そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

張り合わずにおとなしく人形を作ることにしましたについて

 さて、今回紹介する作品は、「張り合わずにおとなしく人形を作ることにしました」。

 

あらすじ

「私が乙女ゲームのライバルキャラ!?」  9歳のある日、前世の記憶を取り戻したアルティリア。彼女は魔法学院を舞台とした乙女ゲーム、『ルーンナイトコンチェルト』の噛ませ犬の公爵令嬢に転生していた。原作通りにいけば、待っているのは過酷な運命。 ……って、せっかくの第二の人生、悲劇のヒロインなんてお断りだ! だったら、原作から外れてしまえばいい。“自分にしかできないこと”より“みんなができること”が重視されるこの世界。ルート回避のために、世界でアルティリアだけが持つ力――布と糸でできたモノに命を与える力――人形魔法を極めてみせます!!

 

  またしても悪役令嬢もの、3冊目です。今度の転生はお人形さんをあやつる貴族の娘。悪役令嬢ものの魅力といえば、やはり大事なのは破滅の運命からどう逃れるかっです。

 

 今まで紹介した作品は、魔法学園に入学すれば、本来のヒロインと衝突するため、入学するまでにどういった準備をするかってのが話の肝になっていたんですけどね。

 

 なんと主人公はこの学園自体に行かないことを選ぶんですね。でっ、乙女ゲーでは、特に秀でていなかった人形魔法を幼い頃から鍛えることで留学することを選ぶ。

 

 この人形魔法がいいんですよね。騎士とか、サボテンとかを模した可愛いお人形さんが主人公の魔法で意志を持って動いてるんですけどね。これがいいんですよね。中二病的なカッコイイ戦闘シーンがありながらも、少女漫画系ファンタジーのようなかわいい雰囲気が作品全体にある。

 

  恋愛もあるけども、戦闘、異能バトルの要素が強い作品でもあるので、そっちが好きな人にもオススメです。