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神島竜のそう、それが言いたかった

twitterでは言えなかった長い話をダラダラ語ろうかと思います。

誰にでもできる影から助ける魔王討伐について

小説家になろうがオープンしてからもう12年は経ちましたね。

 

 僕が中学の時からはじまって、それから大学生の頃にSAOのアニメ化をきっかけに存在を知りました。それが今やここまで広がるとは思いませんでしたよ。

 

小説家になろうとは、文字通り小説家になるためのサイトってやつでして。そこで掲載された作品で人気になった作品は書籍化、コミカライズ、アニメ化しています。

 

むかしはちょっと大きい書店に行かないとネット小説の書籍化本はなかったんですけどね。最近、僕の近所の本屋にもネット小説コーナーができてマイナーなのも一冊は置いてくれるようになりました。

 

アマチュアとプロの垣根は崩れている。それはプロになってもアマチュアに読者を奪われてしまう厳しい世界になったということなんですけども、入り口がひろくなったようにみえるのはありがたいことですね。

 

しかし、この入り口もひろいようでせまい。

書店では次々とネット小説が並んでは消えていく、そんな彼らには共通する特徴がある。それは異世界転生だ。

 

異世界転生もの、じつはネットだけじゃなく、一般のライトノベルでもこれを意識した作品がちょこちょこ出てますね。

 

これ、アニメ化や書店だけでみると、二年くらい前から流行ってるようにみえるじゃないですか。どーも、かなり前からあるみたいなんですよ。

 

この素晴らしい世界に祝福をって作品、あるじゃないですか。あれは憧れの異世界転生をしたんだけど、なんか思ったのとちがーう!という異世界転生ものが流行ってるけど、実際はこうだよね。笑っちゃうよねって感じのさ、定番化したものを笑うって流れの小説家になろう出身の作品なんですけどね。

 

あれが書籍化されたの2013年なんですよ。

 

2013年ですよ。だいたい書籍化されたのがそうなら投稿されたのがもう一年くらい前だと思うんですよ。だとしたら5年以上前にようやくまだまだ異世界転生ものやってるよ笑っちゃうよね的なギャグはいってるんですよね。

 

のはずなのにだ。まだまだ書店に並ぶ異世界転生もの、最近なろうを知った俺みたいなのはまだいいだろうけどさ。かなり前からなろうを知ってる人からみたらさ。いまだに会社で倍返しだって言ってるおっさんをみてるようなもんなんだよ。

 

そうなるとさ。去年くらいからさ。笑っちゃうよねがだんだんと憎たらしいよねになってさ。今はもうさ。もうええねん異世界転生もの!って叫んでいるかたがポツポツと出てきている。

 

それがわかるのが今回、紹介するこの本。誰にでもできる影から助ける魔王討伐。

 

さて、ネット小説を紹介するのもこれで第三回ですね。今回もカクヨム第一回ネット小説大賞受賞作を紹介します。

 

あらすじ

魔王を倒すために異界から召喚された聖勇者、藤堂直継。彼のサポートを命じられた僧侶アレスは、パーティメンバーを見て愕然とする。火系統しか使えない魔導士リミス。流派を変えたばかりの剣士アリア。そして肝心の聖勇者は、女性ばかりをそばに置き、無謀な行動を繰り返す―。どうやって倒すんだよ魔王。色物集めてんじゃねえぞ。アレスはそこで、自分のレベルを隠して裏からフォローするのだが…。これは、ハイ・プリーストであるアレスが、聖勇者を英雄に導くまでの物語。

 

 この作品、いいよぉ。なにがいいてっさ。メッチャ異世界に召喚された勇者、藤堂直継にイライラすんだよ。

 

イライラっていうのがさ。なんでこんなことするんだとかさ。こんな理不尽なこと起きるなんてってイライラじゃないんだよ。

 

たとえるならさ、飲み屋でそこにいないやつの悪口を言ってさ。わかる!って思ったときのイライラなんだよ。

 

俺らさ。よく、芸能人が浮気しただとか。あの芸人がへんなこと言ったとか。あの元社長があんなことしたとか見てさ。イラって思ったときさ。Twitterで検索したりさ。2ちゃんのまとめみたりとかしない。悪口あるの前提でさ。

 

それで、悪口みつけてさ。そうだその通りだ、って思ってさ。イライラすんだけどさ。その時のイライラって、最初のイライラと違うじゃん。そのイライラはさ。心のなかで思ったことをだれかが言ってくれた、そういう共感による安堵とかうれしさも混じったイライラだと思うんだよ。

 

この作品の主人公はさ。現実世界から異世界に召喚された勇者、ではなく。その勇者とパーティーを組むハイプリーストのアレスなんだけどさ。

 

これも去年からはじまった大きな流れの答えなんだと思うんだよ。

 

異世界転生する彼は俺だって感情移入していく流れがあったんだけどさ。こんな性格が悪くて、自分勝手な男は俺じゃない!って流れがここへきてようやく出たんじゃねぇかなと思う。

 

むかしは現実世界では冴えない主人公が異世界転生して俺ツェーするのに感情移入できたんだけどさ。今はさ、その主人公のうしろでなんでここでこんなとこでこうするんだってイライラするちょっと離れた立ち位置で読む読者が多いんだな。

 

そのくらい、藤堂直継はあるとこまではとことんイライラするし、好きになれないキャラになってて。そのぶん、それをサポートするアレスはカッケェって思うようにできてる。

 

オススメの一冊なんで、ぜひ読んでほしい。

 

web版

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880238351

 

 

誰にでもできる影から助ける魔王討伐

誰にでもできる影から助ける魔王討伐