そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

転生したら剣でしたについて

 本屋のネット小説のコーナーを覗いたら、メインとして大きくソードアートオンラインと魔法科高校の劣等生が積まれてました。この二作品は三年前からずっと人気ですね。

 

 どちらも学生が俺TUEEをする作品ですね。あと、妹がいる。主人公には隠された圧倒的な才能が……あげようと思えばキリがないんですが。一番は世界観ですかね。読者が想像を共有できるくらい念密につくられた世界。

 

 最近、流行ってるけものフレンズ。マッドマックス。ズートピア。どれも僕らが行ってみたい。生きてみたいとおもいをはせてしまいそうな非現実がある。

 

 このすばを見る限り、異世界転生は3年前から流行ってるって話はしましたが。きっと僕らはここではないどこかにずっと行きたいとおもってるんでしょうね。

 

さて、今回紹介する作品はこちら、『転生したら剣でした』。

 

あらすじ

気がつくと異世界に転生していた。普通の人間としてではなく、剣として。
さらに周りを見渡せば、魔物が闊歩する危険な草原地帯。身の危険を感じた主人公は自分の体を浮かせる能力を駆使して魔物を狩っていく。
そんな折、休憩として地面に刺さった瞬間、能力が発動しなくなり動かなくなってしまう。
途方に暮れる主人公の前に、奴隷姿の猫耳少女が突如として現れるのだが……。

 

 またしても異世界転生ものです。しかも今回は剣。無機物転生ってのもジャンルとしてあるんですよ。剣だけでなく、畑、石、温泉なんかもあるんですよ。

 

 この作品の要はなんといっても、スキル吸収ですね。主人公の剣はなんと倒した魔物のスキルを吸収して自分のものにすることができます。いわゆるスキルチートですね。スキルチートの魅力は蜘蛛ですがやああ勇者でも語ったんですが。ここでの面白さは。倒すのに苦労したあいつの力が俺のものっていう達成感ですね。強敵が現れれば現れるほど、その後、主人公がその能力をどう使うのか。どう強くなるのか、それがワクワクするんですよね。

 

 それにさ、剣の装備者として出てくる。獣人のネコミミの少女、フランが可愛いの。無表情ロリで食いしん坊。彼女の目標は進化すること。なんでも、この世界の獣人は進化するらしいんですよ。でっ、彼女は黒猫族って種族らしいんですけどね。この種族で進化した者はだれもいない。だから彼女は黒猫族ではじめて進化した者になるのが目標らしいんですよ。

 

 これキャラづけがいいんですよね。復讐とか。金持ちになるじゃなくて。進化っていう、いわゆる自身の成長が目的になってるてのが。これにより、彼女は剣である主人公をただ使うだけでなく、主人公を師匠と呼んで彼に頼りすぎずに努力する。それが健気で保護欲を駆り立てるんですよ。

 

応援したくなるキャラなんですね。

 

そんな彼女を剣としての立場で見守る。スキルチートでありながら、少女の成長譚になってるんですよね。

 

続きをこれからも読みたいです。