そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまったについて

 

 さて、今回紹介する作品はこちら、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった』。

 

あらすじ

頭をぶつけて前世の記憶を取り戻したら、公爵令嬢に生まれ変わっていた私。え、待って!ここって前世でプレイした乙女ゲームの世界じゃない?しかも、私、ヒロインの邪魔をする悪役令嬢カタリナなんですけど!?結末は国外追放か死亡の二択のみ!?破滅エンドを回避しようと、まずは王子様との円満婚約解消をめざすことにしたけれど……。悪役令嬢、美形だらけの逆ハーレムルートに突入する!?恋愛フラグ立てまくりの破滅回避ラブコメディ★

 

 タイトルでわかるとおり、乙女ゲームの悪役令嬢に転生する主人公、カタリナが、このままだと本来の主人公が男性キャラとくっつく時に破滅しちゃうからそれを阻止するために必死で生きようってはなしです。

 

 悪役令嬢転生ものの面白いところが、ゲームだと破滅することになるっていう結末を知ったうえで、その運命を回避しなくてはいけないって目的がはっきりしてるとこですね。

 

  さらにいいのが、主人公のカタリナのキャラですよね。彼女は破滅するのを避けるために没落しても働けるように農業を勉強したり、剣と魔法を幼い頃から修行するわけなんですけど。これでチートになるかと思いきや。農業以外てんでダメ。しかも、その農業は趣味になるんですね。

 

 でもですね、それがまわりまわって周囲のキャラとの関係につながり最終的に惚れられる。コメディたっぷりのカタリナの視点と惚れるキャラの視点を交互にやって。すごい勢いで一巻で5人のキャラがカタリナに落とされるんですね。

 

 悪役令嬢もののなかで、一番コメディ色がつよいのでオススメです。