そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『魔王と勇者に溺愛されて、お手上げです』について

さて、今回紹介する作品はこちら、『魔王と勇者に溺愛されて、お手上げです!』です。


魔王と勇者に溺愛されて、お手上げです! (ビーズログ文庫)
著者:ぷにちゃん
レーベル:ビーズログ文庫
発売日: 2018年7月14日
出版社: 株式会社KADOKAWA
ASIN: ISBN978-4-04-735185-1

あらすじ
オレ様魔王・ノアの秘書官として働くクレアは、彼の大のお気に入り。しかし突然魔法陣に吸い込まれて――気がつくと宿敵である勇者イルヴェルトの下に召喚されていた。しかも『聖女』として! 魔王城へ帰るべく、しぶしぶ魔王封印の旅へついていくことにしたけどこの勇者……聖女のことが好きすぎる!? 二方向から溺愛されまくりの激甘ラブコメ!!

小説家になろうのURL
https://ncode.syosetu.com/n2303ep/

オレ様魔王とヤンデレ勇者の2人に迫られる三角関係を扱ったラブコメです。
主人公のクレアは魔王のノアの秘書官として働いています。そんな彼女がある日、魔法陣に吸い込まれたら聖女として宿敵の勇者に召喚される。

2人の王子様による三角関係がきれいに描かれていますね。読者としては勇者と旅するところからの時間軸で読むわけですから。オレ様魔王のノアのアピールタイムが1巻の中にちゃんとはいるのかどうかが心配だったんですが。

ちゃんと後半でいいかんじにイチャコラしたイベントをこなして印象付けている。勇者のほうも、昼のイベントで優しい面を見せた後で、夜に主人公がスパイ目的で寝室に侵入した際のイベントで昼と夜に見せるギャップがロールキャベツ男子っぽくていいですね。

1巻だけを読んだ場合の感想としては、関係性の尊さが中心となるので、この恋の行方が3人の中だけで完結しているように見える。どちらかを選んで結婚した場合、3人以外の周囲がどんな反応を示し、どんな変化が起きるのかがわかりづらいので、盛り上がる場面が少ない。あくまでファンタジーではあるも、イチャラブな日常がメインの話だからでしょう。

3角関係のパワーバランスをうまく整え、イベントも好きなのが多いので、2巻も引き続き読みます。