そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『スコップ無双2』について

さて、今回紹介する作品はこちら、『スコップ無双2』です。


スコップ無双2 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ (MF文庫J)
著者:つちせ八十八
イラストレーター:憂姫はぐれ
レーベル:MF文庫J
発売日: 2019/5/25
出版社: KADOKAWA/メディアファクトリー
ASIN: B07QZC8DKW

あらすじ
砂漠のドラゴンをスコップ波動砲で撃墜したアラン達は水の巫女改めすこ巫女・ユリアの温泉スコップ(えろい)を満喫しつつ、オーブ探索の旅を続けていた。
次に訪れた氷の国では古代の賢者・リーズフェルトの記憶を鉱夫禁忌教典で掘り起こし、敵を鉱夫隕石招来で一撃粉砕。オーブも楽勝入手。
とてつもないスコップ無双で旅は順調そのものだがリティシア姫はふと不安を覚える。
オーブが集まれば旅は終わり、鉱夫様ともお別れ。
それでもお傍にいたい姫は、なぜか世界征服の決意を固めてしまう。
「私は人を超えます――すこぷりんせすですこっぷ!」
震えよ人類、これが究極のヒロインだ。

オーブを集めるロードムービー

スコップ無双はストーリーラインとしては、いわゆるドラゴンボールの形式を取っている。
旅の目的として、ゴールを読者にわかるようにしたほうが達成感があってですね。オーブという目に見える物質にすることで一つずつ集めていくことでゴールに近づいていることが可視化されているんです。
今回は旅が始まったばかりによくある、主人公はどういうやつか、主人公の旅の同行者たちの決断により、今後の旅の期待感が高まるという構成になっている。

旅の中でのそれぞれの決意

一巻からずっと続くスコップ無双。
能力としては、掘る、埋めるの概念が通じるものにはすべて干渉することができるジョジョじみた能力であることがわかってきましたね。
そんな中、主人公の旅の同行者たちも、それぞれの旅の目的を決意します。
この辺が面白いんですね。今回はお姫さまがクローズアップされましたが、じつはカティアやアリスなども旅での目的が読者に明らかになるように描写されています。
ギャグにしながらもキャラクター一人一人の心理の変化が丁寧に描かれていますから。彼女たちを応援したいと思わせてくれるとこがいいです。

姫はどうなるのか

今回、スゴイのはお姫さまのリティシアですね。一巻の時から、精神的に追いつめられた状態から主人公のアランから助けられる。
白馬の王子さま効果で、彼に心酔するのはわかっていたんですが。その好意が尊敬に変わり、徐々に狂気に陥っているさまはギャグでありながらホラーですね。
この作品、コメディなのにキャラの心理の変化が上手いので先がすごい気になります。

では、次巻も楽しみにしてます。

スコップ無双 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ (MF文庫J)

スコップ無双 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ (MF文庫J)

スコップ無双2 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ (MF文庫J)

スコップ無双2 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ (MF文庫J)