてわかるのがさ。作者の下着フェチですね。イラストレーターのあずーるさん。女の子の服からチラッと見える下着ってシチュエーションがめちゃくちゃエロいんですよ。

バイタイリティ極振りの大町花楽はデートに主人公に自分の下着を選ばせていますし。メンタル極振りのクーデレの佐伯裕子の夜這いのシーンは着物からちらつく白い下着とかかまあエロい。

肉体的な魅力を封じ込めているブラだったりがさ。恥らいつつもチラッと見せることがさある種その先の行為に期待を持たせる瞬間だからこそエロいっていうのがさ。挿絵の人も書いている人もわかっているっていうのはさ。すごい貴重。正直に言えばこれだけで2巻が買いたくなりますね。

文明肯定

こういう特別なアイテムが現実世界にあったらって場合はさ。あくまでそのアイテムはきっかけに過ぎなかったり、それに頼りすぎると、身を滅ぼしたりするんだけどさ。

この作品では、あくまでスマホのアプリでさ。活かすも殺すも主人公次第って扱いになっているんですよね。

この辺は意外だなと思うと同時に、自分のセンスの古さをちょっと実感しちゃいましたね。

今回の話もさ、ヒロインたちは相性度の高さから主人公を好きになるんだけどさ。もちろん、それ自体に対する葛藤もそれ相応にあってさ。そのうえでそれぞれのアプリに対する向き合い方があるってのがさ。キャラクターそれぞれの魅力位繋がっているんですよね。

今後の期待

下着云々は置いといてさ。じつは1巻のラストで驚きの展開があってさ。どうなるのって感じだったからさ。2巻も引き続き読んでいきたいですね。

それでは、2巻も追って報告いたします。