そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『エルフ嫁とNEWライフ!(美少女文庫) 』について

 今回紹介する作品は、『エルフ嫁とNEWライフ』です。

エルフ嫁とNewライフ! (美少女文庫)

どんな作品か

 幼いエルフのミーシャはひょんなことから、主人公のいる現実世界に迷い込んでしまう。
 それを見つけた主人公は当面の間、彼女の世話をする。なんとか異世界へとミーシャは帰っていく。
 何年か経ったのち、上司のブラック企業に疲弊しながらも家に帰る主人公。
 そんななか、家にミーシャがやってくる。成長した彼女は恩返しとして主人公のお嫁さんになりたい、と言う。
 その後、同棲生活、身体を重ね、ミーシャも配信者としての仕事を見つけ、主人公のいる世界に馴染んでいく。

どこが面白いか

 エルフとの出会いの場面が幼い頃。そこから、何年か経ってから恩返しとして現実世界に戻ってくるエルフ。
 玄関を開けたら、運命の再会+求婚がスピーディー。異世界人との同棲生活が丁寧に描かれている。
 社会人の主人公の生活を描きつつ、配信者としての活動の準備をはじめるミーシャ。
 ミーシャの支えによって、主人公の生活が向上していく流れも面白かったです。

キャラクターの魅力

 ミーシャがとてもかわいい。魔法によって、主人公のいる世界について知識として知っているミーシャ。
 しかし、知識だけでは難しい問題もある。そのため、主人公に支えられて、現実世界に適応していく。
 エルフとの同棲生活のイチャイチャを描きながら、異世界人が現実世界で生活基盤を作っていくにはどうすればいいのか、というサブストーリーも面白かった。
 主人公と一緒に暮らしたい。そのためなら、主人公のいる世界に馴染みたいと努力するミーシャはとても魅力的だ。

どうエロいか

 突然同棲して彼女とイチャイチャというストーリーの枠組みとしての日常の延長としてのエロへの移行がとてもいい。
 やるぞって感じじゃなく、やって当たり前みたいな流れがとてもいいですね。
 エルフがどうやって生活基盤をつくるのか、というサブストーリーがありながらも夫婦という関係性が作られていたので、とってつけたような感じがなく、ストーリーとエロがバランスよく整列している。

 おすすめの作品です。ぜひ読んでみてください。