そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

メッセージのイアンがかわいそすぎる

 今朝さ、観てきたんですよ。メッセージ。

 

 言語学者のルイーズさんがさ。国の要請でさ。数学者のイアンとともにさ。地球に降り立った。謎の飛行物体の中に入って、未知の生命体と対話してさ。なんのために地球に来たのか聞いてやるって話なんですよ。

 

 今回話したいことがさ。完全、ネタバレなとこに食い込むからさ。またみてない人はこの下読まないでください。でっかい空白入れとくので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この映画さ。最初に、じつの娘が死んでしまったってとこからはじまるんですよ。その後でさ、主人公が目覚めて、大学に来たら謎の飛行物体が現れたらしいってニュースをみるんですね。

 

 それからもさ、主人公は宇宙人との対話のシーンの後にさ。娘と楽しく過ごすシーンが流れる。

 

 この流れが自然だからさ。ああ、この人は娘を亡くした後も、大学の講師をしてて。死んだ娘がなにか今後の展開に、関わるのかなって思うやん。

 

  ちがうんだよね。

 

 

 まさかとは思うが、映画を観ずにこの先をよもなんてやつはいないよな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 じつはさ、最初の映像は過去の映像でさ。主人公は、宇宙人との対話を通してさ。未来がみえるようになってんだよ。

 ここがさ。心が震える構成なんだよな。なんでもさ。宇宙人の話す言語には過去、現在、未来がなくてさ。それによってさ。未来も過去も同じという概念を学んだ主人公は未来を今の出来事のようにみることができるんだよ。

 

 それでさ。主人公は作中最大の事件、ヤマ場を解決すんだけどさ。そんなことはどうでもいいんだよ。

 

 俺はさ。オタクでコミ症で、わりかし歳いってるの独身で不器用なイアンがさ。かわいそうでしょうがないんだよ‼︎

 

 だってさ〜。未来がみえるルイーズさ。最後にプロポーズされたイアンとさ。抱き合うんだよ。かなり間があったのもつらいんだけどさ。その時の表情のさ。冷たさがつらい!

 

 あのさ、ルイーズはさ。知ってんだよ。イアンとこれから結婚することを。その後子供を産んでさ。イアンとはいつしか別れることもさ。

 

 あれさ、パッとみは夫婦の仲はしだいに冷めて別れちゃったみたいにみえるじゃん。俺さあ、あの最後のルイーズの顔見たらそんなわけねぇなって思ったよ。

 

 ルイーズとイアンがさ。どんな話をしたかは知らんよ。作中でもさ、なんで別れたかは娘に話してる内容から推察するしかないわけだからさ。

 

 話によるとさ。ルイーズには未来が見えてさ。娘が病気で死ぬってことをさ。わりかし後らへんで言ったんでしょう。それでさ、君は残酷だって言ったわけだよ。これさ、娘が死ぬというなんてって意味じゃないと思うんだよ。

 

 そもそもさ。俺のことそんな好きでもなかったってことがさ。ショックだったんだよ。

 

 思い返せばさ。イアンが告白するシーンつらかったよ。

 

  ルイーズさ。これからのことがわかったらどうする? って言うじゃん。するとさ、イアンさ。もっと君に好きと伝えるさ。キリっ、みたいなこと言ったわけじゃないですか。

 

 あの時さ。ルイーズ、苦笑いしてんだよ。こんなこと言ってるけど、この男はわたしと別れるんだよな〜。みたいなさ。微妙な顔すんだよ。

 

 ヒドくない!メッチャヒドくない!  

 

 俺さぁ、エンドロール流れた時立てなかったよ。最後まで見たよ。あんな冷たい表情で終わりはないだろう。なにかしらのフォローあるやろなってさ。思ったんだよ。

 

 ないからね! ふつうにおわっちゃったからね。これで終わり! 俺のこのどうにもならない気持ちどうすんだよってマジ思ったから!

 

 もう、マジつらかった。SF映画でこんな気持ちにさせられるなんて思わなかった。