そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にしてイチャラブします

本屋には今日もたくさんのネット小説が書籍化されている。そんな中から気まぐれに手に取り、見つけた一冊聞いてください。それが、神島竜のそう、それが言いたかった。

 

 さて、第13回目ネット小説批評。今回の作品はチートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップさらに獣人にしていちゃらぶします。

 

あらすじ

「女神の私は猫好きなんです。最強設定で、猫と一緒に転生させてあげましょう」ある日飼い猫のミーシャと一緒に死んでしまった村田ケイジは、猫好きな女神の力で、チートな力を付与されて猫と一緒に転生させてもらう。ところが―。「…やっと言えた。大好きよ、ご主人様っ!」なんとチートになっていたのは猫のミーシャの方だった!?ケイジが苦戦しているモンスターを颯爽と粉砕。おまけに異世界の知識でもってご主人様を引っ張り出す。「私、人間になってご主人様といちゃいちゃしたいわ」ケイジはミーシャの力でダンジョンを楽々攻略&レベルアップ、彼女を獣人化させ、いちゃらぶライフを楽しむことに―!?

 

 

 森田季節さんの作品を紹介するのはこれで二度目ですね。森田季節さんは以前紹介したスライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになりましたを書いてます。でっ、調べてみたらいろいろ書いてらっしゃるようで。どうりで安定感があると思ったよ。

 

 タイトルからもわかる通り。主人公でなく、一緒に異世界転生した主人公の飼い猫が強くなる異世界転生物です。しかもその猫とラブコメします、と。タイトルで話の流れがわかるのはいいよね。このペットがチートってのは新鮮だし。 表紙の猫耳ヒロインがかわいかったからつい買ってしまいました。

 

 ネコちゃんがこんな可愛い美少女になるんだって期待感があるから。主人公がレベル1で苦労していてもワクワクしながら読み進められます。このペットが強いって設定もただ新鮮味があるだけじゃないんですよね。

 

 サポートとしてついてくれる猫が強くて主人公はレベル1で弱いって設定のため。読者にチートによる爽快感を味あわせつつ、主人公の成長に長めにページを割くことができるんですよ。

 

 ネコのミーシャが人間になるのって、本だと半分の手前あたりで、ここまでは主人公のレベルが弱いから2回くらい死ぬんじゃないかって、ハラハラするとこがあるんですよね。でも、ミーシャが表紙に描かれた美少女になるってのはわかってるからそれが楽しみで読めちゃう。んで、主人公が何度かダンジョンに潜ってようやくミーシャを人間にすると、そのころには主人公の株もだいぶ上がってるんだよね。

 

 最新作読んだ時も思ったけどさ。森田季節さんは努力する人を書くのがほんとに上手いんだね。この作品もさ。ただペットが強いだけじゃなくてさ。今まで一緒にいた女の子が強くて、異世界に来たら守られてばかりだから俺も強くなりたいっていう努力の過程を描いた作品になっている。そんな主人公のことはなかなか嫌いになれないよね。

 

  この森田季節さんの作品、これからもちょこちょこ読んでいきたいね。